目次
収穫したままの状態のゴーヤの賞味期限
収穫したままのゴーヤの賞味期限
手に入れたゴーヤをそのまま常温で保存した場合、賞味期限は2日ほどです。
気温が27℃以上の場所に置いておくと、熟成が進み、種が赤くなり実が黄色く変色してしまいます。そうなるとあっという間に腐ってしまいますので、日持ちさせたいのであれば冷蔵や冷凍で保存するようにしまししょう。
収穫したままのゴーヤの保存方法
ゴーヤを常温で保存する場合は、ゴーヤ1本を新聞紙などで包んでから、茎が付いていた先端部分を上にして立てた状態で、なるだけ涼しい所で保存してください。
野菜全般に言えることなのですが、成長時と同じ姿で保管するのが長持ちさせる秘訣なのです。
それでもゴーヤはあっという間に賞味期限切れになり腐ってしまいますので、ゴーヤを日持ちさせたいのであれば冷蔵や冷凍で保存するようにしまししょう。
ゴーヤは基本的には冷蔵庫で保存しますが、冷蔵庫内の野菜室なら賞味期限は約1週間~10日になります。
《 ポイント 》
- ゴーヤをそのまま常温で保存した場合の賞味期限は2日。
- ゴーヤを冷蔵庫の野菜室で保存した場合の賞味期限は約1週間~10日。
切ったゴーヤの賞味期限
収穫したままのゴーヤより、切って中の種とワタを取り出したゴーヤの方が日持ちがします。その方法で保存した場合はには、賞味期限を1週間程度延ばすことが可能になります。
切ったゴーヤの保存方法
ゴーヤは種とワタの部分から傷みはじめます。手に入れたら、新鮮なうちに縦に半分に切り、傷みやすい種とワタを丁寧にスプーンでくりぬいて取り除きましょう。
ゴーヤの賞味期限を延ばすには新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、乾燥しないようにラップでしっかりと覆ってから、ジップ付きの保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存します。
この時に取り出したゴーヤの種とワタは、食べることができるので捨てずに後で調理します。ゴーヤの種は炒めるだけでナッツのような食感になり、ゴーヤのワタはかき揚げにしたりピカタにしたりするとよいでしょう。
《 ポイント 》
- 中の種とワタを取りだしたゴーヤの賞味期限は1週間。
- ゴーヤは保存袋に入れ冷蔵庫の野菜室で保存。
- ゴーヤの種とワタは、食べることができるので捨てない。
冷蔵保存したゴーヤの賞味期限
ゴーヤをそのまま冷蔵庫に入れると、すぐに両端がしぼみイボが黒ずんでしまいます。少し手間がかかりますが、先程お伝えした保存方法で長持ちさせましょう。
ゴーヤの苦味が気になる方は、使いやすい厚さにスライスしたものを水にさらして塩もみすると味が和らぎます。
ゴーヤを切ってから水にさらした場合は、水気を残さないようにしっかりと水分を拭き取っておきましょう。ゴーヤを切ってから長く水につけると傷みやすくなり、栄養が流れ出てしまいますので、できるだけ短時間で済ませるのがポイントです。
《 ポイント 》
- ゴーヤはスライスして水にさらして塩もみすると味が和らぐ。
冷凍保存でゴーヤの賞味期限の延ばす
保存方法
ゴーヤは冷凍保存もできます。冷蔵保存するのと同じ手順で下処理をしておけば、生のまま冷凍でき、料理の際には凍ったまま料理に使えるので便利です。水にさらした後は、水分をよく拭き取ってからフリーザーバッグに入れて密閉し、冷凍庫で保存します。
ゴーヤを冷凍すると、柔らかくなってシャキシャキとした食感がなくなりますので、解凍して調理する他にも、凍ったままスムージーにして楽しむこともできます。
冷凍保存したゴーヤの賞味期限
ゴーヤの冷凍保存は、冷蔵保存よりもさらに長い期間保存ができるので便利です。ゴーヤを冷凍保存した場合の賞味期限の目安は、約1カ月です。
《 ポイント 》
- ゴーヤを凍ったまま料理に使える。
- ゴーヤを冷凍保存した場合の賞味期限は約1カ月。
ゴーヤを乾燥させて賞味期限を延ばす
乾燥ゴーヤを作る方法
乾燥させたゴーヤを食べたことがありますか?長期間保存して賞味期限を延ばしたいという場合には、ゴーヤを乾燥させてから保存しましょう。
ゴーヤを天日干しすると、水分が抜けて苦みが和らぎ、甘みやうまみが凝縮され、栄養価を高めることもできるというメリットがあります。
ゴーヤの苦みの素は種やワタはだからと捨てる方もいるようですが、乾燥ゴーヤならおやつとして丸ごと美味しく食べられるので、おすすめの方法です。
天日干しで作る方法
- ゴーヤは洗って水気を拭き取ります。
- ゴーヤを縦半分に切り、中の種とワタをつけたまま5㎜幅の輪切りにします。
- 切ったゴーヤをザルやかごに重ならないように並べて、風通しが良く陽にあたる場所に置き、2~3日天日干しします。
- ゴーヤから水分が抜けて乾燥したら完成です。
電子レンジで作る方法
ゴーヤの天日干しが難しいご家庭では電子レンジを利用して乾燥ゴーヤを作ることができます。
- ゴーヤは洗って水気を拭き取ります。
- ゴーヤを縦半分に切り、中の種とワタをつけたまま5㎜幅の輪切りにします。
- 電子レンジにオーブンシートを敷き、切ったゴーヤを並べます。
- ゴーヤの両面を3~4分ずつ加熱します。
- フライパンでゴーヤが薄茶色になるまで乾煎りします。
- ゴーヤから水分が抜けて乾燥したら完成です。
乾燥ゴーヤをすぐに食べない場合
乾燥させたゴーヤをすぐ食べない場合は、ジップ付き袋や瓶、タッパーなど密閉できる容器に、乾燥剤と一緒に入れて、冷蔵庫か冷暗所で保存するようにしましょう。
乾燥ゴーヤを料理に使う場合
乾燥ゴーヤを料理に使う際には、30分~60分程度水に浸して戻してから、生のゴーヤと同じように、普通に調理してください。
乾燥ゴーヤは種も食べられる
ゴーヤは時間が経つにつれカラカラに乾き、見た目や食感が大きく変化していきます。
ゴーヤの種とワタもつけたままスライスしてカラカラになるまで干すと、種はカリッとした食感になり、よく噛むことにより、軽い苦みのあとに甘みがじんわりと出てくるので、そのまま食べても十分美味しいですよ。
他にも、味噌汁の具にしたり、炒めものや煮物に入れると、実もふっくら戻り、苦みが消え甘さを感じます。
また、ゴーヤにお湯を注いでゴーヤ茶にしても美味しく戴けますので、体に良いと言われる成分が数多く入っているおかげで、夏バテ防止にもなります。
乾燥させると、生とは違うコリコリとした良い食感になるので、”冷凍よりも便利で美味しいと好評のようです。
乾燥ゴーヤの賞味期限
できあがった乾燥ゴーヤの賞味期限は、しっかりと乾燥させた状態であればおよそ半年です。
密封できる保存容器に乾燥剤と一緒にしておくと、乾燥ゴーヤの劣化を防ぐことができますので、是非入れてみて下さい。常温でもよいのですが、保存期間を少しでも延ばしたいのであれば、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
《 ポイント 》
- ゴーヤを乾燥させると苦みが和らぎ甘みやうまみが凝縮され、栄養価も高まる。
- ゴーヤの種とワタをつけたままスライスしてカラカラに干す。
- ゴーヤの天日干しが難しい場合は電子レンジで乾燥。
- 乾燥ゴーヤの賞味期限は、しっかりと乾燥させた状態であれば半年。
傷んだゴーヤの特徴
賞味期限が切れて傷んでいるゴーヤは、見た目が次のようになっていますので、少しでも異変を感じたら、食べずに思い切って処分してください。
- 茶色く変色している
- ブヨブヨしている
- 乾燥して両端からしぼんでいる
- 異臭がする
- カビが生えている
柔らかくなってしまったゴーヤは…
賞味期限を過ぎて時間が経ったゴーヤは、黄色やオレンジ色に変色し、切るとタネが赤くなっているものがありますが、これが完熟期の目安で、苦味が消えてフルーツのように甘さを感じて美味しくなっています。
シャキシャキとした食感はなくなっていますので、薄くスライスしてサラダに入れたり、ジャムにすることができます。
《 ポイント 》
- ゴーヤに少しでも異変を感じたら思い切って処分する。
- ゴーヤのタネが赤くなっているものは完熟期で甘い。
新鮮で美味しいゴーヤの選び方
ゴーヤを購入する時にはどんなものを選んだらいいでしょうか?
新鮮で美味しいゴーヤの特徴は、
- ふっくらとして、大きすぎないもの。
※小ぶりなものは、水分が適度にあり食感がよいとされています - 全体に鮮やかな緑色で濃く、ツヤのあるもの。
- しっかりとハリがあって、ずっしりと重いもの。
- 先端が枯れて変色していないもの。
- 全体的が均一で太くずん胴で、先端がとがっているもの。
- 表面のイボが多く密集しているもの。
ゴーヤのイボが大きいと苦みが少なく、イボが細かいものはゴーヤ特有の苦みが強く、栄養価が高い傾向にあります。
《 ポイント 》
- ゴーヤがふっくらしている、小ぶり、緑色が濃い、ツヤがある、ハリがある、ずっしりと重い、変色していない、太くずん胴、尖っている、イボが多く密集しているものが新鮮で美味しい。
ゴーヤの美味しいレシピ
ゴーヤのつくだ煮
ゴーヤは「冷蔵」「冷凍」「乾燥」以外の保存方法として、調味して保存食にするという方法もあります。それは昔から保存食として親しまれてきた「つくだ煮」です。
材料
- ゴーヤ:3本
- みりん:1/2カップ
- 醤油:1/2カップ
- 砂糖:50g
- 酢:50cc
- 削り節:適量
- 煎りごま:適量
作り方
- ゴーヤの種とワタを取って、8㎜ほどの薄さにスライスします。
- 鍋に調味料とゴーヤを入れて、煮汁がなくなるまで中火で煮ます。
- 仕上げに、削り節適量と炒りごま適量を混ぜて完成です。
ゴーヤチャンプルー
材料(4人分)
- ゴーヤ:1本
- 卵:2玉
- 豚肉:200g
- だしの素:小さじ 1~2
- 醤油:小さじ1
- 塩こしょう
- 鰹節:1パック
- 塩 (塩もみ用):適量
作り方
- ゴーヤの種とワタを取って薄めにスライスしたものを塩もみします。
- 鍋の水が沸騰したら塩もみしたゴーヤを入れ、少し硬めにで茹でたらザルにあげましょう。
- フライパンでひと口サイズにした豚肉を炒めます。
- ゴーヤを加えて炒め、調味料で味付けします。
- 解いた卵を入れて全体に絡ませます。
- 卵が固まったら、器に盛り付け、最後に鰹節をかけて完成です。
最後に
夏になるとたくさん出回る、ゴーヤの賞味期限と保存のポイントをまとめてご紹介してきました。
種もワタも食べられるため捨てるところがないゴーヤを、新鮮なうちに上手に保存すれば、長いあいだ楽しむことができます。
「常温」「冷蔵」「冷凍」「乾燥」の4パターンから、自分に合った保存方法を活用して独特の風味や食感を、いろいろな料理で味わってみてくださいね。