目次
鶏肉の冷凍保存
冷凍保存の良い点や保存期間についてお伝えします。
冷凍保存するメリット
冷凍保存する良い点は以下の2つです。
- 長期保存ができるようになる
- 調理時間を短縮できる
一般的に冷蔵保存の場合は2〜3日ですが、冷凍保存の場合はさらに日持ちします。そのうえ、おいしさを保つことができるので冷凍したときのおいしさをそのまま楽しむことができます。大量に買ってしまったときなどは冷凍保存しておくとあせって消費しなくていいので便利です。
そのうえ、調理時間も短縮することができます。例えば、切った状態で保存しておけば解凍後すぐに料理に使用できますし、下味をつけて保存しておけば加熱するだけで食卓に出すことができます。
休日に下処理を済ませておけば、普段忙しい方でも手の込んだ料理を作ることが可能です。加熱時はきちんと中に火が通るように注意しましょう。火が十分に通っていないと食中毒を起こす可能性もあります。よく確認して食べるようにしてください。
冷凍保存の保存期間
冷凍保存の期間は1ヶ月と言われています。しかし、冷凍されているとは言っても3週間程で鮮度は落ちてしまいます。なるべく早く消費するように心がけてください。極稀に2ヶ月や半年保存できるといった情報がありますが、いくら冷凍でもそこまでは保存できないので必ず1ヶ月で消費しましょう。
鶏肉の正しい冷凍保存方法
鶏肉の正しい冷凍保存の方法をお伝えします。いくつか方法があるので、自分が使いやすい方法を見つけてみてください。
そのまま冷凍
- キッチンペーパーでドリップを拭き取る
- ラップで包んで保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
キッチンペーパーで拭き取るときは鶏肉を包み込むようにして拭くとうまくドリップを拭き取ることができます。肉に含まれる油は空気に触れると酸化し、劣化してしまいます。少し手間ですが、必ずラップに包んでから保存袋に入れるようにしましょう。あとは冷凍庫に入れて終わりです。
切って冷凍
- キッチンペーパーでドリップを拭き取る
- 使う料理に合わせて鶏肉を切る
- ラップで包んで保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
鶏肉を切るときは必ず使う料理を考えて切るようにしましょう。から揚げにするなら一口大、チキンステーキだったら半分くらいでいいでしょう。凍らせたものをあとから切るのは大変なのでレシピを決めてから切ることをおすすめします。
また、冷凍してからしばらくすると、どの料理に使うために切ったのか分からなくなってしまうことも。それを防ぐためにも保存袋に料理名と切り方を書いておくと、ひと目で判別できるので便利です。
下味をつけて冷凍
- キッチンペーパーでドリップを拭き取る
- お好みのタレと鶏肉を一緒に保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
下味をつける際は特にラップは必要ありません。タレが油の酸化を防いでくれるので、傷みにくくなります。いくつか味を分けて冷凍しておけば料理にバリエーションができるのでおすすめです。
その場合は保存袋に下味の名前を書いておくとわかりやすくていいですよ。そのうえ、野菜と一緒につけておくと野菜にも下味が染みておいしくなり、なおかつ調理時間がより短縮できます。忙しい毎日を過ごしている方にイチオシの保存法です。
ささみの冷凍
- キッチンペーパーでドリップを拭き取る
- お好みのタレとささみを一緒に保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
ささみはそのままでも保存することは可能ですが、水分と油分が少ないので加熱したときにパサパサしてしまう可能性があります。下味をつけて冷凍しておけば、パサパサすることなく、ジュージーに仕上がるのでおいしく食べることができますよ。
手羽先の冷凍
- キッチンペーパーでドリップを拭き取る
- ラップで包んで保存袋に入れる
- 冷凍庫に入れる
手羽先は臭いがあるので、しっかりとドリップを拭き取ってあげましょう。包み込むようにして拭き取ります。あとは他の部位の冷凍保存の方法と同様にラップに包んで保存袋に入れて冷凍します。
鶏肉を冷凍保存するときのポイント
鶏肉を冷凍保存する時のポイントを3つお伝えします。このポイントを押さえるだけで冷凍した鶏肉のおいしさも変わってくるので、ぜひ冷凍するときは実践しましょう。
早めに冷凍する
鶏肉は早めに冷凍することがとても大切です。鶏肉は時間が経つにつれてどんどん劣化していきます。そうすると、解凍して調理したときにおいしさが逃げてしまうので必ず鮮度がいいうちに処理しましょう。
冷凍保存の処理をするときはなるべく手で触れないようにしてください。人間の手は雑菌も多いですし、鶏肉が体温で温まってしまうとその分鶏肉についている菌も活発になってしまいます。食中毒になる可能性もあるのでできるだけ手で触れないようにしましょう。
また、冷凍する際は急速冷凍がおすすめです。鶏肉は冷凍庫に入れた瞬間に凍るわけではありません。完全に凍るまでに時間がかかります。その間にも劣化は進んでいくので急速冷凍を心がけてください。鶏肉を入れた保存袋の下に金属トレイを入れると冷気が伝わりやすくなり、早く冷凍できるのでおすすめです。
空気を抜いて保存
鶏肉の油分は空気に触れると酸化してしまいます。酸化すると劣化の原因にもなるので必ず空気を抜いて保存するようにしましょう。空気を抜いて保存することによって冷気が伝わりやすくなり、早く冷凍することができます。鶏肉にとっていいことずくめなので空気を抜いて保存してみてください。
ちなみに冷凍する際、スーパーから買ってきたパックのままはNGです。空気に触れる面積が多く、パックの臭いも移るので必ず保存袋に入れるようにしましょう。
下味冷凍がおすすめ
下味冷凍は時短にもなり、味が染み込んでいるためおいしいといった良い点が多いです。そのうえ、乾燥や酸化による冷凍焼けも防ぐことができます。
ちなみに冷凍焼けとは、食材がの水分が気化した際に空気が入り、その部分が酸化してしまった状態を言います。保存期間は1ヶ月程度。一度作っておけば作り置きがきくのでとても便利です。
鶏肉を冷凍保存したときの解凍方法
鶏肉を解凍する場合は、冷蔵庫で自然解凍するのがおすすめです。低温でゆっくり解凍されることによってドリップが出るのを最小限に防ぐことができます。ドリップが出てしまうと旨味も流れ出てしまうので、おいしく食べることができなくなります。
こちらの方法は時間がかかってしまうので、朝出かける前に冷蔵庫に入れて夕食に使うなどして時間を逆算しながら解凍するようにしましょう。電子レンジ解凍は早くて便利ですが旨味が逃げてしまいます。できるだけ時間をかけて自然解凍をしましょう。
最後に
今回は鶏肉の冷凍保存の方法についてお伝えしました。鶏肉は冷凍保存することによって長期保存できたり、調理を時短できたりと良い点がたくさんあります。
冷凍方法はいくつもあるので自分に合った方法を見つけてみてください。おすすめは下味冷凍です。野菜も一緒に冷凍しておけば調理は加熱のみなので忙しい主婦の方でも簡単にご飯の準備ができます。
鶏肉を解凍するときは冷蔵庫での自然解凍がおすすめ。もっともおいしさが逃げにくい方法です。この方法を試すときは時間を逆算して解凍しましょう。この記事を参考に長く鶏肉を楽しめるようになりましょう。