目次
枕が臭い主な原因

枕が臭くなる主な原因は、汗や皮脂などの汚れ、枕に残る湿気、素材に由来するにおいです。長く使ううちに臭くなった枕と、買ったばかりで臭う枕では、考えられる原因が異なります。
酸っぱいにおい、脂っぽいにおい、カビのようなにおいなど、感じ方はさまざまですが、においだけで原因を断定することはできません。
においに気づいたら、まずカバーを外して本体にもにおいがあるか確かめ、手入れの前に洗濯表示を確認しましょう。具体的なにおいの取り方は次の章で説明します。
汗や皮脂などの汚れが枕に付く
使用している枕が臭くなる原因の一つは、頭皮や首筋などから付着する汗や皮脂です。
頭皮では、皮脂や汗の成分が皮膚の常在菌によって分解されたり、酸化したりすることでにおい物質が生じます。
睡眠中は頭や顔が枕に触れるため、汗や皮脂のほか、よだれ、ヘアオイル、整髪料などが枕カバーに付くこともあります。汚れが本体にも移っていると、カバーを洗ってもにおいが残る場合があります。
加齢臭やミドル脂臭など、体から出るにおいが気になる人もいるでしょう。ただし、枕のにおいを年齢や性別だけで説明することはできません。
若い人でも汗や皮脂などは付着するため、まずは枕の状態を確認することが大切です。
湿気や生乾きで菌・カビが増える
湿気がこもった状態も、枕が臭う原因になります。寝汗や乾ききっていない髪などで枕が湿り、その状態が続くと、菌やカビが増殖しやすい環境になることがあります。
特に洗濯後は、表面が乾いて見えても中材に水分が残っている場合があります。乾燥が不十分なまま使うと、生乾きのようなにおいにつながることがあります。
ただし、「カビ臭い」と感じても、必ずカビが生えているとは限りません。目に見えるカビや湿り気がないか、保管場所に湿気がこもっていなかったかといった状況も、原因を考える材料になります。
新品の枕に素材特有のにおいがある
購入直後から枕が臭う場合は、汗や皮脂による汚れではなく、素材特有のにおいという可能性もあります。例えば、ウレタンフォームを使った製品には、開封したときに素材のにおいを感じるものがあります。
こうした製品には、風通しのよい日陰に置く方法を案内しているものもあります。ただし、新品の枕のにおいがすべて同じ原因とは限りません。
においが強い場合や気になる状態が続く場合は、製品の案内を確認し、メーカーや販売店へ相談しましょう。
枕のにおいを取る方法

枕カバーが臭うなら、洗濯表示に従ってカバーを洗います。本体が臭う場合は、洗える製品なら指定の方法で洗い、洗えない製品なら指定された干し方などで手入れします。
カバーと本体のどちらが臭うか確認しましょう。 枕本体の洗濯可否は、素材名だけでなく、洗濯表示や取扱説明書で判断してください。
枕カバーは洗濯表示に合わせて洗う
取り外せる枕カバーが臭う場合は、洗濯表示に合った方法で洗いましょう。
カバーには汗や皮脂、よだれ、整髪料などが付着するため、汚れやにおいが気になるときは洗濯して十分に乾かします。
通常の洗濯でにおいが残る場合は、酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗いも選択肢になります。ただし、カバーの素材と洗濯表示、漂白剤の製品表示の両方で使用できる場合に限ります。
- カバーの漂白表示で、酸素系漂白剤を使用できるか
- 漂白剤の商品表示で、カバーの素材が使用対象に含まれているか
- 指定された使用量、水温、つけ置き時間を守れるか
例えば、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤にも、シルクやウールなど使用できない素材があります。使用前に表示を確認し、条件が合わなければ無理に使わないでください。
洗ったカバーをしっかり乾かしてもにおいが気になる場合は、カバーだけが原因とは限りません。
清潔なカバーを付ける前に、枕本体にもにおいが残っていないか確かめましょう。 本体が臭っていれば、本体の洗濯可否を確認する必要があります。
洗える枕本体は洗って十分に乾かす
枕本体が臭い場合、家庭で水洗いできる製品なら、取扱説明書に従って洗う方法があります。
ポリエステルわたやパイプ、ファイバー素材などには洗える枕があり、一部のウレタン枕にも水洗い対応製品があります。ただし、同じ素材でも製品によって扱い方が異なります。
洗う前には、次の順番で確認してください。
- 枕本体の洗濯表示で、家庭で水洗いできるか確認する
- 洗濯機を使えるか、手洗いが必要かを確認する
- 使用できる洗剤・水温・洗い方を確認する
- 乾燥機の使用可否と、指定された干し方を確認する
水洗いできても、洗濯機には入れられない製品があります。洗濯ネットや弱水流を指定する製品もあるため、洗えるという理由だけで通常の洗濯コースを選ばないようにしましょう。
洗った後は、枕の表面だけでなく、中心部まで十分に乾かしてから使うことが重要です。外側が乾いていても、厚みのある中材には水分が残っている場合があります。
例えば、ポリエステルわたの枕では、手で押して内部まで乾いたか確かめる方法を案内するメーカーがあります。
パイプ枕では、パイプの内部に水が残らないよう、乾燥中に向きを変える方法が案内されることもあります。いずれも製品の構造や指定された方法に合わせて確認してください。
洗った直後なのに生乾きのようなにおいがするときは、中材に湿り気が残っていないか確認してください。乾燥が不十分なら、製品で認められた方法でもう一度しっかり乾かし、完全に乾いてからにおいが残るか確かめましょう。
十分に乾燥してもにおいが取れない場合は、自己判断で洗濯を繰り返さず、メーカーの案内や枕の状態を確認します。
十分に乾燥させられる場所や時間を確保できない場合は、無理に洗わず、製品の案内を確認しましょう。乾燥機で早く乾かそうとしても、熱に弱い中材には使えない場合があります。
洗えない枕は水洗いせず指定の方法で手入れする
水洗いできない枕本体は、無理に丸洗いせず、メーカーが指定する方法で手入れします。一般的な低反発ウレタンやそばがら、羽毛・羽根の枕には、水洗いできない製品があります。
まず、取り外せるカバーを外して、カバーは洗濯表示に従って洗いましょう。本体は、製品に合った方法で湿気を逃がします。
例えば、低反発ウレタンには風通しのよい日陰で干すよう案内する製品があり、そばがらには天日干しを案内する製品もあります。干し方は一律にせず、取扱説明書を優先してください。
表面の汚れを拭ける製品もありますが、水分を使った手入れができるかどうかも確認が必要です。
重曹水・クエン酸などを吹きかけたり、消臭スプレーを中材へ直接使ったりする方法を、すべての枕に共通する対処法として選ばないでください。
洗濯表示のタグが読めない、見当たらないときは、商品名や型番、購入履歴などを手がかりにメーカーの取扱情報を探します。確認できるまでは、本体に水や洗剤を使わず、直射日光を避けた風通しのよい場所に置いて湿気を逃がす程度にとどめましょう。
これはにおいやカビを除去する方法ではなく、製品の干し方が分かったら、その指定を優先します。
枕本体が十分に乾き、カビなどの異常がない場合は、清潔なカバーや洗える枕プロテクターを使い、新たな汚れが直接付くのを抑える方法もあります。
ただし、カバーを重ねても本体に残るにおいは取り除けません。取扱情報が分からない場合は、メーカーや販売店に確認しましょう。
洗濯できるか分からない枕は、自己判断で水洗いしないことが大切です。指定の手入れでも本体のにおいが残る場合は、使用を続けるか見直す必要があります。
枕のにおいを防ぐための習慣

においの再発を防ぐには、カバーに汗や皮脂などの汚れをためず、枕本体を湿ったままにしないことが大切です。今あるにおいへの対処とは別に、日々の使い方を見直しましょう。
枕カバーは汚れに応じて交換する
枕カバーは毎晩頭や顔に触れるため、定期的に洗濯し、汗を多くかいた日や汚れが気になるときは早めに交換しましょう。必要な頻度は使用状況によっても変わります。
洗い替えのカバーを用意しておくと、洗濯後の乾燥を待たずに清潔なものへ替えられます。
枕本体に汚れが移るのを抑える補助として、洗える枕プロテクターを使う方法もあります。ただし、プロテクターも洗濯が必要です。
枕本体に湿気をためない
枕本体は、カバーを交換していても寝汗などで湿気を含むことがあります。製品に合った方法で定期的に干すなど、湿気を逃がす機会を作りましょう。
天日干しか陰干しかは、素材や製品の指定に従います。寝室の換気や除湿も、湿気をためにくくする工夫です。
長期間保管するときも、枕を十分に乾かしてから湿気のこもりにくい場所へしまいましょう。
髪や首筋を清潔にして寝る
頭皮や首筋に付いた汗・皮脂、整髪料などが枕へ移ることもあるため、就寝前の清潔さにも気を配りましょう。整髪料を多く使った日は、必要に応じて洗い流すなど、枕に汚れが付くのを減らす工夫ができます。
洗髪後は髪を乾かしてから寝ると、濡れた髪から枕へ水分が移るのを抑えられます。日常の習慣を整えても本体ににおいが残っている場合は、予防だけで解決しようとせず、製品に合った手入れや交換を検討してください。
枕のにおいが取れない場合は買い替えも検討する

カバーを洗い、枕本体も指定された方法で手入れしてなおにおいが残る場合は、買い替えを検討します。
ただし、カバーだけが臭うなら、枕本体まで交換する必要があるとは限りません。洗った直後に生乾きのようなにおいがする場合も、まず本体の中心まで乾いているか確かめましょう。
次のように、においが残る場所と枕の状態を分けて判断しましょう。
- カバーだけが臭う場合は、カバーの洗い直しや交換を検討する
- 本体ににおいが残る場合は、指定の手入れで改善するかを確かめる
- 本体のにおいが改善しない場合や、へたり・型崩れが大きい場合は、交換を検討する
- カビが見える場合は使用を中止し、内部まで十分に清掃・乾燥できない枕は交換を検討する
枕の交換時期を、素材ごとに同じ年数で決めることはできません。メーカーが案内する使用期間や、実際のへたり具合なども判断材料になります。
新品のときから強いにおいが続く場合は、交換を決める前に販売店やメーカーへ相談する方法もあります。
適切な手入れでも本体のにおいが残るなら、買い替えを検討しましょう。










