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墨汁がついてしまったときの応急処置について
学校の授業で書道を習ったり、夏休みの宿題で習字を書かなければならなかったり、小学生以上の子供さんがいらっしゃる家庭では、墨汁のシミに悩まされたことがあるのではないでしょうか。
うちは男の子が二人なので、派手に墨汁を染み込ませて帰って来る日がこれからやってくるのだろうなと覚悟しています。私も同じように制服や普段着に墨汁をたっぷり染み込ませて母を困らせたことが何度もあるからです。
とにかくすぐに水洗いをすること!
子供の頃に通っていた書道教室の先生に教えていただいたことは、墨汁が服についたときはすぐに水洗いをすることです。墨汁の染み抜きで最も重要なことは「墨汁が乾いてしまわないうちに落とすこと」です。
すぐに水洗いをしたからといって完全に落とすことができるわけではないのですが、その後の染み抜きがとっても楽になります。乾いてしまった墨汁を落とし、さらに染み抜きをしようとしても厄介なだけです。子供さんには、制服や普段着に墨汁がついてしまったときは、すぐに水洗いをするように言っておくと良いと思います。
中性洗剤を使った墨汁の染み抜き方法
用意するもの
キッチン用の洗剤(中性洗剤)
染み抜き方法と手順
- 墨汁のシミができてしまった部分を水で濡らします。
- 擦り洗いをし、墨汁のシミを落とせるだけ落とします。
- シミが残ってしまった部分に中性洗剤をつけます。
- 墨汁のシミが消えるまで擦り洗いやもみ洗いを繰り返します。
- 墨汁のシミが取れたら水洗いをします。
- 後は、いつものように洗濯機で洗濯して仕上げます。
この方法で墨汁のシミをキレイに落とすためには、最初にご紹介した応急処置をしているかどうかがとても重要になります。墨汁が服についてしまったとき、すぐに水洗いをしておいたのであれば、中性洗剤でキレイに染み抜きをすることができます。しかし、応急処置をせずに放置し、墨汁が乾いてしまってから染み抜きをしようとした場合、薄っすらとシミが残ってしまう可能性があります。
《 ポイント 》
- 中性洗剤は2~3倍に薄めて使い、固形石鹸をもみこみ洗うと良い
- 落ちない場合は数回繰り返すと良い
酸素系漂白剤を使った墨汁の染み抜き方法
用意するもの
酸素系漂白剤(液体タイプがおすすめ)
染み抜き方法と手順
- 墨汁のシミがついてしまった部分に酸素系漂白剤をかけます。
- 染み抜きができるまで放置します。
- 染み抜きができたら水洗いをします。
- 後は、いつものように洗濯機で洗濯して仕上げます。
酸素系漂白剤は色柄物の服にも使用することができる漂白剤です。やはりこの方法も先に応急処置ができているかどうかによって、キレイに染み抜きできるかどうかに違いが出てしまいます。墨汁が乾いてしまっている場合には、水やぬるま湯で手洗い(擦り洗い)をし、墨汁を落とせるだけ落としておきましょう。
塩素系漂白剤を使った墨汁の染み抜き方法
用意するもの
塩素系漂白剤(液体タイプ)
染み抜き方法と手順
塩素系漂白剤は白い服のみに使用することができます。色柄物に使用すると色が抜けてしまいますので使用しないようにしてください。
- 墨汁のシミがついてしまった部分に液体タイプの塩素系漂白剤をかけます。
- 染み抜きができるまで放置します。
- 染み抜きができたら水洗いをします。
- 後は、いつものように洗濯機で洗濯して仕上げます。
塩素系漂白剤は色柄物についてしまった墨汁の染み抜きには使用することができませんが、白い服や白い部分にのみであれば使用することができます。応急処置をせずに墨汁が乾いてしまった場合にもキレイに染み抜きをすることができます。
応急処置をせずに墨汁が乾いてしまっている場合には、先に水またはぬるま湯で手洗いをして、落とせるだけ落としておきましょう。手洗いをする前に塩素系漂白剤をかけてしまうとシミが広がってしまうことがありますので注意しましょう。
まとめ
墨汁の染み抜きを家庭で簡単にできる裏ワザとして、中性洗剤を使った方法・酸素系漂白剤を使った方法・塩素系漂白剤を使った方法の3つをご紹介しました。服の素材を傷めてしまうことを懸念されるのであればクリーニングに出した方が良いと思いますが、かるい擦り洗いで落とせる程度のシミなのであれば、家庭で手洗いしても問題ないと思います。