目次
泥汚れをキレイにするコツ
衣類についた泥汚れを、効果的に落とす方法があります。ただゴシゴシと磨いただけでは落ちない泥汚れの対処方法を見ていきましょう。
泥汚れには固形石鹸がいい
泥汚れには液体洗剤よりも固形石鹸の方が効果的です。
泥汚れは「不溶性汚れ」といって、油分に溶けだしにくく、水分になじみやすい性質を持っています。そのため、いくら水で洗っても効果がないのです。それとは逆に、固形石鹸は油や水に溶けやすい性質。
溶けだして泥汚れの粒子を溶かし崩してくれます。お肌にも優しいので洗うときも安心です。
水洗いの前にまず乾かす
泥汚れが水で落としにくい原因は、泥が繊維の奥に入り込んでしまっているからです。濡らしてしまうと、泥は広がってしまうのでますます落としにくくなります。
そこで、泥汚れは洗濯する前に乾燥させて、直接落としましょう。泥で汚れた箇所にドライヤーの温風をあてて、乾かしてください。
大きい衣類なら、天日干しして乾かします。乾いたら、ブラシを使って泥で汚れた部分をトントンとはたけば、乾燥した泥がぽろぽろと落ちてきます。
しつこい汚れは浸け置きや煮洗い
簡単には落ちない泥汚れや、皮脂汚れがついている場合は、浸け置きと煮洗いで対処しましょう。
- 浸け置き洗い
泥で汚れた衣類が入った容器に、40℃から50℃のお湯を注ぎ一晩浸け置きします。 - 煮洗い
水1リットルが入った鍋に、洗濯洗剤と重曹を大さじ1杯ずつ入れます。沸騰させて30分から40分間煮込めば、汚れが落ちます。
以上の手順で頑固な泥汚れや皮脂汚れをある程度落とし、洗濯機で洗ってください。
《 ポイント 》
- 泥汚れは水になじみやすいので、水で洗っても落ちない
- 泥汚れは水をかけると落ちにくい性質
- 洗濯前に完全に乾燥させて、泥が固まったところではたき落とす
- 簡単に落ちない汚れは、煮洗いまたはお湯の浸け置きで落とす
泥汚れの落とし方
泥汚れをキレイさっぱり落とす手順を、細かく紹介します。
用意するもの
泥汚れを落とすために必要なものは以下です。
- ドライヤー
- 歯ブラシ(または洗濯用ブラシ)
- ウタマロ石鹸(固形石鹸)
- 食器用中性洗剤
- バケツ
これらを使って、洗濯機に入れる前に泥汚れをある程度落とすことができます。固形石鹸は普通の商品でも汚れを落とせますが、洗浄力の強いウタマロ石鹸は泥汚れに最適です。
《 ポイント 》
- ウタマロ石鹸は泥汚れに強いのでおすすめ
手順
では、前述した道具を使って、泥汚れを落とす手順を見ていきましょう。
- ドライヤーで汚れを乾かす
泥で汚れた箇所に、ドライヤーの温風をあてて泥を乾かします。 - 歯ブラシで固まった泥を落とす
ドライヤーで乾燥させた泥を、歯ブラシでトントンと叩いたり、優しくこすって落とします。 - バケツにお湯をはる
バケツに40℃から50℃のお湯をはります。 - 汚れものと固形石鹸をお湯で濡らす
そのあと、汚れた場所が白くなるまで固形石鹸を塗りつけてください。汚れが繊維の奥に入り込まないように、裏地からもこすりましょう。 - もみ洗いする
汚れに石鹸を塗りつけたら、お湯の中で衣類をもみ洗いします。すると、汚れが浮き出てきます。 - 食器用中性洗剤をつけて再度もみ洗い
汚れがついている箇所に、食器用中性洗剤をつけます。もう一度お湯の中でもみ洗いしましょう。 - ぬるま湯ですすぎ洗いする
最後に、ぬるま湯の流水でよくすすぎ洗いしましょう。衣類を裏返しにすれば、繊維の奥に入り込んだ汚れも落とせます。
《 ポイント 》
- 繊維の奥に汚れが入り込まないように注意する
- すすぎはしっかりと流水で洗う
頑固な泥汚れには重曹を使う
固形石鹸と中性洗剤だけでは落とし切れない場合、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤と重曹を使った浸け置き洗いで対処しましょう。
用意するもの
浸け置き洗いの際に必要なアイテムはこちらです。
- 洗濯用洗剤
- 洗面器
- 重曹
- 酸素系漂白剤
浸け置き洗いの所要時間は1時間程度です。浸け置き効果を高めるために、前述した「泥汚れの落とし方」で汚れを落としてから、浸け置き洗いに移行しましょう。
《 ポイント 》
- 浸け置きに必要なアイテムは、重曹・洗濯洗剤・酸素系漂白剤
- 先に「泥汚れの落とし方」で説明した汚れ落としを実行する
手順
浸け置き洗いの手順は以下です。
- 洗面器にお湯をはる
40℃から50℃のお湯を1リットルほど洗面器にはります。 - お湯に重曹を加える
お湯に、適切な分量の重曹を入れてください。 - 洗濯洗剤と酸素系漂白剤を加える
重曹と同じ分量の洗濯洗剤と酸素系漂白剤を加えます。 - 汚れた衣類を1時間浸け置きする
汚れた衣類を洗面器に入れて、1時間浸け置きしてください。 - 洗濯機で洗う
浸け置きが終わって、汚れが落ちていればそのまま洗濯機に入れて通常モードで洗えば、浸け置き洗い完了です。
《 ポイント 》
- 重曹・洗濯洗剤・酸素系漂白剤を同じ分量入れる
- すすぎはせず、そのまま洗濯機に入れて洗う
泥汚れに関するQ&A
泥汚れは水にも油にも溶けない「不溶性の汚れ」ですが、水や油に溶ける性質を持った水溶性と油溶性という汚れも存在します。それらの特徴を見てきましょう。
A.水溶性の汚れは、「水に溶ける性質」の汚れです。以下の汚れが水溶性の汚れに該当します。
- 汗
- 塩
- 砂糖
- 醤油
- 果汁
- アルコール
A.油溶性の汚れは「油に溶ける性質」の汚れ。油溶性の汚れに該当するものは以下になります。
- サラダ油やオリーブオイル
- 口紅
- ファンデーション
- 皮脂汚れ
《 ポイント 》
- 水溶性の汚れは、水に溶けやすい性質で汗や肉汁などが該当する
- 油溶性の汚れは、油に溶けやすい性質で皮脂汚れや食用油が該当する
靴に付いた泥汚れの落とし方
泥で汚れてしまった靴の洗い方を見ていきましょう。準備するアイテムと手順をそれぞれ説明します。
用意するもの
- ドライヤー
- バケツ
- スプーン
- ウタマロ石鹸
- 重曹
- 歯ブラシ(靴洗い用ブラシ)
用意するものは「泥汚れの落とし方」で紹介したものとほぼ同じです。食器用洗剤の代わりに、重曹を使います。汚れが繊維の奥に染み込まないように、汚れ落としにスプーンを使います。
手順
- 靴ひもや中敷きは外す
洗いにくいので、靴ひもはほどき、中敷きは外してください。 - ドライヤーで泥を乾かす
泥を乾かして、固まらせます。 - ブラシを使って泥を落とす
固まった泥を、ブラシで取り除きます。 - バケツにお湯をはる
40℃から50℃のお湯をバケツにはります。 - ウタマロ石鹸と重曹を直接塗りつける
お湯に靴を浸けながら、ウタマロ石鹸と重曹を直接塗りつけてください。 - スプーンで汚れを取り除く
お湯と洗剤でふやけた泥を、スプーンで取り除きます。ここでブラシを使うと、繊維の奥に汚れを押し込んでしまうので注意。 - ぬるま湯ですすぎながら、ブラシで汚れと泡を落とす
ぬるま湯の流水に靴をさらしながら、ブラッシングして泡と汚れを落とします。 - 天日干しする
日当たりと風通しの良い場所で靴を乾かしてください。
《 ポイント 》
- お湯と洗剤で汚れを落とすときは、スプーンで汚れを取りのぞく
最後に
泥は水にも油にも溶けない性質なので、非常に厄介な汚れです。
いくら水や洗剤を使ってがむしゃらに洗っても、落とすことはできません。泥汚れの基本は乾かすことです。乾かして塊になった泥を、ブラシを使って直接はたき落としましょう。
衣類や靴に張りついた泥は、洗浄力の強いウタマロ石鹸とお湯を使って落とします。どうしても落とせない汚れは、重曹や漂白剤を使った浸け置きが必要です。
泥は水にも油にも溶けませんが、逆に水と油に溶けやすい性質の汚れもあります。そういった汚れには、今回のようにそれぞれの性質に適した洗い方で対処するとよいでしょう。