目次
ジーンズの洗い方のポイント
ジーンズは生地の特性上、色落ちや形崩れが起こりやすいので洗い方には注意が必要です。
ここで、ジーンズの洗い方のポイントを5つ紹介します。
ボタンとジッパーは留めておく
ジーンズのボタンを外した方が汚れが落ちやすいと勘違いする方もいるかもしれませんが、型崩れを防ぐためにもボタンは留めたまま洗ってください。
また、ジーンズのボタンは鉄や亜鉛、真鍮など、固い素材でできています。ボタンを外して洗濯すると、洗濯の最中に生地を傷つけてしまう可能性があります。ジッパーもボタンと同様、必ず上げておきましょう。
また、ロールアップしたジーンズは、洗濯前に伸ばしてくださいね。折り曲げた部分には、意外とゴミがたまっています。型崩れや折りジワによる変色を防ぐためにも、しっかり伸ばしておくことが重要です。
《 ポイント 》
- ジーンズのボタンやジッパーを留めることで、生地の傷みや型崩れを防ぐ
- ロールアップ部分にはゴミがたまっているので伸ばしておく
色落ちを防ぐのは手洗いや部分洗い
ジーンズの生地は藍(インディゴ)で染められており、色落ちしやすい素材です。色落ちを最小限に抑えるためにも、洗濯機ではなく手洗いをおすすめします。
1ヵ所だけシミがついてしまったというときは、汚れた部分だけをつまみ洗いしてください。ジーンズを長持ちさせるには手洗いする際も丁寧に洗うことが重要です。
裏返してネットに入れる
ジーンズを洗濯機で洗う場合は、他の洗濯物と一緒に洗わないようにしてください。色移りの原因になり、ジーンズも劣化しやすくなります。洗濯の時間を短めに設定して、ジーンズ単品で洗濯しましょう。
洗濯機の種類によってコース名が異なりますが、おしゃれ着コースやドライコース、デリケートコースといった短時間の洗濯コースを選ぶといいですね。ボタンは留めて、ジッパーを閉めておきます。ジーンズを裏返したうえで半分にたたみ、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。
《 ポイント 》
- ジーンズと他の洗濯物は一緒に洗わない!
- 洗濯機でジーンズを洗う場合はおしゃれ着コースやドライコースにする
使う洗剤に気をつける
ジーンズを洗う際に、アルカリ性の洗剤や蛍光増白剤の入った洗剤を使用することはおすすめできません。洗浄効果の高い洗濯洗剤はジーンズの色落ちのスピードを早めてしまいます。以下のいずれかを使いましょう。
- 中性洗剤
- おしゃれ着洗い用洗剤
- デニム専用洗剤
柔軟剤を使用しても問題ありませんが、やわらかな洗い上がりになるので、ジーンズ独特のシワや手触りなどのディテールを重視する方には不向きです。色の落ち方も均一になり、味のある風合いがでなくなります。また、ジーンズの汚れがそれほど気にならない場合は、水で洗濯するだけでも十分です。
《 ポイント 》
- ジーンズにアルカリ性&蛍光増白剤入りの洗剤はNG
- 目立った汚れがなければ、水洗いだけでもOK!
脱水は短めにする
洗濯機で洗う場合も手洗いの場合も脱水は短時間で済ませましょう。あらかじめ洗濯槽の内壁に沿わせてから脱水にかけると、シワを防ぐことができます。
脱水を終えてジーンズを持ち上げたときに水がしたたるようであれば、再度1分ほど脱水してください。
ジーンズを手洗いする方法
ジーンズの洗い方で一番のおすすめは手洗いです。ジーンズを傷めずにすむので休みの日など時間があるときにぜひ手洗いをしてみましょう。
用意するもの
手洗いする際に必要なものは以下の2つです。
- 桶またはプラスチックのたらい
- 中性洗剤またはデニム専用洗剤
桶(たらい)は、ジーンズがしっかり浸かる大きさのものを用意してください。もし、手元にない場合は、洗面所のシンクでも大丈夫です。
洗い方
ジーンズを洗う際は、色落ちを最小限に抑えるためにお湯ではなく水を使用してください。これはどの洗い方の場合でも同じです。それでは洗い方の手順を見ていきましょう。
手洗いする手順
- 桶に水をためて、洗剤を入れて混ぜる ※洗剤の量の目安…水1リットルに対して洗剤およそ2ミリリットル
- ジーンズを軽くたたんで1に入れる(裏返さなくてOK)
- ジーンズ全体にしっかり水が浸るようにして、10分程度つけ置きする
- つけ置きした水を流す
- 新たに水を入れて、こすらないようにすすぐ
- 水が透明になるまで2~3度水を入れ替え、すすぎを繰り返す
- すすぎの水に泡が出なくなったらOK
- 洗濯機で約1分脱水する
脱水にかける前に、かならずジーンズを洗濯槽の内壁に沿わせてくださいね。
《 ポイント 》
- ジーンズを手洗いするときは、ジーンズ全体が浸かる容器を使う!
- 手洗いする場合はジーンズを裏返さなくてもOK
ジーンズを部分洗いする方法
ジーンズの一部分だけ汚れがついてしまった場合、わざわざ洗濯せずに以下の方法で汚れを落としましょう。
部分洗いの手順
- 中性洗剤を含ませた布で、ジーンズについた汚れをやさしく拭き取る
- 水で湿らせた布で、洗剤でこすった部分を拭く
強くこすると色落ちしてしまうのでやさしく丁寧に汚れを落としましょう。
ジーンズを洗濯機で洗う方法
洗濯機でジーンズを洗うときは、必ず他の洗濯物と分けてください。洗濯機でジーンズを洗う手順は、以下のとおりです。
洗濯機で洗うときの手順
- 洗濯機に水をためてあらかじめ洗剤を溶かしておく
- ジーンズを裏返しにしてたたみ、ネットに入れる
- おしゃれ着コースまたはドライコースなどの時短モードに設定する
- 脱水は1分ほどに設定し、洗濯槽の内壁に沿わせてからおこなう
洗剤は必ず中性洗剤かデニム専用の洗剤を使ってください。また、洗剤を入れすぎるとすすぎきれずに生地に洗剤が残ってしまう可能性があります。洗剤の量は、控えめの方がいいでしょう。
洗ったジーンズの正しい干し方
ジーンズは、干すときにも注意が必要です。間違った乾かし方をすると、ジーンズの縮みや色落ちを招きます。これから紹介する、正しいジーンズの干し方を参考にしてください。
陰干し、室内干しがおすすめ
ジーンズを、日の当たる屋外に干すのはNGです。しっかり乾くのでついやってしまいがちですが、ジーンズに直射日光が当たると日焼けを起こし、色落ちが進んでしまいます。色落ちや劣化を避けるためには、陰干しか室内干しをおすすめします。
干し方
ジーンズの干し方にも、ちょっとしたコツがあります。以下の干し方のポイントを押さえましょう。
- ジーンズを裏返してから干す…ポケットの部分もしっかり乾く
- 裾を上にする…腰部分の重さでジーンズがピンと張る
- ピンチハンガーを使い筒状にして吊って干す…足を入れる部分の内側にも空気が入り、乾きやすくなる
適切な方法で干すことでジーンズが長持ちし、生乾きのいやな臭いを防ぐことができます。
乾燥機は使わない
乾燥機を使ってジーンズを乾かすのは絶対にやめましょう。確実に縮みの原因になります。
サイズ感が変わり二度と履けなくなるかもしれません。生地の劣化も招くので間違って乾燥機に入れないように十分注意しましょう。
ジーンズの洗い方に関するQ&A
ここで、ジーンズの洗い方に関する質問に回答します。
A.ジーンズを履くたびに洗えば色落ちしやすくなり、早い段階で独特の風合いが出ます。ただし、蛍光増白剤が含まれている洗剤で洗うと、必要以上に色落ちしてしまうので注意してください。デニム専用の洗剤か中性洗剤を使いましょう。
A.ホワイトジーンズは汚れが目立つので、2~3回に1度を目安に洗いましょう。通常のホワイトジーンズは漂白されているので、漂白剤や蛍光増白剤を使ってもOKです。
洗剤と酸素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に浸け置き(2時間以内)して、その後ふだん通りの洗濯するといいでしょう。色のついたシミや油汚れ、黄ばみが激しく、自分で汚れを落としきれない場合は、クリ―二ング店に依頼しましょう。
なお、ホワイトジーンズの白色が顔料によって染められている場合は、ひんぱんに洗うと黄色がかった色に変化してしまう場合があります。
A.ジーンズの生乾き臭や汗臭さなどが気になる場合は、消臭効果のある「重曹」を使って洗濯するといいでしょう。洗剤の代わりに重曹を入れて、おしゃれ着コースまたはドライコースで洗えばOKです。
すぐに臭いを消したいときは、デニム専用の消臭スプレーを使うのもおすすめです。シュッとスプレーするだけでいいので便利ですよ。また、ジーンズを保管する際は、S字フックに吊り下げておくと、湿気がこもりにくいので臭いが発生しづらくなります。
ジーンズを洗う際の参考にしてくださいね。
ジーンズを洗う頻度
ジーンズは基本的に、着用するたびに洗うものではありません。洗う頻度が高いと色落ちしやすくなり、生地の劣化も進みます。
わざと色落ちさせたり生地を劣化させたりして、ダメージジーンズに仕上げたい方はこの限りではありませんが、目安としてはだいたい1ヵ月に1度、汗をかく季節なら週に1度がベストです。
ただし、臭いや汚れが気になったら、そのときに洗うようにしましょう。
最後に
ジーンズはいろいろな着こなしができるのでとても便利なアイテムです。ただ生地が分厚く乾きにくいので洗うのは面倒くさいですよね。
ジーンズを長持ちさせるには、ひんぱんに洗う必要はなくお手入れも意外と簡単。今回紹介したジーンズの洗い方と干し方を参考にして、上手にお手入れしながらより長持ちさせましょう。