目次
1.醤油にわさびを溶かす
お寿司やお刺身を食べるとき醤油にわさびを溶かすと、せっかくのわさびの香りが抜けてしまいます。そして、溶けたわさびが醤油の中に残り、醤油が濁って新鮮でなくなり見た目も美しくありません。
さらに栄養面でもマイナスなことがあるのです。わさびの辛みの成分は血流をよくする効果があると言われていますが、醤油に溶かすことで成分が水溶性のためわさびから流れ出てしまうそうです。これらの理由から醤油にわさびを溶かすのは、NG行為と言われています。
2.シャリに醤油を付ける
握り寿司に醤油を付けるときはネタに醤油を付け、シャリの部分に醤油が付かないように食べるのが良いと言われています。シャリの部分に醤油を付けると、醤油の水分でシャリがボロボロになったり、醤油皿にシャリが入ってしまい見た目も良くありません。
握り寿司の正しい食べ方は、ネタの部分が下になるように持って、ネタに醤油を付ける、と覚えておきましょう。なお、お箸を使っても手で食べてもどちらでもOKです。
3.軍艦巻きを横向き、逆さにして醤油を付ける
ウニやいくらなどの軍艦巻きは握り寿司と違いネタがこぼれやすくなっています。横向きにしたり逆さにして醤油を付けたくなりますが、この行為はネタがこぼれたり、落ちたりするので正しい食べ方ではありません。
軍艦巻きの醤油の付け方は、つけ合わせの「ガリ」を使います。お箸でガリを持ち、まずはガリに醤油をつけます。そのまま軍艦巻きに「ハケで塗るようなイメージ」で醤油を付けていきます。
4.醤油の出しすぎ
醤油の付け過ぎはネタ本来の美味しさや味が分からなくなるため、最低限の量だけを付けるようにします。また、醤油皿に醤油を出し過ぎるのも控えましょう。
5.ネタとシャリを分ける
シャリを残してネタだけを食べるという行為も「追い剥ぎ」と呼ばれているマナー違反になります。また、ネタだけをとって醤油を付けるというのもNGです。醤油の正しい付け方は前述した通り、握り寿司の場合は横または逆さにしてネタに少量の醤油を付けます。
炭水化物を控えたいという理由やお腹がいっぱいになってきたなどの理由でシャリを少なくしたいときは「シャリを少な目に」と一言お願いしましょう。このことはNG行為には当たりませんので安心してお願いできます。
6.一口で食べない
握り寿司も軍艦巻きも一口で食べるのがマナーです。最初にネタだけを取って食べてから、次にシャリを食べるというような、ネタとシャリを別々に食べるという行為は絶対にNGです。
大きくて一口では食べ切れないと感じたらシャリを小さめにしてもらったり、クルマエビなど大ぶりなネタは切ってほしいと伝えると良いでしょう。
7.ゲタをカウンターから降ろす
カウンターではお寿司を置く木製の台(皿)である「ゲタ」があります。このゲタを自分が食べやすい位置に動かしたり手元に降ろしたりするのはNG行為です。お寿司を置かれたら手を伸ばして、そこから醤油を付けて口に運ぶようして食べるのがマナーです。
8.きつい香水や喫煙
お寿司は味覚以外にも、わさびや素材の風味、ネタによってはゆずなど香りも楽しむことができる料理です。お寿司に限らず、食とは五感を使って楽しむものと言われています。
そのため、風味の邪魔になるような香りがきつい香水はNG行為となります。また、当然のことですがタバコも隣や周りの人に迷惑がかかるため喫煙はやめましょう。
最後に
NG行為とまではいきませんが、その他気を付けたほうが良いことは
- お会計を「おあいそ」お茶を「あがり」と言わないほうがいい
- 時計やブレスレットは外しておく
- 写真は断ってから撮る
などがあります。「おあいそ」や「あがり」は板前さんたちが使う用語で、本来はお客側が使う言葉ではありません。また、一枚板のカウンターでは万が一傷を付けたりしないよう時計などは外しておくと良いでしょう。