ごぼうの賞味期限と保存の方法!傷んだごぼうの特徴とは

ごぼう

近隣のスーパーマーケットや八百屋さん、ネットスーパーなどでも手に入りやすいこともあり、家庭で作る和食によく登場する食材の1つの、食物繊維が豊富な、晩秋から冬が旬のごぼうですが、現在は一年通して手に入りやすくなりました。一回の調理で使い保切れず、残りのごぼうを保存する際の賞味期限と保存方法の記事となります。また、賞味期限に迷った際の傷んだごぼうの見分け方についてもチェックしていきます。

ごぼうの賞味期限

ごぼう

野菜の中では根菜と呼ばれる野菜の一つ、晩秋から冬が旬のごぼう。

食物繊維が豊富で、単品での調理から他の根菜と合わせての調理、汁物、お肉との相性なども良いことから、頻繁に家庭の食卓に上る野菜の一つですが、一度の調理で使い切れなかった時のために、残りのごぼうの賞味期限についてチェックしてみました。

ごぼうの賞味期限は、泥付き、泥を洗った状態、未カット、カット済み、冷蔵庫保存、常温保存、冷凍保存かにより異なります。それぞれの条件別ごぼうの賞味期限は後述の通りとなります。

泥付きごぼうの賞味期限(冷蔵庫)

結論から言いますと、保存方法にもよりますが、泥付きごぼうの賞味期限が一番長くなります。

泥がついているため、調理までの始末に手間はかかりますが、賞味期限が一番長いのは泥付きごぼうとなります。泥付きごぼうを保存した際の賞味期限は約2週間となります。

保存条件

  • 調理用に細かくカットせず、泥がついた元々の状態であること。
  • ごぼう全体を新聞紙でくるんでからビニール袋に入れること。
  • ごぼうは冷蔵庫(野菜室)で保存すること。
  • ごぼうは冷蔵庫の野菜室では根を下向きにし、出来れば縦方向で保存がベスト。

野菜室の構造上、縦向きでの保存が難しければ横に寝かせて保存も可能。

水洗い済ごぼうの賞味期限(冷蔵庫)

購入時に元々水洗いしてある、またはご家庭で水洗いした上で保存する場合、泥付きごぼうの賞味期限とは異なります。

先に水洗いしてある方が、調理の際には時間短縮となり便利ではありますが、水洗い済みのごぼうの賞味期限は約5日程度となります。

ご家庭でのごぼうの消費頻度が高く、すぐに使い切る献立の調理が可能な場合は、こちらの保存方法はお薦めと言えます。

保存条件

  • 調理用に細かくカットせず流水で洗い、ごぼうの表皮は剥がさずに泥が付着していない状態であること。
  • 泥が残ってしまう際は、清潔なスポンジなどでごぼうの表皮をはがさないように、優しく流水でこすり洗いする。
  • ごぼうは水気がしっかり切ってあること。洗った際の水気が特に気になる場合は、キッチンペーパー等で表面を軽く拭き取る。
  • 余分な水気を切ったごぼうは、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存する。

《 ポイント 》

冷蔵庫の野菜室で、泥み付き、水洗い洗い済みのごぼうをそれぞれ保存する際のまとめは以下の通りです。

  • ごぼうはどちらも調理用に細かくカットはしない状態での保存とする。
  • 余分な水気はNG。ただし、ごぼう自体は乾燥に弱い。
  • ごぼう自体が元々保有している水分は飛ばないよう、乾燥防止のためにどちらもビニール袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存する。
  • 泥付きと水洗い済みのごぼうの賞味期限は異なる。
  • ごぼうの水洗い済みの保存方法は、調理前の始末が楽。保存期間は泥付きよりも短いため、賞味期限内の短期間で消費出来る家庭向き。

常温保存の方法

土付きごぼう

ごぼうを常温で保存する際に大事な条件があります。この条件を守りポイントをしっかり押さえて保存する場合、ごぼうはだいぶ長い期間の保存が可能になり賞味期限を延ばすことができます。

屋内で保存する方法

結論として、この方法では常温で約一カ月間の保存が可能です。

ごぼう自体が保有している水分が抜けないように保存することが大事です。ただし、この保存方法は残念ながら、年間を通していつでも可能な保存方法ではありません。

《 ポイント 》

賞味期限を延ばすには、ごぼうのそのものの水分が抜けない状態で冷蔵庫には入れず、常温で保存する。ポイントは以下の通りとなります。

  • ごぼうは水洗いせず細かくカットもしていない、土が付いた自然な状態であること。
  • 水洗い済みのごぼうは常温での保存は出来ない。泥付きのごぼうのみ可能。
  • この方法で泥付きごぼうを常温で約一カ月間保存できるのは冬場のみ。
  • 泥付きごぼうは洗わずに、そのままの状態で新聞紙にくるみ、必ず日光の当たらない、
  • 冷暗な場所で、根を下に縦にして保存する。

土に埋めて保存する方法

ごぼうは根菜です。その名の通り土の中で生る野菜ですので、水洗いしていない、土がついたままのほぼ自然の状態のごぼうであれば、土の中に埋めて保存する方法が一番長期間保存可能です。

この保存方法は、通年で可能です。冬場での賞味期限は約二カ月間程度まで、夏場での賞味期限は約二週間程度までの期間、保存可能です。

土の中では自然な方法でごぼうの水分を保ち、水分が抜けない環境設定が可能なため、ごぼうの持つ風味を損なわずに保存することが出来ます。

ただし、埋めるための土が必要になりますし、それに見合う場所の確保も必須となります。

土に埋めることでごぼうの水分を保ち乾燥を防ぐことがポイントです。ごぼうを埋めた土がカラカラに乾燥し過ぎないよう必要な場合は適量の水を遣りましょう。

但し、びしょびしょになるほど大量の水はごぼうが腐ってしまいますのでご注意ください。

《 ポイント 》

  • ごぼうは水洗いせず調理用に細かくカットもしていない、土が付いた自然な状態であること。
  • ごぼうを土に埋めて保存するための場所を確保する。
  • 庭や家庭菜園、プランターの土にごぼうの直径に合った穴を開けごぼうを埋める。
  • ごぼうを埋める際は、ごぼう全体に土が覆いかぶさるようにする。
  • 埋めている土がカラカラに乾燥し過ぎないように、反対にびしょびしょになり水たまり状態にならないよう注意する。

冷蔵保存の方法

ごぼう

ここまでは、ごぼうそのものの状態で、調理用にカットしていないことを条件にした賞味期限や保存方法のご紹介でしたが、ここでは調理用にカットした状態、ささがきや乱切りにした状態のごぼうの冷蔵保存についてご紹介します。

調理用にささがきや乱切りなどにカット加工した状態のごぼうの保存方法を2通りご紹介します。

ささがきや乱切り後、生で冷蔵保存する方法

  1. 先にボウルに張った薄めの酢水にカットしたごぼうをさらしてアクを抜く
  2. 保存用に、薄めに作った酢水を張った蓋つきの保存用容器用意する。
  3. 薄めの酢水の入った保存用容器の中に、ささがきや乱切りのアク抜き済みのごぼうを入れて蓋をし、必ず冷蔵庫で保存する。
  4. 保存期間中、保存用にごぼうを浸している酢水は毎日交換する。

ささがきや乱切り後、茹でて冷蔵保存

  1. ごぼうをささがきや乱切り後、ボウルに張った酢水でさっとアク抜きをする。
  2. ごぼうを、鍋で沸騰させたお湯の中に投入し、ごぼうの食感がなくならない程度に約3分~5分程度茹でる。
  3. 茹であがったごぼうはさっと冷水で冷やした後、しっかり水気を切る。
  4. 冷まして水気を切った茹でたごぼうは、なるべく空間が出来ない、適したサイズの蓋つき保存容器やジップロックなどに入れて冷蔵庫で保存する。

冷蔵保存での保存期間

一度調理用にささがきや乱切りなどにした、調理用に下処理加工済みの上水洗いしたごぼうは、空気に触れやすい状態になっていますので、乾燥しやすく劣化が早いため賞味期限内に早めに使い切るようにしてください。

すぐに使い切る場合は「生で冷蔵保存」も良いでしょうが、生での保存は多少長引くと鬆(す)が入り易く、ごぼうの食感が悪くなりますので、賞味期限の三日以内に使い切るよう意識する必要があります。

もう一つの「茹でてから冷蔵保存」の方が一手間はかかりますが、保存期間が生で冷蔵よりも賞味期限が多少長くなり、ごぼうに鬆(す)入らず、食感を維持することが出来ます。

《 ポイント 》

  • 一度表皮の処理をし、調理用に下処理、ささがきや乱切りなど加工済みのごぼうは劣化が早い。
  • ごぼうは生で冷蔵と、茹でてから冷蔵では保存期間が多少異なる。使い切る期間を考え、どちらの方法にするかを決める。どちらの方法も賞味期限内に使い切る必要有り。
  • ごぼうを生で冷蔵庫保存した場合の保存期間(賞味期限)は約3日前後。
  • ごぼうを茹でてから冷蔵庫保存した場合の保存期間(賞味期限)は約5日前後。

冷凍保存で長期保存

ささがきごぼう

ささがきや乱切り、カットしたごぼうの保存方法としては、一番賞味期限が長持ちするのは冷凍保存でしょう。

正しい保存方法で食感を守れば、賞味期限が延び時短メニューの食材として上手に使える野菜として常備できるので、冷凍のごぼうはとても便利です。

カットごぼうの冷凍保存

  1. 薄い酢水を張ったボウルに漬けて先にアク抜きをする。
  2. アク抜き完了後、水気をしっかり切る。キッチンペーパーなどで軽く水気を吸わせる。
  3. ジップロックなどの冷凍用保存袋に入れるか、ラップでしっかり包み、冷凍庫に入れる。

ささがき・乱切りごぼうの冷凍保存

  1. 薄い酢水を張ったボウルに漬けて先にアク抜きをする。
  2. アク抜き完了後、水気をしっかり切る。キッチンペーパーなどで軽く水気を吸わせる。
  3. ささがきや乱切りごぼうは、ジップロックなどの冷凍用保存袋に、ごぼうを必ず平らに広げて入れ密封する。
  4. ごぼうを入れた袋を、アルミ箔で周囲を軽く覆って冷凍庫に入れる。

冷凍保存での保存期間

どの切り方も、冷凍保存の場合の保存期間は約一カ月前後となります。

ただし、冷凍保存でも水分が抜けたり冷凍焼けなどが起こり、鬆(す)が出来やすくなったり、鮮度は落ちますので、出来れば、二週間程度の賞味期限以内で使い切ることが理想です。

どちらも袋やラップで保存することで余分な空間がなくなり賞味期限が延び、冷凍ごぼうの劣化を最小限にし、なるべく平らに広げて冷凍することで、袋やラップで包まれたごぼう同士が凍ってくっつき易くなることを予防します。

また、ささがきや乱切りのごぼうを入れて、平らに整えた袋の周囲をアルミ箔で巻いて冷凍庫に入れることで、通常よりも冷凍が早まり、ごぼうの食感や風味を守ります。

解凍のコツ

冷凍したごぼうを一旦解凍してから調理しようとすると、解凍時に水分が抜けてしまい、そのせいで食感が悪くなりますので、冷凍したごぼうは冷凍したままの調理がお薦めです。

《 ポイント 》

  • ごぼうは平らに広げ、くっつきにくくしてジップロックに入れるかラップでしっかり包む。
  • ささがきや乱切りごぼうは冷凍時に袋の周囲をアルミ箔で覆い冷凍を早めると良い。
  • 冷凍保存したごぼうは、解凍せずにそのまま調理する。

傷んでしまったごぼうの特徴

痛んだごぼう

丁寧に保存したつもりでも、いざ保存していたごぼうを使おうとした際、賞味期限が過ぎてしまっていたりすることがあるかもしれません。

ごぼうが傷んでしまっているかどうか見分けるための、見た目をはじめとした、チェックポイントをご紹介します。

痛んだごぼうの見た目

  • ごぼうに鬆(す)が入っている
    ※ごぼうの表面や中に穴が空いて、スカスカになっている。
  • 干からびている
    ※冷凍焼けなどの影響で干からびて乾燥してしまっている。
  • カビが生えている

痛んだごぼうの手触りの感触

  • ごぼう独特のシャキッとした固さが損なわれて、ぐにゃっとしてかなり柔らかくなっている。
  • ごぼうにぬめりが出て触ったときにヌルヌルする。

痛んだごぼうのにおい

ごぼう独特のこうばしい匂いとは明らかに違う、ツンとした酸っぱいような異臭がする。

冷凍していたごぼうをいざ使おうとし際、上記のことが1つ以上確認できた場合、そのごぼうは既に傷んでいますので、賞味期限内でも使用は止めましょう。

新鮮な美味しいごぼうの選び方

ごぼう

ごぼうの賞味期限を少しでも長持ちさせようとするならば、まずは購入時になるべく新鮮なものを選ぶことも大切です。

購入時に新鮮で見た目にハリのある美しいごぼうを選ぶためのチェックポイントは以下の通りです。

  • 保存方法に汎用性のある、土付きの新鮮なごぼうを選ぶ。
  • ごぼうの太さが全体に均一で、表面が硬いものを選ぶ。
  • ごぼうの根の部分にヒゲが少ないものを選ぶ。
  • 既に洗ってあるごぼうは、ひびが入っていないハリのあるものを選ぶ。
  • 軟らかくグニャグニャ曲がるごぼうは避ける。

最後に

ごぼう

ごぼうは食物繊維が豊富で、様々な食材との相性が良い根菜ですので、常備しておくと便利な野菜です。

賞味期限を長持ちさせる保存方法は、土付きのごぼうを土に埋めて保存する方法ですので、すぐに使い切れない土付きの新鮮なごぼうが手に入った際は、この方法が賞味期限が延びてお薦めですが、住宅環境により、難しい場合は、冬場は新聞紙にくるみ、日光の当たらない冷暗所で長めに保存も良いでしょう。

忙しくて毎日の調理にあまり手間をかけられないご家庭では、休日などを利用してごぼうのカットとアク抜きを済ませ、袋やラップで平らにして小分けにして冷凍保存しておき、平日のお料理でこまめに使うようにすると、消費が早く新鮮な状態のごぼうを賞味期限内においしくいただくことができそうです。

毎日の調理にかけられる時間、ごぼうの使用頻度やメニューを頭の片隅に置いて賞味期限を延ばす保存方法を選ぶとよいでしょう。

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