目次
お金の管理で大切なこと
①.支出の分類を理解する
支出には大きく分けて生活に必要な支出の「消費」、将来のための支出である「投資」、そして無駄遣いとも言われる「浪費」の3種類がありますが、それぞれどのような支出なのかを確認してみましょう。
消費
消費は、住居費、食費、水道光熱費、交通費など、毎月の生活に必要な支出のことです。「固定費」「固定支出」とも言います。
消費は毎月定額を支払う「固定費」と、その月によって金額が変わる「変動費」の2つに分類されます。
投資
投資は、将来的に利益として返ってくることに対する支出です。
株式や不動産の購入代金などの他に、資格取得に伴う諸経費や、将来の収入アップにつながるセミナー代など「自己投資」するお金も含まれます。
浪費
浪費を簡単に言えば無駄遣いのことです。必要のないものを何となく購入してしまったとか、自分の収入にそぐわない高級品の購入、ストレス解消野ために、即買いしてしまったなど、どなたでも身に覚えのあることですよね。
②.口座を分ける
お金を管理するための口座は少ない方が把握しやすいと、ひとつの口座しか必要ないと思っている方もいらっしゃることでしょう、
しかし、お金を管理するうえで、お金の流れをわかりやすくするためにも、3つの口座を準備することをおすすめします。
収入用口座
毎月の給料など振り込んでもらい、収入を管理するための口座です。ここに入金されたお金を、「貯蓄用」と「支出用」のそれぞれの口座へ振り分けていきます。
貯蓄用口座
貯金用専用の口座です。貯蓄の目的ごとに複数作っておいてもよいでしょう。収入用の口座にお金が入ってきたらすぐにこちらの貯蓄用口座に移動しておきます。
支出用口座
固定費や生活費など毎月消費する支出に充てるお金を入れる口座です。
③.毎月のお金の流れを把握する
お金の流れをしっかり把握できていないことには、管理も節約も上手にできないのは当然のことです。
自分の収入や支出をしっかり把握し、何にどのくらいのお金が必要なのかを頭に入れ、計画的に支出する簡単な方法は家計簿をつけて見える化しておくことです。
毎日帳簿に記録することが面倒であれば、レシートを撮影するだけで記録されるスマホ向けアプリなどを使ってみるのも良いでしょう。
《 ポイント 》
- 支出は「消費」「投資」「浪費」の3種類にわけられる
- 「収入用」「貯蓄用」「支出用」の3つの口座を準備すると把握しやすい
- 家計簿帳や家計簿アプリを活用してお金の流れを把握する
お金を「管理」する方法
ここからは、お金を具体的に管理する方法について説明していきます。
コツは、銀行口座や封筒、サイフなどを利用して、目的別にお金を振り分けておくことです。
給料日に給料を振り分ける
収入用口座に毎月振り込まれるお給料は、事前に把握している予算とおりに、振り分け、「貯蓄用口座」「支出用口座」に移動させておきます。資金移動は、お金を使ってしまわないように給料日当日に行うようにしましょう。
毎月振り分けるのが億劫に感じたり、忘れてしまう人は、銀行の自動入金サービスを利用する方法もあります。銀行によっては、一定の条件をクリアできれば、手数料なしで自動的に普通預金口座に移動する「おまかせ入金サービス」を実地しているところもありますので、問い合わせてみてはいかがでしょうか。
https://www.jibunbank.co.jp/service/money_order/
生活費を目的別に封筒やサイフに入れて管理する
「貯蓄用口座」と「支出用口座」へ振り分けた後に残ったお金を今月の生活費に充てます。
生活費は予算に応じた支出目的別の封筒やサイフを用意して振り分けましょう。残った生活費を貯蓄用口座へ回すのではなく、事前に決めておいた金額を、貯蓄用口座へ入金しておきましょう。
クレジットカードの明細を家計簿代わりにする
大きな買い物だけでなく、日常の買い物でもなるだけクレジットカードを利用することにより、クレジットカードの明細を家計簿代わりに活用することが可能です。
レシートを管理したり、家計簿をつけたりすることが難しい方にはうってつけの管理方法と言えるでしょう。
《 ポイント 》
- 銀行口座や封筒、サイフなどを利用して目的別にお金を振り分けておく
- 生活費は使用目的別に封筒やサイフに入れて管理する
- クレジットカードの明細書を家計簿の代わりにする
お金を「貯蓄」する方法
お金はそう簡単に増やすことは出来ません。毎日の生活の中で小さな積み重ねを続けていくことが何より大切です。
貯金は積立を利用する
まずは先にもお伝えしたように、お給料が振り込まれたら、使ってしまう前に毎月一定額を貯蓄に回す「先取貯蓄」が理想的です。
銀行では自動積立貯金のサービスが提供されています。普通預金に入れたままにしておくよりは、多少でも金利が高い定期預金の方が、無駄な買い物を防ぐ意味でもオススメです。
毎月給料日に決まった額が引き落とされるようにしておけば、手を加えなくても自動的に貯蓄ができます。
余力があれば資産運用へ
お金の流れが把握でき、余裕が出てきたら資産運用を検討してみるのもいいかもしれません。
一般的に言う資産運用とは、持っている資産、例えば現金、不動産、株、債券などを管理運用して、資産を増やすことです。
世間でよく知られている株式投資やFXといったハイリスクハイリターンの金融商品だけでなく、投資信託や国債など比較的ローリスクなものまで多種多様にあります。
いずれにせよ、その商品の全容をしっかり理解し、自身に合った資産運用の方法を選択することが大切です。
《 ポイント 》
- 理想的なのは先取貯蓄
- 銀行の自動積立貯金のサービスを活用する
- 余裕が出てきたら資産運用を検討してみる
お金を上手に管理するためにできる節約方法
保険料の見直し
必要な保険の内容は家族構成やライフスタイルによって変化しているので、勧められるままに入った保険をそのまま何年も払い続けている方は、一度見直してみることで大きな節約につながることがあります。
嗜好品を節約する
適量であればストレス解消につながる嗜好品ですが、煙草やお酒などの支出が、大きな割合を占めているということはありませんか?過度な出費の原因になっている場合は、健康的な生活をおくるためにも、この際、制限してみてはいかがでしょうか?
住居費を見直す
固定費の中でも大きな割合を占める支出の一つが住居費です。住宅ローンを組んでいる方は、より低金利な住宅ローンに借り換えができないかどうか検討してみましょう。
通信費を見直す
現在使っている携帯電話やインターネットのプランを改めて見直してみましょう。大手キャリアのスマートフォンから、格安SIMに変更することで、月々数千円の節約につながります。自分に必要な機能を使っているのかを確認し、料金プランの変更を検討してみましょう。
水道光熱費を見直す
最近では電気料金にもさまざまな契約プランが用意されているので、割安な価格設定がされているプランに変更することで節約につなげられます。また、消費電力の多い古い家電から最新のものに買い替えることも、長い目でみれば節約となる場合があります。
車両費を見直す
自家用車が本当に必要かどうか検討してみましょう。自動車税、自動車保険、車検費用などの維持費、そしてガソリン代や駐車場代、時には修理代などで、年間にするとかなり高額な費用がかかっています。
車を所有せずに、必要な場合だけカーシェアリングやレンタカーを利用する方が増えてきているのもうなずけますよね。
国の制度を利用して節約する
医療費控除や高額療養費制度、児童扶養手当、介護休業給付金、教育訓練給付制度など、申請すると節約につながる制度があります。
知らなかったと後悔する前に、自分に当てはまる制度がないか調べてみましょう。
《 ポイント 》
- 保険料、住居費、通信費、車両費など、「固定支出」を見直してみよう
- 自分に当てはまる国の制度の有無の確認
お金を管理するために活用したいアプリ3選
スマホの家計簿アプリを使い、とても簡単に家計管理ができるようになったのはいいのですが、種類が多すぎてどれが良いのか迷ってしまいます。
家計簿アプリを選ぶポイント
- 無料で気軽に使える
- 入力が簡単で、操作しやすい
- 情報が見やすく一目で残高が確認できる
- ユーザー評価点が5段階評価の4点以上である
- レシートをスマホで撮り、家計簿に反映させる機能がある
以上をふまえたうえで、数ある家計簿アプリの中からおすすめは次の4つでしょう。
マネーフォワード:対応している金融機関が2580以上
Zaim(ザイム):家計簿との共有ができる
Dr.Wallet:レシートの読み取り能力が高い
《 ポイント 》
- 家計簿アプリのいちおしは、「家計簿の共有」ができて、作業も管理も「簡単なもの」
最後に
いかがでしたか?「お金を管理する方法」と聞くと難しいと思ってしまいますが、それほど大変なことではないとわかっていただけたのではないでしょうか。
お金の管理方法として、家計簿アプリを活用したり生活費の口座分け、袋分けなど様々な方法がありますが、人によってどの方法が向いているのか異なります。
まずは自分の生活に合った方法を見つけてお金の管理を継続的に行い、日常的に流れを把握できるようにしましょう。
お金を管理することは、何から何まで節約することとは違います。必要な物、たとえば自分の成長や将来につながるために必要な場合には投資するなど、お金を上手に管理しているからこそできる判断です。
そのためにも、あなたにぴったりの家計簿アプリや方法を選び、面倒な家計管理をすっきり簡単に行ってみてはいかがでしょうか!