お酢が無い時の代用品8選!すし酢が無いときも代用できる

酢

お酢がきれた時、代用に何を使っていますか?お酢は調理に幅広く用途があって特に日本料理には欠かせない調味料ですね。調理中にお酢が足りないことに気づいても買いに行けない場合などに酢の代用になるものをご紹介します。酢の代用品によっては風味が変わってしまうので、どんな料理を作るかによってどの代用品を使うと良いのかも合わせてご説明いたしますので参考にしてくださいね。

お酢が無い時の代用品と作り方

酢いろいろ

一般的なお酢の種類

一般的にお酢と言えば穀物酢または米酢ですが、どちらのお酢もお互い代用することができます。

それぞれ、次のような違いがあります。

お酢の種類 原料 味の違い
穀物酢 とうもろこし さっぱりとした味わい
米酢 お米 コクがある

穀物酢は小麦やとうもろこしなどを原料とし、米酢は米を原料としています。穀物酢または米酢のどちらを代用にしても料理の風味を損なわずに仕上げることができます。

しかしながら米酢よりも穀物酢のほうがさっぱりとした味わいになっていてコクはやや落ちてしまいますが、ほとんど同じ使い方をすることができます。

穀物酢・米酢のいずれも用意できない場合は、その他の調味料を使う事で代用も可能ですが、それぞれ調味料の香りなどから「料理によっては合わない」といったデメリットもあるため、相性の良くない代用品がある事を頭にいれておきましょう。

【お酢の代用品】

  • ワインビネガー
  • 黒酢
  • リンゴ酢
  • バルサミコ酢
  • すだち酢
  • 梅酢
  • レモン汁
  • ポッカレモン(レモン果汁)

それではさっそく「お酢の代用品の特徴」と「それに合う料理」ご紹介いたします。参考にしてみてください。

ワインビネガーで代用する

ワインビネガーは原材料がぶどうですのでフルーティーな香りが特徴になっています。マリネやステーキソースやサラダのドレッシングなどの洋食には酢の代用品として使うことができます。

日本料理の和食に代用してしまうとフルーティーな香りが料理の邪魔をしてしまいます。

黒酢で代用する

黒酢は穀物酢や米酢と比較するとコクが強く色が黒いことが特徴です。酢の代用として使うことができますが酢豚などの炒め物や煮物をするときに代用として使いましょう。

味は穀物酢や米酢よりも酸味が強いので調理時には砂糖を少し加えて味を整える必要があります。調理に使用して作る料理は少し黒っぽくなってしまうこともあるので、理解した上で注意して使用しましょう。

リンゴ酢で代用する

リンゴ酢は原材料がリンゴのお酢で穀物酢や米酢と比較するとまろやかな味わいです。酢が持っている独特の酸味やにおいが苦手な人でも食べやすくなります。

原材料が果物なのでフルーティーな香りが料理に合わないこともあるので使用するときは注意しましょう。

バルサミコ酢で代用する

バルサミコ酢はワインビネガーと同じ原材料がぶどうです。そのためフルーティーな香りが特徴になります。

製法がワインビネガーと異なるのことでワインビネガーで調理するよりも炒め物や煮物をする場合に代用品として使うことができます。洋食に合うのでドレッシングにも代用可能です。

熱を加えることで酸味を飛ばすことができて甘みも増加するのでソースを作る場合にもつかうことができます。

すだち酢で代用する

柑橘系のすだちを原材料にしたお酢でさっぱりとした味わいの中に酸味も加わるのでお酢の代用品として活躍できます。柑橘系の爽やかな酸味が特徴ですのでサラダに使う酢の代用品に適しています。

酢飯を作るときにも相性が良く炒め物や煮物にも使うことができるので和食に合う代用品と言えます。

梅酢で代用する

梅酢とは梅を塩漬けにして梅干しをを作るときに梅から出るエキスです。色が透明で透き通っているものを白梅酢と言い、赤しそを加えて赤いものを赤梅酢と言います。

栄養価も高く酢の物や漬物をつくるときの代用品として使用することができます。ドレッシングや和え物のときにも代用できますが、炒め物などをする場合には梅の風味が合わない場合があります。

レモン汁で代用する

レモン汁はレモンを搾った果汁です。酢の酸味と違い柑橘系のさわやかな風味を楽しむことができます。酢の持つ独特なにおいが苦手な人には柑橘系の果物を搾った果汁が合います。

レモン汁を使う料理によって香りと風味を活かすことができますが、酢飯をつくる場合には合いません。

ポッカレモンなどのレモン果汁で代用する

ポッカレモンなどのレモン果汁は搾り済みなので、そのまま代用品として使用することができます。レモン汁よりも酸味が強調されているので入れ過ぎに注意が必要です。

味を確認しながら少しづつ加えて調理しましょう。レモン果汁は酢の物を作るときには向いていません。

お酢の代用品を使用するときのコツ

代用品の原材料や味や匂いなどの特徴を考慮し、風味がこわれないものを使いましょう。

例えばリンゴ酢などのフルーツを原材料にしている物の場合には、風味がフルーティーになるので米酢ならではの日本料理の和食に使用すると違和感があるかも知れません。風味が変わってしまうということですね。

また、酢の独特な匂いが苦手なお子様にはあえてフルーツを原材料としているものをアレンジして使用するのも良いと思います。

酢の代用ができない調味料

みりん

名前に酢という文字が入っていたり、薄く黄色がかった透明の色で見た目が酢に似ている調味料を見るとお酢の代用になりそうな気もしますが、実際には代用に向いていない調味料を紹介します。試しに入れてみる前におぼえておきましょう。

ポン酢

ポン酢には「酢」の漢字が含まれているので、代用品として使えるのでは?と思ってしまうかも知れませんが、ポン酢には個性の強い醤油が入っているうえに他の調味料も加わり全くの別物です。酢の代用品として使うことはできません。

みりん

みりんも見た目から酢の代用品として使えるのではないか?と思ってしまうかも知れませんが、みりんの原材料は酒と砂糖です。原材料から酢とは全く違っているので酢の代用品として使うことはできません。

すし酢の代用品と作り方

酢飯

自宅でちらし寿司や手巻き寿司作るときには、酢飯が必要で酢飯をつくるためにはすし酢が必要になります。市販のすし酢にはあらかじめ酢の中に、砂糖、塩、出汁が加わっています。市販のすし酢がなくても、ほかの調味料で代用することができます

米酢や穀物酢ですし酢を作る

「米酢や穀物酢2 : 砂糖1」の割合で混ぜ合わせ、そこに塩を少々加えます。昆布茶が自宅にあれば出汁の代わりに加えると味に深みが出ます。

ワインビネガーやリンゴ酢で代用する

ワインビネガーやリンゴ酢や黒酢などを使用してすし酢を作ることも可能です。完全に味をや色を再現させるには難しいですが、それぞれに特色が出る仕上がりになります。

代用品の作り方は米酢や穀物酢と同じで、分量も同じく「お酢の代用品2 : 砂糖1」の割合です。

酢の調味料の主な役割

酢

酢は英語でVINEGARと表記して語源はフランス語のワインのvinと酸っぱいのaigreを合わせた言葉です。アルコールが酢酸発酵したものが酢になります。

酢の調味料の役割は

  • 料理の油っぽさを和らげてくれる
  • 魚の臭みを取り除いてくれる
  • 硬い肉を軟化させる
  • 野菜のえぐみや苦みやあくをとる

などが挙げられます。

人体の健康面においては、消化吸収を良くしてくれたり、血管壁の沈着物を体外へ排出してくれたり、減塩させてくれる効果もあります。

自宅で酢は作れる?

酢

穀物酢の原料を揃えるのは難しいけど米酢ならお米が原料だから、自宅で作ることができるのでは?と考えることがあるかも知れません。酢の原材料の米、米麹、酵母、種酢、酢酸菌、水を揃えることができれば酢を自宅で作ることは可能です。

お酢を作るのには手間がかかります

酢を作るには原材料の米を蒸してから米麹と水を加えて、麹菌の力で米のでんぷんを糖に変化させ酵母を加えてアルコールを作り、種酢を加え加熱し酢酸菌を加えて2週間発酵させると酢が作られます。できた酢をさらに1~2ヶ月ほど寝かせ熟成させるとようやく完成となります。

このような手順と期間が必要になり、発酵過程を一般家庭で実施するのは難しく衛生面での心配もあるので自宅で酢を作ることは現実的ではありません。酢は購入することをおすすめします。

最後に

酢

米酢をきらしていた場合には穀物酢、穀物酢をきらしていた場合には米酢が代用としては遜色なく使用することができるのでおすすめになりますが、どちらか一方しか無い場合が多いと思います。

そこで今回は代用品を紹介しましたが、代用品によってどんな料理に合うのかはそれぞれです。自分の調理している料理に合わせて代用品を選んで使用し美味しい料理を楽しみましょう。

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