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健康食品『納豆』は家族全員の味方!
朝の食卓で見かけることの多い納豆は、健康食品として有名です。独特の粘つきは、人によって好き嫌いが分かれるものの、納豆には多くの栄養素が含まれているため、積極的に摂取することを心掛けている方も多いのではないでしょうか。
そんな納豆は、通年を通してスーパーで購入することができるため、家族全員の味方です。「納豆さえ食べていれば病気知らず」なんて言われることもあるほど、健康維持には欠かせない食品の1つです。
納豆は栄養を多く含む『栄養の宝物庫』
多くの人がご存知の通り、納豆には多くの栄養素が含まれています。
- 納豆菌
- ビタミン(B1、B2、E、K)
- カリウム
- シピコリン酸
- ポリグルタミン酸
これらの成分により、納豆は健康に多くの利点をもたらします。特に近年、納豆に含まれる成分が皮膚の再生能力を促進するという研究があるため、美容面でも注目されるようになりました。
また、納豆菌は腸内環境を整える働きもあるため、風邪予防の他にも便通をよくしてくれる効果もあります。ダイエットにも最適な食品なのです。
他にも、納豆に含まれる上記の栄養素には、中性脂肪抑制や高血圧を予防する効果、疲労回復、免疫力の強化、老化防止、感染症防止、抗がん効果など、あらゆる効果が得られることが判明しています。これだけ見ても、万能食品であることがわかりますね。
納豆にやりがちなNG行為5選
納豆は多くの栄養素を含んでいるだけでなく、さまざまな食べ方を楽しめる食品であることから、多くの食卓で愛されています。
しかし、食べ方によっては、せっかく納豆に含まれている栄養素を破壊し、上手に摂取できていないことも多いです。ここでは、絶対NGでないけれど、栄養素や旨味を損ねてしまっている納豆にやりがちなNG行為をご紹介していきます。ぜひ納豆の食べ方の参考にしていただければと思います。
1.加熱して食べてしまう
納豆を嫌う人の多くが、「納豆のネバネバ感が苦手」という理由です。納豆は加熱したり、茹でて火を通すことで、ネバネバ感を軽減したり、無くすことができるため、意外と一手間加えて食べている人も多いです。
しかし、納豆のネバネバの正体は納豆菌です。より正確に言うならば、納豆菌に含まれているナットウキナーゼという酵素が正体です。ネバネバが無くなるということは、ナットウキナーゼが破壊され、その効果を得ることができない、あるいは効果を低下させてしまうということになります。納豆の栄養効果をしっかり得たいという場合は、なるべく火を加えずに食べるべきです。
2.熱々ごはんの上に納豆をのせて食べる
納豆の一般的な食べ方として、そのまま食べるか、あるいはごはんの上に乗せて食べるという方法が代表的です。しかし、このごはんに乗せて食べるという方法には、ある欠点があります。
先ほど、加熱調理をしてしまうと、納豆菌に含まれるナットウキナーゼという酵素が損なわれてしまうという話が出ました。実は、加熱調理をしていなくても、熱々のごはんに乗せ、熱を与えるだけで破壊されてしまうのです。衝撃ですよね。
そのため、加熱調理と同じく、ごはんの上に乗せて食べる方法は、納豆菌の効果を損ねてしまっています。こちらも絶対にダメという話ではありませんが、できるだけ効果を得たい場合は、別々に食べることを推奨します。
3.生卵と合わせて食べる
納豆に生卵を乗せ、食べる際に混ぜて食べるという方法を好む人も多いです。美味しい組み合わせなので、多くの食卓で生卵と共に出されることもあるでしょう。
しかし、実は納豆と生卵は相性が悪い食材です。納豆にはさまざまなビタミンが含まれていて、その中には『ビオチン』と呼ばれる髪や皮膚などの美容に関わる栄養素も含まれています。ところが、対する卵には『アビジン』と呼ばれる成分が含まれており、このアビジンがビオチンの効能を妨げる働きを持っているのです。
そのため、納豆と生卵を一緒に食べることで、納豆に含まれる美容効果の吸収率が下がってしまい、満足に効果を得ることができなくなってしまうのです。
4.タレをかき混ぜる前に入れる
多くの納豆には、納豆をより美味しく食べるため、専用のタレが添付されていることが多いです。このタレ、皆さんはどのタイミングで入れていますか。多くの人がパッケージを開け、タレをかけてから、納豆を混ぜているのではないでしょうか。
もちろん、この順序も絶対NGではありません。しかし、より栄養効果や糖タンパクを効果的摂取するためには、何回か納豆を混ぜた後、タレを入れる順番が正解です。
最初にタレを入れてしまうと、納豆の粘り気が少なくなってしまいます。すると、栄養素や糖タンパクを上手く引き出すことができず、最大限の栄養を摂取することができなくなってしまうのです。もったいないですね。
しかし、逆に考えると、納豆の粘つきが苦手…という人は、少しでも粘つきを軽減するために、かき混ぜる前にタレを入れてしまうという方法も有りでしょう。こればかりは、どちらを優先するか、個人的な好みが影響しそうですね。
5.冷えた状態のまま食べる
納豆は冷蔵庫で保管しますが、冷蔵庫から取り出してすぐに食べる行為はNGです。なぜならば、冷蔵庫に入っている納豆は、納豆菌が眠った状態のため、そのまま食べてしまうと、効果的に納豆菌の効能を得ることができないからです。
推奨されている食べ方としては、冷蔵庫から取り出した納豆を、20~30分ほど常温で置き、納豆菌が活性化したタイミングが最も良いとされています。今まで冷蔵庫から出してすぐ食べていた方は、ぜひ20分ほど常温で置いてから食べてくださいね。
おすすめ方法で納豆を食べて美味しく効果的に栄養を摂取しよう
いかがでしたでしょうか。納豆の食べ方に絶対NGはありません。しかし、より納豆の効果を上手に得るために、正しい知識を理解した上で食べることが推奨されます。ぜひ今回ご紹介した食べ方やNG行為を参考に、納豆の効果を最大限に引き出せる食べ方を意識してみてくださいね!