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ささみは冷凍保存で便利に活用!
鶏のささみ肉は低カロリーで高タンパク、とてもヘルシーな食材として知られています。
淡白でクセのない味わいと健康的な食生活に大活躍するささみですが、業務スーパーで大量に、しかも格安で手に入れることができます。
最近は、コストコなど大型スーパーでも取り扱っていますが、値段が安くて使いやすいけれども外国産が多い、そんなイメージを持っている方も多いかと思います。
業務用スーパーや大型スーパーでは、ヒナの育成、エサの選別など加工に至るまでを一貫して管理しているものもありますので、食材は国産品が良いというこだわりがある人でも安心して購入することができます。
業務用スーパーのささみは、一度では使い切れないほどたくさんの量が入っていますが、冷凍ささみについてはすでにバラ凍結されているため、そのまま継続して冷凍保存しておいて、使いたい時に必要な量を調理することができます。
一方、生のささみを大量に購入した場合には、一度で使い切ることは難しいので一部を冷凍保存して、上手に活用しましょう。
《 ポイント 》
- ささみは業務用スーパーや大型スーパーで大量に購入できる。
- ささみはバラ凍結されているものはそのまま継続して冷凍保存。
- 生のささみを大量に購入した場合は冷凍保存しておく。
美味しいささみを選ぶポイント
冷凍したささみを無駄にすることなく、美味しく戴くためにも、新鮮なささみを選ばなくてはいけません。
美味しいささみを選ぶには、まずは色をチェックします。ささみの表面がみずみずしく、きれいなピンク色のものが新鮮です。
パックに入っているささみで、肉汁が出ているものがありますが、これは時間が経っているということなので避けたほうが良いでしょう。
《 ポイント 》
- ささみの肉の表面がみずみずしくきれいなピンク色のものが新鮮。
- ささみは肉汁が出ているものは避ける。
生のささみを冷凍する方法
ささみは傷みやすいので、その日に食べきらない分は冷凍保存します。その場合は、ささみについている筋をしっかりと取り除く、このひと手間で、口当たりがよくなり、格段に美味しくなります。
下処理
ささみの筋取りをするには、二つのやり方があります。
- 筋を表に出し、端をキッチンペーパーで掴んでから、包丁を使ってささみについている筋を丁寧に取り除く。
- フォークの刃の間に筋を入れたまま、ゆっくりと筋を引っ張る。
力を入れすぎると、ささみが崩れてしまいますので、気を付けてくださいね。
冷凍する方法
筋取りしたささみを1本ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜いてから冷凍庫へ入れます。肉巻きなどに使う場合には、観音開きにカットしてラップに包んでから冷凍したほうが、あとで使い易いでしょう。
《 ポイント 》
- 冷凍する前の下処理としてささみの筋取りをしておく。
- ささみは1本ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れてから冷凍庫へ。
- ささみを肉巻きなどに使う場合には観音開きにカットしてから冷凍庫へ。
加熱してからささみを冷凍する方法
ささみは冷凍する前に加熱処理をしておくと、調理するときにすぐに使えるので便利です。
ささみを茹でるとどうしてもパサついてしまいがちですが、美味しい茹で方を知っていれば、冷凍保存でも、しっとりと美味しくすることができるので、忙しい日のレシピの幅も広がります。
下処理
- 鍋にささみがかぶるぐらいたっぷり水を入れ沸騰させ、少量の塩と酒を加えます。
- その中にささみを入れたら30秒程度で火を止めます。
- 蓋をしたまま冷めるまで放置します。
ささみは余熱調理にすることでゆっくりと火が通り、しっとりと仕上がります。茹で汁は捨てずに、野菜や溶き卵などを入れてスープに活用してくださいね。
冷凍する方法
冷めたささみを、 繊維に沿って使いたい大きさにほぐしてから、冷凍保存用袋に平らに入れて冷凍保存します。袋の中に平らに並べて入れておくと、使用する時にぱらぱらとほぐれて使い易くなります。
ささみに下味をつけてから冷凍する方法
下味を付けてから冷凍すると、解凍後の調理が断然早くなり、時間のない時に助かります。
一例を挙げますが、こちらは下味がついているので、凍ったままの状態で焼くだけですおかずが一品出来上がります。
用意するもの
- ささみ:6本
- 酒:大さじ1
- みりん:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 包丁
- まな板
- 保存袋
手順
- ささみに筋があれば取り除き、3つにそぎ切りにする。
- ささみ、酒、みりん、醤油を保存袋に入れる。
- 空気を抜いてから軽く揉み込む。
《 ポイント 》
- ささみは冷凍する前に加熱処理をしておくとすぐに使えるので便利。
- ささみを茹でたら蓋をしたまま冷めるまで放置しておく。
- ささみの茹で汁は捨てずにスープに活用できる。
- ささみは下味がついていると凍ったままの状態で焼くだけ。
冷凍したささみの保存期間
ささみは傷みやすい食材なので、早めに下処理して冷凍保存するのがおすすめです。
生のささみを冷凍した場合の保存期間は2~3週間です。加熱したささみを冷凍した場合の保存期間はおよそ1ヶ月なので、それを目安に食べるようにしましょう。
冷凍用保存袋に冷凍保存した日付を書いておくと安心ですね。
《 ポイント 》
- 生のささみの冷凍保存期間は2~3週間。
- 加熱処理したささみの冷凍保存期間はおよそ1ヶ月。
ささみを冷凍保存するときの注意点
冷凍焼けの心配の話
ささみはラップにていねいに包んでいないと、空気に触れている部分が「冷凍焼け」をおこしてしまいます。変色したり食感が変わってしまいますので、はみ出さないようにしっかり包みましょう。
長期間冷凍しておくと味が落ちる原因となる話
どんな食材でも、長期間冷凍保存しておくと味が落ちる原因になります。生のささみ、加熱後のささみ、どちらの場合も冷凍保存期間を目安に食べきることをおすすめします。また、一度解凍したささみを再冷凍するのは避けてください。
《 ポイント 》
- ささみは空気に触れている部分が冷凍焼けをおこしてしまう。
- ささみを長期間冷凍保存しておくと味が落ちる原因になる。
- 一度解凍したささみを再冷凍することは避ける。
冷凍ささみの解凍方法
生のささみから冷凍したときの解凍方法のコツ
冷凍ささみをおいしく調理するためには、正しい解凍方法を知っておくことが大切です。その方法には「自然解凍」「電子レンジ解凍」「茹でて解凍」する3つがあります。
自然解凍
ささみは、自然解凍でも凍ったままでも調理できますが、できれば前日に冷凍庫から冷蔵庫に移動し、自然解凍させる方法がおすすめです。ささみは傷みやすいので、常温に出して解凍するのは、中毒の危険があるため避けてください。
電子レンジ解凍
電子レンジの「解凍機能」は火の通りにムラができやすいので、あまりおすすめしませんが、半解凍までなら、電子レンジを使ってもよいでしょう。
まず、ささみを耐熱容器に並べ、酒大さじ1をささみ全体にふりかけます。ラップをゆるく上からかけて、600wで1分半~2分程度加熱します。
すぐにラップを外さずに余熱で加熱し、粗熱が取れたら初めてラップを外し、出てきた茹で汁をささみにかけながら、食べやすい大きさにほぐします。
茹でて解凍
500mlの水に塩を小さじ1を加え沸騰させます。そこへささみを入れて再沸騰するまで加熱したらフタをして火を止め、8分程放置すれば完成です。
凍ったまま鍋に入れると、中心部まで火が通るのに時間がかかってパサついてしまいますので、できることなら自然解凍させてから茹でるようにするとおいしく仕上がります。
しっとり柔らかな美味しいささみになるよう、上手に解凍しましょう。
加熱したささみから冷凍したときの解凍方法のコツ
生のささみ同様、自然解凍がおすすめです。袋の中に平らに並べて入れて冷凍しておいたささみは、ぱらぱらとほぐれて使い易くなっていますので、食べたい分だけ取り出して冷蔵庫に移動させると無駄なく使えます。
《 ポイント 》
- ささみの解凍は「自然解凍」「電子レンジ解凍」「茹でて解凍」の方法がある。
冷凍したささみのおすすめレシピ
ささみのお浸し
材料(4人分)
- ささ身み:4本
- 酒:大さじ1
- ホウレン草:1束
- だし汁:大さじ3
- 酒:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- ラー油:適量
- 塩こしょう
作り方
- 冷凍ささみを耐熱容器に並べ、酒を振り、塩コショウをしてふんわりラップをかける。
- 電子レンジ600Wで2~2分30秒加熱したら、そのままおいて余熱で中まで火を通す。
- 粗熱が取れたら細く裂く。
- ホウレン草をサッとゆでたら水気を絞って長さ3cmに切る。
- 調味料を混ぜたタレに、ホウレン草、ささみを加えて和え、器に盛る。
- お好みでラー油をかけてちょっとピリ辛に仕上げてもOK。
バンバンジーサラダ
材料(2人分)
- ささみ:3〜4本
- お好みの野菜サラダ:適量
- 酒:大さじ1
- ごまドレッシング:大さじ2
- めんつゆ:大さじ1/2
- マヨネーズ:大さじ1
作り方
- 耐熱皿に冷凍ささみを乗せ、お酒を振りかけて、軽くラップをしてレンジで3分加熱する。
- 冷めたらささみを、食べやすい大きさに手で割き、お皿にサラダとささみを盛り付ける。
- 食べる直前にごまドレッシング、めんつゆ、マヨネーズ、ささみから出た鶏の旨みたっぷりの水分を混ぜ合わせたものをかけて出来あがり。
ソースはいろいろアレンジできますので、ドレッシングを変えて、レパートリーを広げて楽しめます。
人参のそぼろあんかけ(離乳食中期)
材料
- 冷凍ささみ:少量
- 人参:少量
- 醤油:小さじ1/4
- 野菜スープ:50cc
- 水とき片栗粉:少量
作り方
- 人参は皮を剥き、なるだけ細かく刻む。
- 冷凍ささみを解凍せずにすりおろす。
- 小鍋に野菜スープ、もしくは昆布だしと具材を入れて煮る。
- 醤油と 水とき片栗粉を入れて出来上がり。
一度にたくさん作って製氷皿に入れて冷凍しておくと便利ですよ。
ささみの梅しそ巻
材料
- ササミ:5本(作りたい分量)
- 大葉:10枚(ササミの分量に合わせる)
- 梅肉:適量
- 焼き肉のたれ:適量
作り方
- 自然解凍したささみ肉の間に包丁で切れ目を入れて、あじの開きのように開く。
- 広げた時の形で、尖っている側を手前にして、ささみ1本に対して、大葉を2〜3枚と梅肉をのせる
- 空気が入らないようにきつめに巻き、横からはみ出した葉は押し込んでおく。
- 油を引いたフライパンに並べ、弱火で焼き色がついたら焼き肉のたれを絡める。
- 好みの大きさに輪切りにしてもいいし、そのまま食べてもOK。
茶碗蒸し
材料(2人分)
- 冷凍ささみ肉:1本
- 卵:2個
- 干し椎茸:2枚
- めんつゆ:大さじ1
- ほうれん草:1株
- かまぼこなどお好みの具材
作り方
- 干し椎茸を戻して約5mmの厚さに切る。この時の戻し汁は捨てないこと。
- ボールに卵を割り、なるべく泡を立てないようにしながらしっかりと混ぜる。
- 溶き卵に椎茸の戻し汁1/2カップと麺つゆを入れてよく混ぜる。
- 耐熱容器に混ぜ合わせた卵を静かに流し入れる。
- 解凍したささみ、茹でたほうれん草、椎茸、お好みの具材を入れる。
- 容器にふんわりラップをかけて、レンジ300wで5分温め、軽く容器を揺すってみてまだやわらかいようであれば、さらに3分温める。
にんにく醤油焼き
材料
- ささみ:4本
- 醤油:大さじ4
- 砂糖:大さじ2
- すりゴマ:大さじ1.5
- にんにく:大さじ1
- 酒:大さじ1
- ごま油:大さじ2
- きざみネギ:適量
作り方
- 解凍したささみをひと口大に切る。
- 調味料をすべて混ぜ合わせた中に2時間漬け込む
- フライパンにサラダ油をひいて、ささみを少し焦げ目が付くまで焼いたら出来上がり。
《 ポイント 》
- ささみのお浸し
- バンバンジーサラダ
- 人参のそぼろあんかけ(離乳食中期)
- ささみの梅しそ巻
- 茶碗蒸し
- にんにく醤油焼き
最後に
冷凍保存した鶏ささみの活用方法について、いかがでしたでしょうか?
脂肪分が少ないので、冷凍保存しても味がさほどかわらない部位なので、上手にストックしてさまざまな料理に活用したいですよね。新鮮なうちに下処理して冷凍しておくと、食べたい時に手軽に使えてとても重宝する食材で便利です。
ヘルシーでコスパ抜群のささみを加熱してからストックしておけば、サラダやサンドイッチなどアレンジの幅はさらに広がります毎日のお弁当作りや、おかずの1品に大活躍するささみを、無駄なく上手に活用してみてはいかがでしょうか?