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バナナにカビが生えたら?
バナナの房がつながっている軸となる茎の部分が、気がついたら綿みたいなふさふさした白いものがついている状態になっていることがあります。この白い物体はカビです。
この状態になってしまったバナナは、もう食べることができないのか?食べても平気なのか?調べてみました。
房の軸(茎)の白いのはカビ
バナナの房の軸となる茎の部分の白いものはカビです。
基本的にバナナの房の軸の茎の部分には防カビ剤が使用されているので、カビが生えることはないはずですが、バナナの房の軸の茎の部分にカビが生えてしまった原因は、その部分がカビが繁殖しやすい環境になっていたということです。
カビは以下の環境で繁殖しやすくなります。
- 温度:20℃~30℃
- 湿度:70%~80%以上
- カビの栄養となるもの
- 酸素
バナナを購入して食べるまで袋に入れたままの状態にしておくと、バナナも呼吸しているので、袋の中はカビが繁殖しやすい環境となってしまうので、バナナの房の軸の茎の部分にカビが生えてしまします。
軸に近い部分を切り落とせば果肉は食べてOK
バナナの房の軸の茎の部分に白いカビが生えてしまった場合、そのバナナはもう食べられないのか?不安になってしまいますよね?
バナナの果肉部分には酸素が少ないのでカビが繁殖しにくい環境になっています。バナナの皮を剥いてみて異常が無ければそのまま食べても問題ありません。
どうしても不安で気になる場合は軸に近いカビの部分を切り落として食べれば問題ありません。
皮の一部に緑や白いカビがある場合
軸の部分以外の皮の一部にカビが生えてしまっている場合やバナナの皮をむいて実を確認したときに異変を感じた場合は食べないで処分した方が良い可能性があります。
全面にある黒の斑点は『シュガースポット』
軸の部分白いカビが繁殖してしまう以外にもバナナの房の前面に茶色や黒の斑点が出てきて見た目は悪くなってしまっているように感じるかも知れませんが、これはシュガースポットと言って、バナナが成熟すると出てくるものです。シュガースポットが出てくると糖度が増してバナナが甘くなります。
《 ポイント 》
- バナナの房の軸の茎の部分に白くふさふさしてものが付いていたらそれはカビです。
- バナナの皮を剥いて、カビなどの異常が無ければ実を食べても問題ありません。
- バナナの実の部分の皮にカビが生えてしまった場合は実を確認して異常を感じたら食べないようにする。
バナナのカビを防ぐ保存方法
バナナのカビを防ぐ方法は、バナナは買ってきたときのビニール袋に入っている状態で保存せずに、ビニール袋から取り出して風通しの良い場所で保存しましょう。
ビニール袋に入れたままの状態はカビが繁殖しやすい環境になっています。
バナナのカビを防ぐ保存の方法でおすすめなのはバナナスタンドを使用することです。バナナスタンドを使用してバナナを保存することで、バナナがテーブルやお皿と接する部分が減るので風通しが良くなるのでカビが発生しにくくなります。
バナナスタンドを使用しないバナナのカビを防ぐ保存の方法は、バナナを1本ずつ房から外してバラバラにしてからバナナの軸になっている部分をラップで包んで保存します。軸の部分をラップで包むことでバナナに含まれている酸素を遮断して、カビが繁殖しづらい環境にします。
夏場などの暑い時期はカビ以外にも追熟のスピードが上がってしまい、油断していると食べ頃を通り過ぎて腐ってしまいます。
バナナを長持ちさせるコツ①
バナナを少しでも長く長持ちさせたい場合は、冷蔵庫の野菜室に軸の部分をラップに包んだ状態で新聞紙やポリ袋で包んで保存しましょう。
この方法で1週間程度は食べ頃をキープして長持ちさせることが出来ます。
バナナを長持ちさせるコツ②
バナナをもっと長持ちさせたい場合には冷凍保存をしましょう。冷凍保存の方法はバナナの皮をむいて実の部分だけにしてから、1本丸ごと冷凍したり、食べやすいサイズにスライスしてから冷凍します。1本丸ごとの状態で冷凍する場合は、皮をむいてからラップで包み、ジップ付きの密閉できる保存袋に入れてから冷凍庫に入れます。
バナナを食べやすいサイズにスライスしてから冷凍する場合は、皮をむいてからスライスして重ならないようにジップ付きの密閉できる保存袋に入れてから冷凍庫に入れます。
このようにして冷凍保存をすれば賞味期限は1ヶ月程度になります。
《 ポイント 》
- バナナにカビが生えないように保存するには風通しの良い場所で保存する。
- バナナにカビが生えないように保存するには冷蔵庫を上手に活用する。
バナナが腐ると
バナナにカビが生えて腐るとどのようになるのか?
成熟して美味しいバナナからどのように変化したらカビが生えて腐ってしまったと判断できるのかを挙げるので確認してください。
下記のような症状が出た場合は「そのバナナは腐ってしまって食べられない」と判断してください。
臭い
- 生ゴミに似たにおいがする
- 酸っぱい感じのにおいがする
表面の皮の見た目
- 軸ではなく表面の皮に白いカビが生えてしまっている
- 皮がむけないほどふにゃっと柔らかくなってしまっている
果肉の状態
- 汁が出てしまっている
- ドロドロの状態になっている
- 黒くなっている
食べたとき
- 口にすると酸っぱい感じがする
- 口にすると舌がピリピリする
- 口にしたときに苦く感じる
《 ポイント 》
- バナナは臭いや見た目で悪くなっているのが比較的わかりやすい。
- バナナにカビなどの異常がある場合は、食べずに処分する。
食べごろなバナナの見分け方
バナナのカビの見分け方以外に、バナナの食べごろの見分け方は、バナナの表皮全体が黄色になりシュガースポットと呼ばれている茶褐色や黒い斑点が出ると完熟している証拠になるので、食べ頃となります。
バナナには食べ頃を判断するためのバナナのカラーチャートをいうものがあります。バナナは熟成していくにつれて緑から黄色に変化していきます。
スーパーなどでの販売されている段階はグリーンチップと呼ばれバナナの先と軸の部分のみが緑色の状態で、その後全体が黄色に変化してフルイエローと呼ばれる状態になります。この状態でバナナらしい味わいになります。
その後シュガースポットが広がるにつれスターやダップルと呼ばれる甘く熟しきった美味しいバナナになります。
《 ポイント 》
- バナナは表面の皮にシュガースポットが出た頃が食べごろとなる。
バナナの追熟方法
バナナのカビの見分け方以外に、バナナの追熟方法をご紹介します。
バナナの皮にまだ緑色が多く残っている場合はまだ未熟の状態なので、甘さが足りないと感じることがあります。このように緑色の部分が残っているバナナは追熟してより美味しい食べ頃にしてから食べるようにしましょう。
バナナを保存しておく温度が低いと熟成は進まないので、冷蔵庫には入れず常温で保存します。その際にエチレンガスを放出する果物を近くに置いておくと追熟が進みやすくなります。
エチレンガスを多く放出する果物はりんごや梨やメロンです。
早く追熟させるには紙袋にバナナとりんごや梨やメロンを入れて保存して置きます。バナナは表面の皮にシュガースポットが出たら追熟は完了です。
《 ポイント 》
- バナナの皮に緑色が残っていたら追熟して完熟の状態にしてから美味しく食べる。
バナナに関するQ&A
A.バナナは1本で約86キロカロリーです。これはご飯に換算するとお茶碗に半分の量で、何もつけない6枚切りの食パンの半分と同じカロリーとなります。
A.カリウム、マグネシウム、豊富なビタミンB群、ビタミンC、セロトニン、食物繊維などに加えて、でんぷん、ブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな糖質が含まれています。
A.高血圧やむくみの解消、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働き、生活習慣病の予防や皮膚や粘膜の健康に効果があります。
最後に
今回はバナナの軸の部分にカビが生えてしまったときにどのようにすれば良いのか?カビの生えたバナナはまだ食べることができるのか?カビが生えないように保存する方法から、腐ってしまったバナナの見分け方やバナナの美味しい食べ頃を紹介したので、栄養が豊富なバナナの食べ頃を見極めて美味しく食べましょう。