豆腐の消費期限切れは食べないほうがいい!賞味期限との違いとは

豆腐

身近な食品である豆腐ですが、中には消費期限と賞味期限が表示されている商品があることを知っていますか?様々な料理に重宝する豆腐は、手軽に使えて栄養価も高いので冷蔵庫に常備したい食品の一つです。今回は賞味期限と賞味期限の違いについて、冷蔵や冷凍での保存方法、そして期限切れの豆腐は本当に食べられないのかなどを詳しく紹介してみましょう。

豆腐の「消費期限切れ」と「賞味期限切れ」とは

パック入り豆腐

豆腐には「消費期限」ではなく「賞味期限」が書かれたものがありますが、豆腐の消費期限切れと賞味期限切れではどのような違いがあるのでしょうか?

「消費期限」は豆腐に限らず他の加工食品でも見られるように、品質の劣化が早い製品には「消費期限」を、品質の劣化が比較的緩やかな製品には「賞味期限」が記載されています。

「消費期限」と「賞味期限」の違い

「消費期限」とはいったい何でしょうか?それは、指定された日付以降に消費した場合、安全性に問題が生じる可能性があることを製造元が明記したものです。

「賞味期限」となると、あくまで「美味しく食べられる期間」なのでその期間を過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。

よって、そこが「消費期限」と「賞味期限」の大きな違いです。

例えば、スナック菓子やカップ麺などのように、保存がきく乾物食品に表記されているものは「賞味期限」ですが、お肉や鮮魚、豆腐といった腐りやすい生ものには「消費期限」が記載されているという具合です。

消費期限が切れるとどうなるの?

「消費期限」が切れた場合は、安全面での保証はできなくなります。

以前の豆腐は、殺菌や保存方法が不十分だったので品質の保持が難しい為、「消費期限」を記載しているものが殆どでした。現在では豆腐の製法も変わり、美味しく食べられる期間である「賞味期限」が記載された豆腐が多く出回っています。

正しい保存方法であれば、期限が切れてもすぐに食べられなくなるわけではありませんが、期限を過ぎた豆腐は味が落ち、傷んでしまう確率が高くなります。

また、例え賞味期限前であっても、開封してしまったものや、間違った方法で保存していたものは、品質が劣化していることがあります。味の問題だけでなく、安全面でも食べることはおすすめできません。

「消費期限」や「賞味期限」の決定基準は、製造会社が正確に調査して判断されたものとはいえ、期限表示はあくまでも目安として利用するようにしてください。

「消費期限」が表記されている豆腐

豆腐の消費期限は、未開封の豆腐をちゃんとした方法で保存した場合の、「安全に食べることが可能な期限」です。この期限を経過してしまうと細菌が繁殖して腐敗する可能性が出てきますので、期日までに使い切ることが前提とされています。

豆腐の賞味期限なら数日過ぎても食べられるのに対して、消費期限は、1日でも過ぎたら食べてはいけないと思った方がよいでしょう。

昔ながらの方法で製造した豆腐は、たった1日であっても、消費期限を過ぎただけで、豆腐のパックに入っている水に含まれるブドウ球菌など、ほんのわずかな菌でも繁殖して腐敗が始まり、とても危険なものに変化してしまいます。

よって消費期限切れの豆腐は未開封であっても食べないようにしましょう。

「賞味期限」が表記されている豆腐

豆腐の賞味期限に関しては、「安全に食べられる期間」と「美味しく食べられる期間」とがほぼ同一です。

メーカーにより違いはありますが、最近は消費期限より賞味期限と表示されている豆腐が多く出回っているようです。ですので、豆腐においては賞味期限がそのまま消費期限であるとも言えます。

また豆腐のパッケージ方法には二つの製法があり、その違いによって消費期限も異なってきます。

一つ目は、スーパーで購入する豆腐の殆どがそうであるように、水に入れられた状態で密封するパッケージのものです。こちらの未開封での消費期限は、製造日から3~5日というところでしょうか。ですが、大手メーカーの豆腐はパックごと熱殺菌処理をされていることが多いので、その場合の消費期限は10日程度になります。

そしてもう一つのパッケージ方法は、「充填式」によるものです。容器いっぱいに豆腐を詰め込んで、それを密封し熱処理などで殺菌します。このように真空パックにした製法だと、水がない分持ちがよく、消費期限を設定できますので、製造日から1ヶ月程度になります。

《 ポイント 》

  • 「消費期限」とは、この日までなら安全に食べることが可能な期限。
  • 「賞味期限」とは、この日までなら味を損なわずに美味しく食べることが可能な期限。
  • 豆腐に関しては、賞味期限がそのまま消費期限になると考えても良い。

豆腐の消費期限が切れてしまったら

木綿豆腐

消費期限が切れた豆腐は食べてはダメ!

先に述べたように、豆腐に賞味期限が記載されている場合、賞味期限がそのまま消費期限となる食品です。未開封であっても、賞味期限(=消費期限)が切れた豆腐はなるだけ食べないようにして、思い切って捨てた方が良いでしょう。

消費期限切れであっても加熱したら食べられると思うかもしれませんが、1日でも消費期限を切った豆腐は、熱を加えても食べないようにしてください。

腐っている豆腐はとくに危険!

腐ってくると、すっぱい臭いがして、黄色く変色したりぬるぬるしたり見た目にも変化が起こります。これは大豆タンパクが黄色ブドウ球菌やセレウス菌に浸食され、酸味が出てくるのですっぱい臭いがすると腐っていると判断することができるのです。

消費期限切れの豆腐の中にある黄色ブドウ球菌は、菌自体は熱に弱いですが、増殖しているときに発生するエンテロトキシンという毒素は100度で熱しても毒性を失わないので、食べた後に激しい腹痛が起き、嘔吐や下痢の症状が現れ重篤な食中毒を引き起こす恐れがあります。

消費期限切れの豆腐で腐ってしまっている場合は、加熱しても大変危険な食べ物となる可能性が高いので絶対に食べないようにしましょう。

賞味期限が切れた豆腐

豆腐と皿

期限切れの豆腐は食べないに越したことはないのですが、まだ食べれると判断した場合、自己責任となりますが、未開封のもので豆腐自体に臭いや傷みがなければ、1~2日以内に、開封後は賞味期限内であっても食べないようにしましょう。

期限切れ豆腐のおすすめの食べ方

自己判断で食べる場合、まずは一度加熱して確認しましょう。期限が切れてしまったけれど、特に色や匂いなどおかしな点がない豆腐は一度加熱してみてください。

加熱方法は、電子レンジでチンするか、鍋に豆腐がかぶるほどの水を入れて10分ほど火にかけて中までしっかり加熱します。このときに異臭がしたら、傷んでいるので処分しましょう。

期限前の未開封の状態の豆腐であれば、冷ややっこや豆腐サラダなどそのまま食べてもおいしいですが、期限が切れた豆腐は冷ややっこなどそのまま食べるのは避けて、一度加熱したものを冷やして食べた方が良いでしょう。また、麻婆豆腐や豆腐ステーキなど加熱調理して食べる方法にしましょう。

ただし、だからと言って加熱することで確実に安全に食べられるというわけではありません!

《 ポイント 》

  • 期限切れ豆腐は、一度加熱してから食べられるか判断する
  • 賞味期限が過ぎた豆腐は、味の点でも安全面でも食べることはおすすめしません。

消費期限切れの豆腐の見分け方

悪くなった豆腐

豆腐が安全に食べられるかどうかは、次の点をチェックしましょう。

  • パック全体が膨張している
  • 豆腐が黄色く変色している
  • 水が濁っている
  • 豆腐を触ってみた時に、ぬめりや粘着感、糸を引く感触がある
  • 豆腐から酸っぱいような異臭がする

一つでも当てはまるようであれば、傷んでいる可能性がありますので、もったいがらずに捨てるようにしましょう。

たとえ消費期限切れ前の豆腐でも、開封して臭いや触った感じがおかしいと感じたら迷わず処分するようにしてください。また開封してしまった豆腐も傷みやすいので、期限内であっても調理する前にチェックが必要です。

《 ポイント 》

  • パックの外見や豆腐の色、水の状態など「見た目」でチェックする
  • 豆腐を触って、ぬめりや粘着感が無いかなど「手触り」でチェックする
  • パックを空けてみて、酸っぱいなど異臭がしないか「匂い」でチェックする
  • 開封してなにかおかしいと感じたら迷わず処分する

豆腐の正しい保存方法

豆腐とトレイ

水に浸すだけの冷蔵保存

消費期限切れ前の豆腐を、間違った保存方法で台無しにしないための保存方法を紹介しましょう。それにより豆腐の劣化を防ぎ、長持ちさせることが可能です。絹ごし豆腐も木綿豆腐も、手軽に冷蔵保存ができます。

開封した後に、やむなく食べきれなかった場合には、空気に触れないようタッパーなど密閉性の高い容器にいれて、水を豆腐が浸かるくらいまで浸し冷蔵庫で保存するようにしてください。

水を毎日取り換えることで2~3日程度は日持ちさせることができますが、消費期限内に食べるようにしましょう。

ツルンとした喉ごしとなめらかさが特徴の絹ごし豆腐を冷凍すると、湯葉のような歯ごたえのある食感になってしまいますので、いつもの喉ごしなめらかを楽しみたいなら冷蔵庫での保存をおすすめします。

木綿豆腐は冷凍保存もできる

木綿豆腐は冷蔵保存のほか、冷凍保存でも本来の味わいをある程度キープできます。

豆腐の消費期限切れが迫っている木綿豆腐は、思い切って冷凍保存するのがおすすめです。冷凍することで、味が染み込みやすく変化するので、煮込み料理などにぴったりな豆腐になります。

未開封の豆腐であればパックごと冷凍します。開封したものでしたら使い易いサイズにカットしたあと、軽くキッチンペーパーで水気を取り、密閉できる袋に入れて冷凍します。そして食べる時には料理に必要な分だけ取り出し、自然解凍してから調理します。

切っていない状態でも未開封であれば、パックごと冷凍庫に入れて簡単に保存することができますよ。

冷凍保存のデメリットは、冷凍することでキメが粗くなりスポンジのような食感になることでしょうか。どうしても購入したての豆腐とは違ってしまいますので、凍み豆腐のようになった豆腐にだし汁を染み込ませて使うようにします。

《 ポイント 》

  • 「絹ごし」豆腐は、冷蔵保存で食感はそのまま。
  • 「木綿」豆腐は、冷蔵保存だけでなく冷凍保存も可能。

最後に

水切りしてる豆腐

いかがでしたか?豆腐の消費期限と賞味期限は同じと考えれば間違いありません。消費期限内でも開封済みの豆腐は痛むのが早くなりますので注意しましょう。

豆腐はそのままでも食べられるうえに、さまざまな料理にも使える便利な食材ですが、冷蔵庫で保存しても消費期限が早いため、注意が必要な食品でもあります。たとえ未開封で賞味期限前でも、開けてみて異臭がしたら食べずに処分するなどチェックが必要です。

手軽に調理でき、健康にも良く、老若男女に好まれている豆腐ですが、消費期限には注意して食べるようにしましょうね。

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