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泥汚れが洗濯で落ちない理由2つ
あらゆる汚れの中で頭を悩ませるのが、泥汚れです。この泥汚れは、普通の洗濯だけでは綺麗に落とすことができません。
子供の部活による泥汚れ、雨の日の泥はね、常につきまとうこの汚れをどうにか綺麗に落としたいものです。
なぜ泥汚れは落ちにくいのでしょうか。洗濯をして真っ白な状態にするためには泥汚れの性質を知ることが大切です。泥汚れが洗濯で落ちない理由は次の2つの理由が考えられます。
水や油に溶けづらい
泥汚れは水や油に溶けづらい不溶性に分類されます。汚れには不溶性・油溶性の2つに分類され、それぞれに合わせた洗剤を使用すれば溶かし出し綺麗にすることが可能です。
しかし泥汚れは溶かして落とす種類ではないため、通常の洗濯ではすっきりと汚れを落とすことができません。食品や化粧品、皮脂汚れとはまた違った性質を持つのが泥汚れの特徴です。
汚れが繊維の奥に入り込む
泥汚れの粒子はとても細かいため、繊維の奥深くまで汚れが入り込みます。漂白剤などを使っただけでは、真っ白にならないのはこの泥汚れの性質が原因です。
繊維の奥まで入り込んだ泥汚れは、洗濯機だけではとりきることができません。しかし正しい手順を踏めば、頑固な泥汚れも綺麗にすることができます。
むやみに擦るだけでは泥汚れはどんどん奥に入り込み、余計に落ちづらくなってしまうので注意が必要です。
時間が経っていない泥汚れの場合の落とし方5つ
頑固な泥汚れには、しっかりとした手順を踏んで対処しなければなりません。汚れを溶かし出すというよりは、繊維に入り込んだ泥をかき出してから洗濯するというのがポイントです。
通常の洗濯に比べてひと手間はかかってしまいますが、真っ白になった洗濯物を見れば達成感すら味わえます。今までの洗濯方法が、泥汚れを落とすためには逆効果だったという人もいるでしょう。
ここからは時間が経っていない場合の落とし方を5つ、詳しくみていきます。ぜひ参考にしてみてください。
泥汚れの落とし方1:まずは泥をはたき落とす
汚れた洗濯物は早めにアプローチしなければなりません。いきなり水につけこまないように注意しましょう。まずは泥汚れを軽く叩いて、表面上の汚れを落としましょう。
歯ブラシなどを使って、軽くこすりながら泥汚れを取るのもおすすめです。しかし強くこすりすぎると、汚れが奥に入り込んでしまうので気をつけなければなりません。泥が落ちてこなくなるまでこすったり、叩いたりしていきます。
泥汚れの落とし方2:乾燥させる
泥汚れの衣類が濡れている場合には、乾燥させてください。乾燥させることで泥汚れを叩き落としやすくなります。
汚れたものをそのまま置くことに抵抗を感じる人も少なくないでしょう。しかし食べ物などでついた汚れとは違い、泥は繊維に入りこんでいるだけなので多少の時間をおいても大丈夫です。
時間が無いときにはドライヤーなどで風をあてて乾かすのも、ひとつの方法です。
泥汚れの落とし方3:洗濯用の固形石鹼を塗りこむ
泥汚れには液体洗剤よりも、洗濯用の固形石鹸が適しています。固形石鹸は水や油に溶けやすいため、繊維の奥まで入り込み泥汚れをかき出す効果があるといわれています。
まずは乾かし、表面についている汚れを叩き落としてから、水につけた固形石鹸を汚れている部分に塗りつけていきます。衣類の表面が白くなるまで塗り込んでいきましょう。
泥汚れの落とし方4:汚れをブラシで擦る
固形石鹸を塗り込んだ後は、茶色い泡が出てくるまで軽くもみこみながらブラシで汚れを擦っていきます。ブラシは歯ブラシで代用しても大丈夫です。
茶色い泡が出てくるまで、何度ももみこんだりブラシで擦ったりして汚れをかき出しましょう。なかなか汚れが落ちないときには、固形石鹸を塗り込んだ状態で10分~15分ほど放置して同じ手順を繰り返します。
泥汚れの落とし方5:ぬるま湯でもみ洗い
固形石鹸とブラシで汚れを落とした後は、ぬるま湯を張ったバケツの中でもみ洗いをしていきます。もみ洗いをした後のぬるま湯が、薄茶色になるまで何度か繰り返しましょう。
ブラシで擦るときも、もみ洗いをするときにも繊維に入り込んだ汚れをかき出すようにするイメージで行っていくのがコツです。
もみ洗いをしてある程度の汚れを落とした後は、洗濯機に入れていつも通りの洗濯をすると綺麗になるでしょう。
時間が経った泥汚れ・落ちない泥汚れの場合の落とし方2つ
なかなか落ちない頑固な泥汚れは、もうひとつアイテムを加えて綺麗にしていきましょう。落ちない泥汚れに効果的なアイテムが、お掃除でも使われる重曹です。
重曹でつけ置き洗いをすると、固形石鹸とブラシでは落ちにくかった泥汚れも綺麗になる場合があります。なかなか落ちない泥汚れも、決して諦めてはいけません。
ここからは時間が経った泥汚れや落ちない汚れの落とし方を2つ紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
下洗いをする
時間が経った泥汚れは、固形石鹸とブラシを用いて時間が経っていないときと同様に下洗いをしていきます。方法は上記で紹介した一般的な手順と同じです。
乾燥させる時間が無いときにはドライヤーで乾かすのも、ひとつの手です。乾いてから泥をおちてこなくなるまで叩き落とし、固形石鹸を塗りつけます。その後はブラシで汚れをかき出して、もみ洗いをしていきましょう。
ある程度、泥汚れが落ちてきたら下洗いは完了です。
重曹でつけおきする
通常の下洗いでは汚れが落ちないときにおすすめなのが重曹です。液体洗剤と重曹を同じ分量でよく混ぜ合わせ、汚れた部分に塗り揉み込みます。10分~15分つけ置きしたら、洗濯機で洗いましょう。
鍋を使った方法もあります。まず、大きい鍋に7割ほどの水を張り洗濯洗剤と重曹を同じ分量入れて溶かします。火をつけて沸騰させたら、衣類を入れて5~10分煮てください。火を止めて冷めたら、洗濯機で洗います。
塗布放置洗浄を使った落とし方2つ
忙しい人におすすめなのが、洗剤を汚れた部分に塗布して放置しておく方法です。部分的な泥汚れや、比較的汚れが軽いものなら次に紹介する方法でよいでしょう。
一晩置くので時間はかかりますが、ブラシでこすったりもみ洗いしたりする手間を省くことができます。
洗剤を直接塗布する
塗布放置洗浄を使った落とし方を取り入れる場合には、まず泥汚れが気になる衣類を叩いて落としていきます。この叩き落とす手順を行うだけで、汚れの落ち具合は変わるので忘れずに行いましょう。
泥が落ちてこなくなるまで叩いたら、汚れている部分に直接液体洗剤を塗布します。このときに使うのは、濃縮液体洗剤がよいでしょう。汚れている部分にまんべんなく塗布した後に、5分放置して洗濯機に入れて洗います。
そのまま一晩置く
しつこい頑固汚れには、濃縮液体洗剤を塗布して一晩置くと汚れを浮き出すことが可能です。一晩の目安は、約12時間です。このときにも濃縮タイプの液体洗剤がおすすめです。
塗布したものは、そのまま洗濯機に入れて通常コースで洗濯をしていきましょう。このときに入れる洗剤は、塗布したときに使用した量を差し引いた量です。
洗剤を塗布する際には下にタオルなどを敷くと、床や棚を汚す心配がありません。
下洗いした衣類を洗濯機で洗う際のポイント3つ
下洗いをした後であれば、泥汚れの洗濯物も通常の衣類と洗って大丈夫です。しっかりと固形石鹸や液体洗剤を使って、こすり洗いや放置洗浄をしてから洗濯機に入れましょう。
洗濯機に衣類を入れるときには、ひとつだけポイントがあります。泥で汚れた衣類を一番下に入れることです。そうすると底にあたりしっかりと洗浄されるため、汚れがさらに落ちやすくなります。
洗濯機で洗う際のポイント1:時間が経っていない泥汚れの場合の洗濯方法
洗濯機で洗うときには衣類の洗濯表示は必ず確認しておきましょう。自宅で洗濯可能であれば、下洗いをして洗濯機で洗っていきます。
乾かしてから泥を叩き落とし、固形石鹸とブラシで汚れをこすり落としたらつけ置き洗いをするのもおすすめです。
ぬるま湯に液体洗剤を溶かして、1時間つけ置きをします。軽く絞ったら、洗濯機の通常コースで洗濯をしていきましょう。
洗濯機で洗う際のポイント2:時間がたった泥汚れ・落ちない泥汚れの場合の洗濯方法
頑固な泥汚れは直接洗濯機に入れてしまうと、故障の原因にもなってしまいます。しっかりと下洗いをするのは、汚れを落とすことだけが目的では無いのです。
洗濯機で洗うときには、水よりはぬるま湯の方が洗浄力が増します。縦型洗濯機を使用する際には泥汚れの衣類は一番下にいれ、ドラム式洗濯機の場合には洗濯物の量を入れすぎないことがポイントです。
洗濯機で洗う際のポイント3:塗布放置洗浄の場合
塗布放置洗浄の場合には、洗濯機に入れる前に洗剤やお湯を使用しましょう。洗濯機に入れる際に、塗布に使用した洗剤を差し引いた量を投入口に入れてください。
塗布放置した衣類は、そのまま洗濯機に入れても大丈夫です。洗濯洗剤は、汚れが再びつくのを防ぐ効果もあるといわれています。
泥汚れが気になる衣類を一番下に入れて、洗濯表示に適した洗濯コースで洗っていきましょう。
衣類の泥汚れを洗濯する前に注意すること2つ
泥汚れは最初の手順がとても肝心です。なるべく早く下洗いをすること、最初に水洗いをしないこと、この2つは注意しましょう。
泥汚れには土やホコリ、細かい金属類、皮脂などさまざまなものが含まれています。正しい方法を取り入れることが大切です。
なるべく時間が経過しないように心掛ける
泥汚れは衣類に染み込む種類の汚れでは無いものの、皮脂やホコリなどが含まれているため放置したままはよくありません。週末のまとめ洗いをしてしまうと、余計に汚れが落ちにくくなってしまいます。
泥汚れがついた状態で子供が部活から帰宅したときは、なるべく早く下洗いをしていきましょう。毎日のことなので大変ですが、ちょっと下洗いをするかしないかで洗浄力は変わってきます。
最初に水洗いは逆効果である
一刻も早く汚れを落とそうと、ついついやってしまうのが水洗いです。水洗いで一生懸命、ゴシゴシとこすのは実は泥汚れには逆効果ということは覚えておきましょう。
最初に水洗いをしてしまうと、泥はさらに細かくなり繊維のさらに奥まで入り込みます。また水で繊維に密着し、ブラシでかき出しただけでは落ちにくくなってしまうのです。水につけるよりは、乾かした方が奥に入り込んだ泥は叩き落としやすくなります。
衣類の泥汚れは洗濯前の「下洗い」が肝心!
なかなか落としづらい衣類の泥汚れは、洗濯機に入れる前の下洗いが肝心です。軽い泥汚れや、あまり時間が経っていない泥汚れなら短い時間での下洗いでも綺麗になるでしょう。
時間が経ってしまった泥汚れも諦めることはありません。重曹を使ってつけ置きをしたり、煮たりすると落ちないと思っていた汚れも綺麗になる可能性があります。さまざまな方法を試して、家族には綺麗な状態の服を着てもらいましょう。