重曹を使ってはいけないもの5つ|傷や変色を防ぐポイントも解説

重曹を使ってはいけないものを、アルミ・い草の畳・白木・漆器・液晶画面など5つに整理。シンクや天然石、シルバーアクセサリーのように材質や加工で判断が変わるもの、酢との組み合わせや手荒れの注意点も解説します。

重曹を使ってはいけないもの5つ

重曹とゴム手袋、スポンジ

重曹は弱アルカリ性で、粉末には軽い研磨作用もあります。そのため、汚れ落としに便利な一方、素材によっては変色したり、表面を傷めたりすることがあります。

弱アルカリ性や研磨作用で傷・変色が起こるおそれがあるものには、重曹を使わないのが基本です。

次の5つは、重曹を使わない方がよい対象です。ただし、避ける理由は素材や製品によって異なります。

1. アルミ製の鍋・やかんなど

アルミ製品には、重曹を使わない方がよいでしょう。アルミが重曹のアルカリ性に触れると、表面が黒く変色することがあります。

鍋ややかんを重曹で掃除したい場合は、形ではなく材質を確認することが大切です。同じやかんでも、アルミ製とは限りません。

底面の表示や取扱説明書を見て、アルミ製と分かった場合は別の手入れ方法を選びましょう。

2. い草の畳

い草の畳にも重曹は向いていません。重曹を使うと、畳表が黄ばんだり変色したりする原因になります。

畳の汚れが気になるからといって、重曹水を吹きかけたり、重曹を付けてこすったりするのは避けましょう。畳は素材によって手入れ方法が異なるため、い草以外の畳についても製品に合った方法を確認するのが安心です。

3. 白木

白木には重曹を使わない方がよいでしょう。重曹のアルカリ性によって、変色するおそれがあります。

ただし、木製品すべてが同じ扱いになるわけではありません。塗装やコーティングの有無によって手入れ方法は変わるため、家具や床では表面の仕上げも確認しましょう。

4. 漆器

漆器は表面を傷つけないように扱う必要があるため、研磨作用のある重曹でこするのは避けた方がよいでしょう。

汚れを落とそうとして重曹の粉を直接付けると、表面の仕上げを傷めるおそれがあります。漆器は柔らかいスポンジなどを使い、製品に案内されている手入れ方法に沿って洗うのが基本です。

5. 液晶画面

テレビやパソコンなどの液晶画面にも、重曹を直接使うのは避けましょう。

画面表面にはコーティングが施されている製品があり、メーカーが研磨剤の使用を避けるよう案内している場合があります。

重曹の粉でこすったり、自己判断で重曹水を吹きかけたりせず、製品指定のクロスや手入れ方法を優先してください。

なお、「液晶画面には水も絶対に使えない」と一律に決めるのではなく、使える布や水分量を含めて製品ごとの案内に従うことが大切です。

シンク・天然石・アクセサリーは材質や加工で判断する

重曹などナチュラルクリーニングのアイテム

「重曹を使ってはいけない場所」として名前が挙がるものでも、すべてが一律にNGとは限りません。場所や品名だけでなく、材質と表面加工を見て判断することが重要です。

シンク

シンクは「重曹を使ってはいけない場所」と一括りにはできません。シンクの材質やコーティングによって、使用できる洗剤や掃除方法が異なるためです。

シンクにはステンレスや人造大理石、セラミックなどがあり、同じ材質でもコーティングの有無によって手入れ方法が変わることがあります。

ステンレス製でも重曹の粉で強くこすると擦り傷につながるおそれがあるため、材質だけでなく表面加工も確認することが大切です。

天然石

大理石や御影石などの天然石も、「天然石なら重曹はすべて禁止」とは言い切れません。石の種類や表面の仕上げ、汚れの種類によって適した手入れ方法が変わります。

天然石のお手入れでは、アルカリ性の洗浄剤を避けるよう案内される製品がある一方、特定の汚れに重曹を使う方法が示されるケースもあります。

そのため、「天然石」という大きなくくりだけで重曹の使用可否を決めないことが大切です。

シルバーアクセサリー

シルバーアクセサリーも、重曹を使ってはいけないものとして一括りにするのは適切ではありません。銀製品には重曹を使った手入れ方法が紹介されることがあります。

ただし、アクセサリーには銀だけでなく、メッキ、天然石、装飾、表面加工などが組み合わされていることがあります。

「シルバー」という名称だけを見て、すべて同じ方法で手入れできるとは考えないようにしましょう。

重曹を使うときに気をつけたいこと

重曹を使える素材であっても、使い方には注意が必要です。物を傷めないことに加え、手への負担や、酢・クエン酸との組み合わせも確認しておきましょう。

手荒れが気になるときは手袋を使う

重曹は弱アルカリ性なので、長時間触れたり繰り返し掃除に使ったりすると、手が荒れることがあります。

水仕事で手荒れしやすい人や、広い範囲を掃除するときは、ゴム手袋などを使うとよいでしょう。掃除後は手に重曹を残さないよう、よく洗い流してください。

酢やクエン酸と混ぜた液を密閉しない

重曹と酢やクエン酸を混ぜると、反応によって二酸化炭素が発生します。

開いた容器で反応させること自体を「有毒ガスが出る危険な組み合わせ」と考える必要はありませんが、密閉容器の中で混ぜるのは避けてください。

重曹と酢・クエン酸を混ぜた液は密閉しないことが大切です。発生した気体によって容器内の圧力が高まるおそれがあります。

また、重曹と酢を混ぜると泡立ちますが、「混ぜれば必ず洗浄力が高くなる」とは限りません。重曹と酸性の液体は反応するため、それぞれを何の汚れに使うのか考えて使い分けましょう。

重曹が使えるか迷ったら素材や加工を確認する

重曹をラグマットに振りかけている

重曹を使ってはいけないものをすべて暗記するより、掃除する物の材質や表面加工を見る方が、さまざまな製品に応用できます。

  • アルミ、い草、白木など、重曹を避けるよう案内されている素材ではないか
  • 塗装やコーティング、メッキなどの表面加工がないか
  • 取扱説明書やメーカーのお手入れ方法で、使える洗剤が指定されていないか

重曹を避ける場合は、まず取扱説明書やメーカーが案内する「日常のお手入れ」の方法へ切り替えましょう。

水拭きや中性洗剤などが指定されている製品なら、その方法に従います。重曹が使えないからといって、酢やクエン酸など別の洗剤へ自己判断で置き換える必要はありません。

迷ったときは、素材と表面加工を確認し、取扱説明書やメーカーが案内する手入れ方法を優先しましょう。そうすれば、重曹による傷や変色などの失敗を避けやすくなります。

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