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コバエが飛んでいる時期
コバエの活動が活発になって飛ぶ姿を見かける時期は4月から11月ぐらいまでの期間で、コバエが好む環境が整ってしまうと、どこから飛んできてわいてくるのかわからないまま発生し増えていきます。
コバエとひとくくりでまとめていますが、実際には主に4種類のコバエが存在し、その特徴と好みの環境は異なるとされています。
コバエがわく原因と種類
コバエは主に4種類のコバエがいることはお伝えしましたが、そのコバエがわく原因と種類の違いを確認してみましょう。
コバエがわく原因を知ると、そのコバエを駆除する方法を理解することが容易になります。
ショウジョウバエ
ショウジョウバエは一般的にコバエとして認識されているコバエです。体が黄色っぽい色をしていて目が赤いという特徴があります。
体長は2mm程度で約10日間で卵から成虫になります。成虫になると3日~4日で産卵をし始めるので、大量発生する原因となります。
世界中に生息しているハエで、傷や腐っている果物や野菜、お酒の匂いを好むので、生ごみを放置したままでいると、どこからともなくわいてくる厄介者です。
動物の糞などの排泄物にはわくことが無いので、病原菌を運ぶ事がないため清潔なコバエと言われています。
ノミバエ
ノミバエは夏の時期に大量発生するコバエで、飛び回るだけではなく、走りまわる習性があります。他のコバエと比較して動きが速いので捕まえにくく、退治しづらいコバエとも言えます。体長は2mm程度で黒褐色で身体が細いのが特徴です。
ノミバエは生ごみのほかに、観葉植物の根腐れや花瓶などの放置している水、ペットの糞や昆虫や動物の死骸、トイレや排水溝に生息しています。食品などに入り込んで1度に30個から40個産卵する危険なハエです。
ペットの排泄物や昆虫や動物の死骸にもたかるので、このハエが接触した食品を食べると下痢や腹痛を起こしてしまう恐れがあります。
チョウバエ
チョウバエは、浴室やトイレの湿気がある場所を好みます。家庭の中ではキッチンの排水口の周辺で見かける事があります。基本的に飛び回るコバエではなく壁に張り付いていることが多いです。
体長は5mm程度で全身が毛に覆われているので見た目は蛾に似ているのが特徴です。
キノコバエ
キノコバエは、人に対する害は無いと言われていますが、観葉植物の土は水をあげるので常に湿っている状態になってしまいキノコバエが産卵しやすい環境になっています。リビングの観葉植物に産卵してしまうこともあります。
高温多湿の環境を好むので梅雨の時期に多く発生します。体長は2mm程度と他のコバエとも大差はないのですが、体が小さいので網戸の網目のなどの小さな隙間からも侵入してきます。
《 ポイント 》
4種類のコバエは、それぞれ生態が違うので家庭内でも発生する原因は異なります。
コバエが大量発生する原因
コバエが大量発生する原因は、コバエの成長のサイクルが早いことです。卵から成虫になるまでの期間が短く、1匹で数百個の卵を産卵するので、1匹見つけた段階で処理をしておかなければ、大量発生してしまう原因になってしまいます。
コバエの発生を防ぐには
コバエの発生を防ぐためには家庭内のコバエの発生する原因になりうる場所を減らして清潔に保つことが重要になります。
生ゴミは「フタ付きのごみ箱」に捨てる
コバエの原因のごみの中でも特に生ごみは、三角コーナーや排水溝のごみ受けに残したままの出しっぱなしの状態では放置せずに、フタ付きのゴミ箱になるべく早く捨てましょう。
食品や調味料は「冷蔵庫」に入れる
調理した食品は常温のまま放置はせずに、ラップをかけて冷蔵庫に入れるなどコバエの原因となるものを片付けてコバエが寄ってこないようにしましょう。
食器や空き缶・空き瓶は「すぐに洗う」
食事に使用した食器はコバエが発生する原因になりますので、できる限りすぐに洗うようにしましょう。空き缶・空き瓶・ペットボトルは中身が残っていないことを確認し、水ですすいでからしっかり乾燥させて捨てましょう。
水回りは「こまめに掃除」する
水回りの掃除も重要です。キッチンや浴室の排水口や排水管の汚れも放置はせずにキレイに掃除をし換気をして清潔に保ちましょう。
観葉植物の「水のあげすぎ」に注意する
リビングなどの室内に置いた観葉植物もコバエの原因になります。水をあげすぎないように注意して、根腐れを起こしていないかチェックしましょう。
ペットのトイレは「こまめに掃除」する
ペットのトイレは汚れていることがわかった時点でこまめに掃除しましょう。残っている状態で放置してしまうとコバエは寄ってきます。
網戸や窓からの「侵入」に注意する
網戸は可能でしたら目の細かいものに変更しておくと安心できます。窓も網戸をしているからと油断していると窓と網戸の隙間からコバエが侵入してくることがあるので注意が必要です。
ハエ用のトラップや薬剤で「駆除」する
コバエの駆除は叩いたり捕まえたりすることは非常に難しいので、トラップを仕掛けて置いたり、薬剤を使用して駆除しましょう。
《 ポイント 》
- コバエの発生を防ぐには原因になりうる場所に対してしっかり対策をする
- こまめな掃除で清潔にしておくことが重要
コバエの発生の原因に関するQ&A
A.コバエの幼虫は汚物なども食べるので、不衛生な場所で発生するので衛生上の被害があります。成虫になると食べ残しやごみに発生することも多いので不快感を受けてしまう被害や食品工場などでは異物混入の対象の虫としても問題になります。ノミバエは食品に産卵することがあり、その産卵された食品を食べてしまった事で発生する症状をハエ症という健康被害もあります。
A.ハエ症とは体内で孵化した幼虫が、腸内の粘膜を刺激して激しい下痢や腹痛を起こしてしまいます。但し、幼虫が人間の胃壁や腸壁を食べて穴を開けてしまうといったことはありません。人間が食べた物のみを食べています。いずれ排便されると症状は治まります。
コバエを駆除するアイテム5選
コバエを駆除する方法として色々な商品が販売されていまが、よく確認すると駆除の対象になるコバエの種類が異なっているため注意が必要です。
駆除するアイテムを使用するまえに、どの種類のコバエを駆除したいのかを考えてから駆除アイテムを選びましょう。
コバエがコロリ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B007QPB006
対象コバエ:ショウジョウバエ、チョウバエ、キノコバエなどコバエ全般
お部屋でワンプッシュするだけで薬剤がイオンの力ですみずみまで広がるので飛びまわるコバエを速効で退治します。
ゴミ箱や生ゴミなどに群がるコバエは、直接噴射で撃退できます。但し、殺虫剤になるので食品の近くでは使用するのはやめましょう。
カモ井の「吊るすだけ」
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B001B1C56O
対象コバエ:飛び回るコバエ
カモ井の「粘着式ハエ取り吊るすだけ」は、コバエがよく飛び回る場所に吊るしておくだけで、ネバネバした粘着のりが付いているリボン状のテープでコバエを捕獲します。粘着式のゴキブリホイホイのハエ版のような物と考えてください。コバエ以外にも蛾やハエを捕獲してくれます。
コバエがホイホイ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B002DOEJ1W
対象コバエ:ショウジョウバエ
コバエがホイホイはセットして置くだけで、コバエを強力に誘引し捕獲殺虫します。強力な誘引角切りゼリーと止まり木効果のある容器形状で、ポット内のゼリーに誘導されて、角切りゼリーがコバエをしっかりキャッチして殺虫します。
主にショウジョウバエを対象にして駆除する商品です。チョウバエやキノコバエなどのコバエには効果が薄いので、違う商品で駆除しましょう。
コバエコナーズ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00BH9P08K
対象コバエ:ショウジョウバエ、ノミバエ
ごみ箱のフタの裏に貼るだけの簡単設置でごみ箱内に発生したごみを好む性質のコバエを殺虫してくれるアイテムです。殺虫の他にコバエを寄せ付けない虫除けの効果とごみのイヤなにおいを消臭してくれる効果もあります。
チョウバエコナーズ
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00J8EEUGY
対象コバエ:チョウバエ
キッチンやお風呂の排水口などの水周りに発生するチョウバエはこれ1本で駆除できます。
殺虫剤を使用せず、抗菌剤と界面活性剤の組み合わせででチョウバエを駆除しているので、排水口のにおいの原因となる雑菌も除菌できるので気になるにおいも予防してくれます。
主にチョウバエを対象にして駆除する商品です。ショウジョウバエやキノコバエなどのコバエには効果が薄いので、違う商品で駆除しましょう。
最後に
コバエは人体に直接被害を及ぼすことはありませんが、飛んでいると不快になりますし、コバエの卵が体内に入ってしまう可能性もあるので衛生面を考えて、1匹見つけたら繁殖のスピードを考えて早めに駆除するようにしましょう。
生ごみを残さないなどコバエが寄り付かない環境を作り日々清潔にして快適にすごしましょう。