キャベツの茹で方と美味しい食べ方6選!

キャベツを丸ごと茹でる

キャベツの茹で方は、3つの方法があります。料理によって、キャベツの茹で方を変えることでより美味しく食べることができます。また、下茹でしたキャベツはカサが減り、生よりも沢山食べられます。そこで今回は、下ごしらえとして覚えておきたいキャベツの「茹で方」と「美味しい食べ方」を紹介しますので、日々の料理に活かしてくださいね。

キャベツの茹で方①丸ごと茹でる

キャベツの茹で方は、大きく分けて三つの方法があります。

  • キャベツ1玉をまるごと下茹する
  • キャベツの葉を1枚ずつ下茹でする
  • キャベツをカットして下茹でする

まずは、「キャベツ1玉まるごと」の茹で方をご説明します。

芯のくり抜き方

  1. 外側の葉を取り除く
    キャベツを丸ごとまな板の上に置き、外側の傷んだ葉っぱを取り除きます。
  2. 芯を切り落とす
    痛んだ葉っぱを全て取り除いたキャベツを横にして置き、底から出ている芯を包丁で切り落とします
  3. 芯の外側に刃先を入れる
    先の細い包丁を、芯の外側に1センチぐらい差し込み、刃先が少しだけ中心を向くように斜めの角度で回しながらぐるっと一周刺していきます。
  4. 刃先を更に深く入れる
    2周めから更に1〜2cm深く刺していき、刃が4〜5cm刺さるまで続けます。

一気にやろうとすると、切りすぎたりするので様子を見ながら、少しずつ切るというより刺すように行います。この時に芯をくり抜く必要はありません。

キャベツ1玉丸ごとの茹で方

茹で方の手順

  1. お湯を沸かす
    キャベツが入る大きさの 鍋に、半分くらいお湯を沸かします。
  2. 3分ほど茹でる
    芯の部分を下にして鍋に入れ、3分ほど茹でます
  3. 逆さにして30秒茹でる
    上下を逆にし、さらに30秒ほど茹でると、徐々に葉がはがれてくるので取り出しておきます。
  4. 粗熱を取る
    ザルや網に置いて粗熱を取ります。
  5. 硬い葉は湯がく
    はがしたキャベツの葉に硬い部分が残っていたら、鍋に残ったお湯でさっと湯がきましょう。

茹で時間

茹で時間の目安は以下を参考にしてください。

  • 硬めにゆでる・・・30秒
    サラダ、焼きそば、野菜炒めなどに合う硬さの茹で方
  • 通常・・・1分
    和え物、ナムルなどに合う硬さの茹で方
  • 柔らかめにゆでる・・・2分〜3分
    ロールキャベツなどに合う硬さの茹で方

このように茹で方によって、合う料理が変わります。例えばロールキャベツなどを作る時は、ひき肉が包みやすい硬さにします。

また、季節により、キャベツの硬さが違ってきますので、様子を見ながら下茹でする時間を調整しましょう。

《 ポイント 》

  • キャベツを丸ごと茹でる時は芯の外側に刃先を刺して一周させるが、芯をくり抜く必要はない。
  • 様子を見ながら下茹でする時間を調整する。

キャベツの茹で方②葉を1枚ずつ茹でる

「キャベツの葉を1枚ずつ茹でる」方法をご説明します。

葉をきれいに剥がす方法

  1. 芯を切る
    キャベツの底から出ている芯を包丁で切り落とします。
  2. 芯をくり抜く
    1.先の細い包丁を、芯の外側に1センチぐらい差し込み、刃先が少しだけ中心を向くように斜めの角度で回しながらぐるっと一周刺していきます。
    2.二周めから更に1〜2cm深く刺し、徐々に刃が4〜5cmほどの深さまで刺します。
    ※詳しくは「丸ごと茹でる」の記事にある「芯のくり抜き方」を参考にしましょう。
  3. 水を入れる
    葉の先の方から隙間に水を入れていきます。
  4. 剥がれる
    水の重みでキレイに1枚ずつ破れずに剥がれてきます。

茹で方

  1. 塩を入れる
    鍋の水が沸騰したら、水1Lに対して小さじ2杯の塩を入れます。
  2. 30~60秒ほど茹でる
    キャベツを火の通りにくい芯の方から入れて、30~60秒ほど茹でます。
  3. 芯に火を通す
    時々、菜箸かトングを使って、芯の部分を沈めながら火を通すようにしましょう。
  4. 水気を拭き取る
    ザルにあげて粗熱を取って冷まし、キッチンペーパーで水気を軽く拭き取ります。

※塩は、キャベツを色よく茹でるために入れていますが、この後の調理方法によって、塩は入れなくても構いません。

《 ポイント 》

  • 葉の隙間に流し込んだの重みでキレイに1枚ずつ破れずに剥がしていく。
  • 火の通りにくい芯から入れて、30~60秒ほど茹でる。

キャベツの茹で方③食べやすい大きさに切って茹でる

切り方

キャベツは食感を損なわないように、ざく切りにしたり、手でちぎったりして、調理方法に合うサイズにします。

硬い芯を捨てる必要はありません。茹でてから包丁を寝かせてそぎ切りにして、薄くカットしたものを具材として利用しましょう。

茹で方

中華料理のテクニックを参考にしたキャベツのおいしい茹で方です。

キャベツを茹でる時に、お湯にサラダオイルを入れると、中華料理の「油通し」と同じように、キャベツの食感とうまみを残す効果があります。

作り方

  1. 塩とサラダオイルを入れる
    水を沸騰させた鍋の中に、塩小さじ1とサラダオイル大さじ1を入れます。
  2. さっと茹でる
    食べやすくカットしてあるキャベツをさっと茹でて、全体がしんなりとしたらザルにあげます。
  3. 水分を切る
    ざるの底を軽くたたき、水分をしっかり切っておきましょう。

キャベツの茹で方として、サラダオイルを入れることで食材の水分や栄養素を保ち食感も良くなり、炒めたときに比べて余分な油が染み込みません。

《 ポイント 》

  • ざく切りや手でちぎったりして、調理方法に合うサイズにカットする。
  • お湯にサラダオイルを入れる茹で方は、キャベツの食感とうまみを残す効果がある。

キャベツの茹で方④電子レンジでチンする

電子レンジをチン

キャベツの茹で方として、熱湯で茹でると湯の中に栄養素が流出してしまうので、電子レンジでチンする方がおすすめです!

キャベツ4枚、約200gを食べやすい大きさに切り、耐熱ボウルの中に入れ、ラップをして600wで3分間加熱します。

キャベツ2枚、約100gの加熱時間の目安は600wで1分30秒と覚えておくといいかもしれませんね。

電子レンジの機種やキャベツ自体の硬さによって、出来上がりが多少変りますので、様子を見て時間を加減してみましょう。

ちなみに、キャベツを電子レンジで加熱した後、2分程放置すると、余熱で柔らかくなります。

《 ポイント 》

  • 電子レンジを使うことで、栄養素の流出を防ぐことができる。
  • キャベツ2枚、約100gの加熱時間の目安は600wで1分30秒

キャベツの茹で方Q&A

野菜がたくさん入っている冷蔵庫の野菜室

Q.茹でたキャベツの保存期間はどのくらいでしょうか?

A.冷蔵庫で3日、冷凍庫で1ヶ月日持ちします。

Q.生のキャベツの保存期間はどのくらいでしょうか?

A.丸ごと保存の場合は冷蔵庫で約1〜2週間です。常温保存だと数日でシナシナになってしまうのでおすすめしません。

また、カットしたキャベツは切断面から水分が蒸発し、傷みが早くなりますので、それを防止する手段として切断面をしっかりとラップに密着させたうえから、全体をラップで包んで保存します。

こうすることで、3~4日は保存可能です

Q.生のキャベツの保存方法はどのようになりますか

A.キャベツの保存の適温は0〜5℃なので、冷蔵庫の野菜室よりは冷蔵室がよいでしょう。湿度が95~98%に保たれた状態を維持するために、新聞紙で包んだりポリ袋に入れて保存するようしします。何より大切なことは、キャベツを長持ちさせるためには、まずは鮮度のよいものを選ぶことでしょう。

《 ポイント 》

  • 茹でたキャベツの保存期間は、冷蔵庫で3日、冷凍庫で1ヶ月。
  • 生のキャベツの保存期間は、常温で数日、冷蔵庫で約1〜2週間。
  • 生のキャベツの保存方法は、新聞紙やポリ袋に入れて冷蔵庫の冷蔵室で。

茹でたキャベツの美味しい食べ方6選

茹でたキャベツ

サラダ

  1. キャベツを茹でる
    ざく切りにしたキャベツを1~2分ほど塩茹でしたら、ザルにあげて冷ましておきます。
  2. 具材やドレッシングとあえる
    キャベツの熱がとれたら手で水気を絞り、ボウルの中で具材やドレッシングと和えて皿に盛ります。

ツナ、マカロニ、アボガド、ポン酢、ゴマ、フレンチ、マヨネーズなど、バラエティに富んだ食材と味付けでアクセントを加えてみてくださいね。

ナムル

  1. キャベツを茹でる
    キャベツの葉っぱを30~60秒ほど茹で、水気を切ります。
  2. 30~60秒ほど茹でる
    キャベツを火の通りにくい芯の方から入れて、30~60秒ほど茹でます。
  3. 水気を取る
    ザルにあげて冷まし、キッチンペーパーで水気を軽く拭き取ります。
  4. タレを作る
    すりごま、ごま油、おろしにんにく、おろしショウガ、砂糖、しょうゆであえごろもを作ります。
  5. キャベツとあえる
    塩ゆでにした細切りのキャベツと和えます。10分ほど冷蔵庫に入れておくと味が馴染んで、より美味しくなります。

キャベツの丸ごと煮の作り方

  1. キャベツに切れ目を入れる
    芯をくり抜いたキャベツの上部に、切れ目を十字にざっくりと入れます。
  2. 豚肉を挟む
    キャベツの切れ目に豚肉を挟み込みます。
  3. 煮込む
    そのまま丸ごと鍋に入れ、鶏ガラスープでしばらく煮込みます。

旬を迎えた甘いキャベツを丸ごと煮にして、心ゆくまで味わってみてください。豪快な見た目と違いヘルシーなので、たくさん食べても安心です。

トマト味のキャベツ煮

トマト缶で味付けすると、お子さまにも大人気のロールキャベツのような味を楽しめます。トマト味はチーズやベーコンと相性がいいので、洋風のスープを食べたい時には、ぜひ試してみてください。

丸ごとキャベツのクリーム煮

トマトソースと同じように、人気メニューのひとつ、トロトロしたクリームソースと甘いキャベツの相性は抜群にいいので、クリームとキャベツのやさしい味わいを心おきなく堪能してみてはいかがでしょう。

ロールキャベツ

ロールキャベツを作る場合は、粗熱が取れたキャベツの芯部分を包丁で削ぐと、肉だねが巻きやすくなります。こうすることで破れず巻きやすいロールキャベツの葉を準備することができます。

最後に

茹でたキャベツ

いかがでしたか?キャベツを丸ごと茹でたり一枚ずつ下茹でしたりする調理方法は、ボリュームがあるのにとってもヘルシー!健康に気を使っている方でも、気にせず食べきることができる貴重な食材です。

キャベツの下茹では簡単に作ることができるうえに、経済的なので大助かり。みなさんもぜひ茹でたキャベツを使って、さまざまな味付けを楽しみながら、おなかいっぱい堪能してみてくださいね!

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