目次
ヨーグルトの「賞味期限」と「消費期限」とは
まず、ヨーグルトの賞味期限と消費期限の違いについてお伝えします。
賞味期限と消費期限の違い
最初に賞味期限と消費期限の違いをお伝えします。予備知識として知っておくようにしましょう。
賞味期限とは簡単に言うと「美味しく食べられる期限」のことをいいます。ですからこの日付を過ぎたとしても、すぐに食べられなくなってしまうというわけではありません。
消費期限とは「安全に食べられる期限」のことをいいます。記載されている期限を過ぎたら基本的には食べられないので、留意するようにして下さい。
《 ポイント 》
- 賞味期限は、美味しく食べられる期限
- 消費期限は、安全に食べられる期限
ヨーグルトには賞味期限が表示されている
実際にヨーグルトに記載されているのは賞味期限です。どれくらい期間があるのかというと2週間くらいと言われています。他の食品と比べると長い方と言えます。
なぜ長いのかというと、それはヨーグルトが酸性だからです。酸性は雑菌が繁殖しにくい環境です。ですから長期にわたって保存することができます。
《 ポイント 》
- 賞味期限は2週間
- 酸性のため賞味期限が長い
ヨーグルトの賞味期限が切れたら
ここからはヨーグルトの賞味期限が切れてしまったときの対処法をお伝えします。未開封と開封済みで対応が違うので注意しましょう。
未開封のヨーグルト
まずは未開封のヨーグルトです。砂糖や果物を添加しているかでも違います。以下にそれぞれの賞味期限をまとめました。
- 砂糖・果物不使用:2週間
- 砂糖・果物使用:10日間
砂糖や果物が添加されていると添加物自体も傷んでくるので、自ずと賞味期限は短くなってしまいます。目安は10日ですが早めに食べるのが望ましいです。まれに2ヶ月以上経っていても食べる方もいますが、腹痛や食中毒になる可能性があるので食べないようにしましょう。
《 ポイント 》
- 砂糖・果物を使用している場合10日間
- 砂糖・果物を使用していない場合2週間
- 早めに食べるのが望ましい
開封済のヨーグルト
開封済みのヨーグルトの場合には2〜3日のうちに食べるようにしましょう。時間の経過とともにホエーが浮かんできます。
そのホエーが普通ならば乳白色ですが、茶色くなっている場合は捨てるようにしましょう。また、見た目とにおいに異変を感じた場合も同様です。無理して食べずに処分しましょう。
《 ポイント 》
- ホエーが茶色いときは捨てる
- 見た目と匂いに異常を感じたら捨てる
賞味期限の切れたヨーグルトの活用方法5選
賞味期限の切れたヨーグルトをただゴミ箱に捨ててしまうのはもったいないですよね。そこでここからは活用法をお伝えします。
料理以外の日用品にも使えるのでぜひ試してみて下さい。
料理
まずはカレーや漬物に活用するのがおすすめです。カレーは特にバターチキンカレーがおすすめ。
入れると肉が柔らかくなり、プロが作ったような本格的なカレーができます。コクも生まれるので隠し味としても大活躍です。
意外かと思いますが、漬物にも活用できてしまいます。漬け込みたい食材とヨーグルトを一緒に漬け込むだけ!1〜3日程度で美味しい漬物ができてしまいます。初心者でも簡単にできる料理です。
《 ポイント 》
- カレーや漬物がおすすめ
- 肉を柔らかくする効果があり、隠し味として使える
お菓子作り
お菓子作りにもつかうことができます。イチオシはマフィンやスコーンです。味わいがマイルドになり、子供も美味しく食べられるようになります。
ただし、加熱料理に使うと、乳酸菌はなくなってしまうので注意しましょう。
《 ポイント 》
- イチオシはマフィンやスコーン
- 加熱料理に使うと、乳酸菌はなくなってしまう
お肌のパック
ヨーグルトは肌のパックにすることもできます。実はヨーグルトは美容にいい成分がたっぷりはいっているんです。
特に多いのがビタミンB群です。ビタミンB群は肌の潤いとハリを保ちます。また、シミの原因であるメラニンも防止してくれます。作り方は簡単以下の材料を用意しましょう。
- ヨーグルト
- はちみつ
- 小麦粉
上記3つを混ぜてから肌に塗ります。3分くらい経ってから洗顔しましょう。肌に異常が現れた場合は使用を中止してください。
《 ポイント 》
- 美容にいい成分が含まれている
- 肌に合わない場合は使用を中止する
石鹸
食用のヨーグルトを顔に付けるのに抵抗がある方もいますよね。そんな方には石鹸にするのもおすすめです。材料と作り方をお伝えします。
材料
材料は以下のものを準備して下さい。
- オリーブオイル
- ココナッツオイル
- パームオイル
- 精製水
- ヨーグルト
- 苛性ソーダ
- アロマオイル
作り方
- オイルを湯煎にかけ40℃くらいまで温める
- 精製水に少しずつ苛性ソーダを入れて40℃くらいまで冷ます
- 1に少しずつ2を入れて泡立て器で混ぜる
- ヨーグルトとアロマオイルを加える
- 泡立て器を持ち上げて角ができる様になったら型に入れる
- 1日放置する
- 3〜6日後に型から出す
- 1〜3日外に出して乾燥させる
- 好みの大きさにカットする
- 風通しのいい日陰に1ヶ月間置いて完成
苛性ソーダは肌に付くと危険なのでゴム手袋を装着するようにして下さい。また、角が立っていない状態で型に入れると分離するので注意して下さい。
ヨーグルト石鹸は保湿成分があるので手荒れが気になる方にもおすすめです。
《 ポイント 》
- 苛性ソーダは肌に付くと危険なのでゴム手袋を装着する
- ヨーグルト石鹸は保湿成分があるので手荒れが気になる方にもおすすめ
肥料
ガーデニングをしている方は肥料として活用するのもおすすめです。材料は以下のものを準備しましょう。
材料
- ヨーグルト
- 納豆
- ドライイースト
- 砂糖
- 水
作り方
- 納豆を潰す
- 材料をタンクに入れる
- 温かい場所に1週間くらい放置する
環境にも配慮された有機肥料です。賞味期限の切れた納豆も同時に処理できるのはうれしいですよね。1週間放置するときはガスが出るので密閉しないようにしましょう。
《 ポイント 》
- 1週間放置するときはガスが出るので密閉しない
- 環境にも配慮された有機肥料
ヨーグルトの賞味期限をのばす保存方法
実はヨーグルトは保存方法次第で賞味期限を伸ばすことができます。3つ紹介しますので、自分に合った方法を試してみて下さい。
10℃以下で保存
ヨーグルトを10℃以下で保存すると乳酸菌の動きが鈍くなります。乳酸菌の動きが鈍くなることによって発酵の進みが遅い状態になります。
そのため美味しいヨーグルトを食べることができます。保存温度は低い状態がいいです。また、温度の高い状態で保存すると乳酸菌も減少してしまいます。
腸内環境を整えることもできなくなってしまうので、注意しましょう。
《 ポイント 》
- 保存温度は低い状態がいい
- 温度の高い状態で保存すると乳酸菌も減少する
ふたをしっかりと閉め振動を与えない
ヨーグルトは振動を与えてしまうと空気中の雑菌が混ざってしまい、カビや傷みの原因になってしまいます。ですから、保管するときはドアポケットに入れないようにしましょう。
また、大きいヨーグルトを購入すると1度に食べきることができない場合もあります。取り分けるときは清潔なスプーンで分けるようにしましょう。
保管のときはしっかりフタを閉めることを忘れないようにしてください。
《 ポイント 》
- ヨーグルトに振動を与えない
- 清潔なスプーンで取り分ける
冷凍保存もできる
ヨーグルトは冷凍保存もできます。やり方は以下の通りです。
- 大きいヨーグルトの場合は小分けにする
- ジャムや砂糖で加糖する
- 冷凍庫に入れる
加糖することで、液体と固体に分離するのを防ぎます。食べるときは完全に解凍するのではなく、フローズンヨーグルトとして食べるのがおすすめです。保存期間は3〜4週間くらいです。
《 ポイント 》
- 加糖することで分離を防ぐ
- 保存期間は3〜4週間
ヨーグルトに関するQ&A
ここからは上記ではお伝えできなかった質問にお答えします。是非参考にしてみてください。
A.必須アミノ酸が豊富に入っています。必須アミノ酸は人の体内では作ることができない栄養素なので、積極的な摂取が必要です。
A.ホエーは捨てないようにしましょう。上記でもお伝えしたとおり、ホエーには栄養がたっぷりはいっています。ヨーグルトと一緒に食べてしまいましょう。
A.ホエーは料理に活用できます。牛乳やジュースと混ぜても美味しく食べられます。他にもパンケーキに入れるとふわふわになるのでおすすめです。
《 ポイント 》
- 栄養がたっぷりはいっている
- 捨てない方が良い
- 飲み物に混ぜたりパンケーキに入れるのがおすすめ
ヨーグルトが腐るとどうなる?
発酵と腐敗には違いがあります。良い菌が増えているのは発酵です。悪い菌が増えてしまっているのは腐敗です。腐ったときのサインを以下にまとめました。
- カビが生えている
- 色が不自然
- 水分が多い
- 異臭がする
- 酸味がきつい
- 苦味がある
上記の6つのうち1つでも当てはまった場合には、必ず廃棄するようにしてください。食べられる程度の酸味ならば、本来の酸味なので大丈夫です。
《 ポイント 》
- 良い菌が増えているのは発酵
- 悪い菌が増えてしまっているのは腐敗
- 色や見た目が不自然な場合は捨てる
最後に
今回はヨーグルトの賞味期限について紹介しました。
ヨーグルトは保存状態によって食べられる期間が変わってきます。自分の食べるものをよく観察して判断するようにして下さい。
ヨーグルトの活用法は多数あります。料理はもちろん、パックや肥料などにもおすすめです。自分に合った活用法を見つけてみましょう。
この記事を参考に、美味しく安全にヨーグルトを食べてくださいね。