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練りゴマの代用
お店などで練りゴマを見かけることが少ないと悩んでいる人も多いですよね。そんな時に練りゴマの代用品として使えるのが、ピーナッツバターとすりゴマの2つです。
ピーナッツバター
ゴマとピーナッツは全く同じものではありませんが、ピーナッツそのものの濃厚な味とピーナッツバターの硬さが練りゴマの味や食感に近いとされています。そのためピーナッツバターを代用することで、練りゴマと同じような風味を出すことができるのです。
【ピックスピーナッツバター 砂糖不使用】
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代用方法としても練りゴマと同じ分量で料理に使用するだけなので、特別な使い方をする必要はありません。しかもピーナッツの味はほとんどしないと言われており、代用してもピーナッツバターと練りゴマの違いはほとんどわからないとされています。
ただ練りゴマと違ってとろみがあるため、料理に使うと若干とろみを帯びた感じになります。またピーナッツバターの方が少し甘味があるので、練りゴマに近づけたい場合は練りゴマよりも少なめの分量がおすすめだと言われています。
そんなピーナッツバターを代用品として使用する場合の注意点としては、甘さ控えめのものを選ぶ必要があることです。砂糖を使用しているタイプのものは甘味が強くなるので、砂糖を使っていないタイプのものを選ぶとより練りゴマの代用として使いやすくなります。
すりゴマ
すりゴマはいりゴマを擦ったものですが、原材料は練りゴマと同じですよね。そのため味の面はもちろん、栄養面でも一番代用できる材料として利用されています。
代用する場合はすりゴマをさらにすり潰して使います。そのままだと練りゴマよりも油分が少ないことから濃厚さに欠けてしまうため、ゴマ油を追加して油分を足すと練りゴマに近付けることができるようです。
練りゴマを作る方法
練りゴマを購入される人が多いですが、実は自宅でも簡単に作ることができます。このためお店でなかなか手に入らない時は、手軽に練りゴマを作ってみるのもおすすめです。
材料
材料はすりゴマ100g・ゴマ油大さじ1だけとシンプルで、この分量を目安にすれば作りたい練りゴマの量に合わせて調整できます。
作り方の手順
作り方としては材料2つをミキサーまたはフードプロセッサーに入れ、そのまま攪拌します。
撹拌しているとすりゴマが潰れて徐々にペースト状になっていくのですが、油分が出てきてクリーム状態になれば完成です。あとは使う料理や好みに合わせて攪拌する度合いを調整すれば、クリーム状態でもペースト状態でも自由に作ることができますよね。
すりゴマがない場合の代用
ちなみにすりゴマがない場合は、通常のいりゴマや白ゴマでも作ることができ、白ゴマの場合は事前に3分ほど炒っておくと、ゴマの風味や香ばしさを出すことができます。
またゴマ油以外でも自家製の練りゴマは作れますが、練りゴマとしての風味を大切にするのであればゴマ油がおすすめ。ゴマ油以外ではオメガ3を含んでいる亜麻仁油を使うと、生活習慣病を予防する効果を高めてくれます。
練りゴマを作るときのコツ
練りゴマはミキサーやフードプロセッサーを使えば短時間で作れますが、あまり分量を多くしてしまうとうまく撹拌できない可能性があります。またゴマの油は酸化しやすい特徴を持っているので、あまり長期間の保存には向いていません。
そのため一度に大量に作って余らせてしまうと、使おうとした時に駄目になっているという可能性もありますよね。そうならないようにするために、普段練りゴマをどの程度使っているのかなど頻度に合わせて使いきれる分量で作ることがおすすめです。
【KINTO (キントー) すり鉢】
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ほかにも練りゴマを作る時のコツとして、すり鉢とすりこぎを使った作り方もあります。こちらはミキサーやフードプロセッサーの代わりに、すり鉢の中にすりゴマとゴマ油を入れて丁寧にすり潰していくだけとなっています。
作る時にやや時間や根気が必要とされているものの、使い切りできる少量の練りゴマを作る時に便利です。すり鉢を使って作る場合は大量に作ろうとするとうまくすり潰せないことがあるため、少量で作ると簡単だと言われています。
練りゴマのメリット
練りゴマのメリットは、通常のゴマを使うよりも量を多く摂取できる点が挙げられています。ゴマはバランスよく栄養素を含んでいる健康食品として知られているものの、そのままの状態で摂取しようとするとそこまで量を摂取できないですよね。
練りゴマは大量のゴマをすり潰したものなので、少量でもゴマの栄養素が凝縮されています。そのため普段の食事であまりゴマを接種できていないという人にとっては、ゴマを多量に摂取できる食材として重宝できるのです。
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また練りゴマには、消化吸収がいいというメリットもあります。これはそのままゴマを摂取してもそのほとんどが噛んで潰されずに排泄されていることが理由と言われており、最初からすり潰されている練りゴマの方が確実に消化吸収されやすいのです。
しかも取り込むことができる栄養素も殻付きのゴマと比較するとおよそ2倍と非常に豊富なので、確実にゴマの栄養素を取り込みたいのであれば練りゴマの方が良いと考えられています。
そのほか、おかずだけでなくデザートなどにも活用できるため、料理のレパートリーが豊富だというメリットもあり、通常のゴマと比較すると様々な点でメリットが多いところが練りゴマの魅力です。
練りゴマの効果
練りゴマには様々な健康効果や美容効果があると言われているのですが、代表的なものとしては以下の効果が挙げられています。
認知症予防
ゴマには、セサミンと呼ばれる抗酸化作用を持つ栄養素が含まれています。このセサミンによる抗酸化作用は老化を防いでくれるだけではなく、認知症をはじめとした様々な病気を誘発する活性酵素を減らしてくれるのです。
ほかにもコレステロールや血圧を下げる効果を持つ栄養素も豊富に含んでいるため、認知症を予防する効果が高いと言われています。
免疫強化
およそ20パーセントがタンパク質で構成されているゴマは、8種類の良質なアミノ酸を含んでいます。そのため健康的な細胞を作り出したり成長させる効果が高いですし、細胞の状態を維持するための抗酸化作用の高い栄養素も豊富です。
このように細胞が老化しにくく健康な細胞を維持しやすい体づくりができることから、免疫力の強化や維持ができるとされています。
美肌や健康的な肌を維持できる
ゴマに含まれている抗酸化作用は体の内側だけではなく外側にも効果を発揮してくれるので、健康的な肌を維持することができます。
さらにビタミンEやセサミンによる肌のターンオーバーの促進で蓄積しているメラニン色素を排出しやすくなるため、美肌を作り出したり維持したりする効果も高くなっているのです。
骨所粗しょう症の予防
実はゴマには植物性の女性ホルモンとして挙げられているイソフラボンと同じ効能を持つ、ゴマリグナンと呼ばれるゴマ独自の栄養成分が含まれています。
このため女性ホルモンの減少によって起きやすい症状や病を予防する効果が高いと考えられているため、骨粗しょう症の予防はもちろん、更年期障害や生理不順を予防できるなど女性にとってうれしい効果が期待できるようです。
練りゴマは他の材料を使って手軽に代用できる!
通常のゴマよりもより確実にゴマの栄養成分を摂取できる点が魅力と言われている練りゴマは、ピーナッツバターやすりゴマなどの身近な材料で代用することができます。
ただ練りゴマそのものは簡単に自宅で作ることができますし、ゴマの効果や栄養素のことを考えると代用するよりも自分たちで作った方が健康面でも美容面でもメリットが多いようです。