冷蔵庫の野菜室とチルド室はどう違う?温度と食材の使い分けを解説

冷蔵庫の野菜室とチルド室は、温度や保存目的、向いている食材が異なります。野菜・果物や肉・魚などの使い分けを紹介し、機種による違いや保存場所に迷ったときの確認方法も解説します。

野菜室とチルド室は温度と保存目的が違う

冷蔵庫を開ける女性

野菜室は野菜や果物の保存向き、チルド室はより低い温度で保存したい食材向きというのが大きな違いです。

温度だけでなく、食材を乾燥から守ることを重視するのか、凍らせない範囲で低温を保つのかという保存目的にも違いがあります。

ただし、ここで紹介する温度は一般的な目安です。実際の温度や機能はメーカーや機種によって異なります。

温度は野菜室よりチルド室のほうが低い

メーカーの案内では、野菜室は3〜8℃程度、チルド室は0〜2℃程度とされる例があります。チルド室は食品が凍り始める直前に近い低温帯で保存するためのスペースです。

一方、野菜室はチルド室ほど低温ではありません。野菜や果物の中には低い温度が苦手なものもあるため、単純に「温度が低い場所ほど長持ちする」とは限りません。

チルド室のほうが低温という大きな違いを押さえたうえで、食材に合う保存場所を選ぶことが大切です。

野菜室は乾燥を抑え、チルド室は低温で保存する

野菜室は、野菜や果物の水分が失われにくいよう、保湿性や湿度管理に配慮した製品があります。

冷気の当て方や湿度を保つ仕組みは機種によって異なるため、すべての野菜室が同じ湿度や冷却方式とは限りません。

チルド室は、通常の冷蔵よりも低い温度帯で食品を保存するために使われます。肉や魚などの生鮮食品のほか、加工肉や乳製品などを保存例として挙げているメーカーもあります。

ただし、冷蔵庫にはチルドとは別の低温室を備えた機種もあります。たとえば、パーシャルを約-3℃の微凍結、チルドを約0℃として使い分けるメーカー例があります。名称や温度帯はメーカー・機種によって異なります。

食材別に野菜室とチルド室を使い分ける

保存場所は、食材の名前だけで機械的に決めるのではなく、その食材が低温に向くか、乾燥を避けたいか、商品に保存方法の表示があるかを見て選びます。

なお、野菜室は野菜専用とは限らず、機種によってはペットボトルや調味料などを収納できるスペースもあります。

野菜・果物は野菜室を基本にする

葉物野菜をはじめ、多くの野菜や果物は野菜室が基本の保存場所です。

チルド室より温度が高めで、乾燥を抑える工夫がされた製品もあるため、野菜や果物を保存しやすい環境になっています。

ただし、野菜なら何でも野菜室へ入れればよいわけではありません。かぼちゃ、さつまいも、玉ねぎなど、状態によっては冷暗所での保存が案内されるものもあります。

また、なすやきゅうりなど低温の影響を受けやすい野菜もあるため、食材に合った保存方法を選ぶことが大切です。

一方で、「野菜はチルド室に入れてはいけない」と一律に決めることもできません。完熟トマトなどをチルド室の保存例として挙げているメーカーもあり、野菜の種類や状態によって適した保存場所が変わる場合があります。

肉・魚はチルド室などの低温室が向く

肉や魚は、一般的な冷蔵室より低い温度で保存できるチルド室が保存先の候補になります。刺身や切り身など、できるだけ低温で保ちたい生鮮食品も同様です。

冷蔵庫によっては、チルド室より低温の専用室が肉・魚向けとして案内されている場合もあります。肉や魚は「必ずチルド」と決めず、自宅の冷蔵庫で生鮮食品向けとされている低温室を確認すると分かりやすいでしょう。

肉や魚を保存するときは、汁がほかの食品へ付かないよう容器や袋に入れることも大切です。保存場所だけでなく、ほかの食品へ触れないように扱うことも意識してください。

乳製品・加工食品は保存表示に合わせる

乳製品やハム・ソーセージなどの加工食品は、チルド室での保存例として案内されることがあります。ただし、すべての商品に同じ保存場所が適するとは限りません。

特に市販品は、パッケージに「要冷蔵」「10℃以下で保存」などの表示がある場合があります。こうした表示がある食品は、野菜室・チルド室という名称だけで判断せず、表示された保存条件を優先しましょう。

また、チルド室は低温のため、水分の多い食品などは機種や置く場所によって凍ることがあります。凍らせたくない食品は、低温になりすぎる場所への保存に注意しましょう。

保存場所に迷ったら食品表示と取扱説明書を確認する

冷蔵庫の中を見る女性

野菜室とチルド室の基本的な違いを知っていても、すべての食品を一覧だけで振り分けることはできません。

冷蔵庫ごとに温度や機能が異なり、低温保存用のスペースでも、チルド、パーシャル、氷温など名称や用途が異なるためです。

迷ったときは、次の順で確認すると判断しやすくなります。

  • 食品に保存方法の表示があれば、その条件を確認する
  • 冷蔵庫の庫内表示から、各スペースの用途を確認する
  • チルドやパーシャルなどの温度・推奨食材を取扱説明書で確認する

野菜室とチルド室の違いを基本にしつつ、最後は食品の表示と自宅の冷蔵庫の仕様に合わせて保存場所を選ぶのが基本です。

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