目次
30代の平均貯金額
平均値と中央値とは
平均貯金額をご紹介する前に、平均値と中央値についてご説明します。
データ値の真ん中を表現する一般的な表現は「平均」ですが、もう一つ真ん中を表す表現で「中央値」というものがあります。平均値とはそのデータの合計をデータの個数で割って得られる値です。
一方、中央値とはデータを順番に並べた時にちょうど順番が真ん中になる値です。
例えば「5.8.9.13.15」とデータがあった場合、平均はデータをすべて足した50をデータの個数の5で割る「10」となります。中央値は真ん中にあたる値のため3番目の「9」になります。
データの数値が一桁台から200程度までの間であるケースは、平均値と中央値の差も大きくはないのですが、貯蓄額や年収などお金の分野となると、データの数値の差が大きくなり平均値よりも中央値のほうが実態に近いということがあります。
30代の平均貯金額と貯金額ゼロの割合
金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査〔単身世帯〕」を参考にすると、2018年の30代単身者の貯蓄額の平均は「317万円」で中央値は「40万円」という結果が出ているそうです。
平均貯蓄額は317万円ですが、実際に300万円以上の貯蓄額の割合は全体の3割程度にとどまっているとのことです。さらに、この調査では約4割の人が、貯金が全くない「0円」という結果になっているそうです。
また、2005年度に行われた30代独身女性の平均貯金額の調査でも、約1/4は貯蓄額が0となっているそうです。ちなみに、貯金をしている人の30代の平均貯金額は「533万円」で、中央値は「250万円」とのことです。
貯金額以外の資産
同じく金融広報中央委員会による調査で、ある年度の30代の平均貯金額は「231万円」という結果ですが、貯金以外に株式投資や保険の積立タイプなどで資産を保有していることも多いです。
保険積立金の平均は「80万円」、有価証券額の平均は「46万円」、その他金融商品の平均は「22万円」などを合わせると、平均貯金額は「231万円」ですが平均資産は「379万円」程度となります。
30代女性の月々の平均貯金額
月々に貯金をする割合は手取りの10~15%程度が最も多いゾーンという調査結果も確認できます。つまり、手取り額が30万円の場合は月々3~4.5万円を貯金に回すことになります。
ある女性向け転職サイトのアンケート結果では次のような平均貯金額になっています。
- 30~34歳女性の月々の平均貯金額:4.6万円
- 35~39歳女性の月々の平均貯金額:4.3万円
年収別の平均貯金額
貯金額は年収によっても平均が変わります。年収別の平均貯金額は次の通りです。
- 年収300万円未満:平均貯金額473万円
- 300~500万円未満:平均貯金額738万円
- 500~750万円未満:平均貯金額1,919万円
- 750~1,000万円未満:平均貯金額3,548万円
※金融広報中央委員会による「家計の金融行動に関する世論調査〔単身世帯〕」2018年度より。
30代女性の平均年収と年齢別の年収
30代女性の平均年収
30代女性の平均年収は厚生労働省の「2017年度賃金構造基本統計調査」において正社員の平均年収は約313万円、非正規雇用の平均年収は約235万円となっているとのことです。
30代女性の年齢別の年収
転職サイトdodaエージェントサービスに登録した人の2014年9月~2015年8月の1年間の平均年収です。
- 30歳:377万円
- 31歳:379万円
- 32歳:380万円
- 33歳:378万円
- 34歳:385万円
- 35歳:383万円
- 36歳:387万円
- 37歳:390万円
- 38歳:400万円
- 39歳:407万円
出典:https://doda.jp/guide/heikin/2015/age/
さいごに
30代は年収に幅が出てくる年代です。さらに正社員と非正規雇用の年収にも差が大きくなってきます。環境はそれぞれなので、無理のない範囲で貯金をしていくのが良いでしょう。
確実に貯金額を増やすには、先取貯金が必要不可欠です。お給料日に自動で定期預金を積み立てする方法や、会社の財形貯蓄を利用していない人はまずはこれらの利用から始めてみましょう。