冷蔵庫カーテンは意味ない?節電効果とメーカーが勧めない理由

冷蔵庫カーテンは冷気を逃がしにくくしても、節電につながるとは限りません。パナソニックと日立が取り付けを勧めない理由を確認し、ドアポケットの冷え方や結露、カーテンを使わない節電方法を解説します。

冷蔵庫カーテンはつけない方がよい

家庭用冷蔵庫の冷蔵室に後付けするカーテンは、節電目的でもつけない方がよいでしょう。

パナソニックと日立は、カーテンの内側だけで冷気が循環し、ドアポケットへ冷気が届きにくくなることなどを理由に、取り付けを勧めていません。

また、パナソニックは、カーテンの内側に部分的な結露が発生する場合があると案内しています。

冷気を逃がしにくく見えても、節電効果や庫内全体への影響を考えると、積極的に取り付ける必要はありません。

冷気を逃がしにくくても節電とは限らない

冷蔵庫カーテンは、ドアを開けたときに棚の前面から冷気が流れ出るのを抑える目的の商品です。ただし、棚側に冷気が残ることと、冷蔵庫全体の消費電力量が減ることは同じではありません。

冷蔵庫の消費電力は、ドアの開閉、温度設定、食品の入れ方、周囲温度、放熱スペースなど複数の条件に左右されます。

今回確認した範囲では、家庭用冷蔵庫に後付けするカーテンの年間節電効果を示すメーカーや公的機関のデータは確認できませんでした。

冷気漏れを抑えることと、節電効果があることは別です。節電用品という名称だけで判断せず、冷蔵庫全体の冷え方まで確認する必要があります。

ドアポケットが冷えにくくなる

棚の前面をカーテンで覆うと、その内側を中心に冷気が循環し、手前にあるドアポケットまで冷気が届きにくくなることがあります。

パナソニックと日立は、ドアポケットの食品へ影響する可能性を、取り付けを勧めない理由として挙げています。

飲み物や調味料の冷え方が以前と違うなら、カーテンの使用を見直す目安です。食品が直ちに傷むと決めつける必要はありませんが、棚の中だけでなくドアポケットの冷え方も確認しましょう。

カーテンの内側に結露が発生する

パナソニックは、保冷カーテンを使用すると、カーテンの内側に部分的な結露が発生する場合があると案内しています。

結露は冷蔵庫の故障を直接示すものではありません。ただし、水滴が繰り返し付く状態では庫内が汚れやすくなり、掃除の手間も増えます。

棚やカーテンに水滴が見られるなら、一度外して変化を確認しましょう。

冷蔵庫カーテンに頼らない節電方法

カーテンを外した後は、冷気の流れや放熱を妨げない使い方へ切り替えましょう。収納、ドアの開閉、温度設定、放熱スペースを見直すことが、カーテンに頼らない節電の基本です。

冷蔵室は詰めすぎず冷凍室は隙間を減らす

冷蔵室へ食品を詰め込みすぎると、冷気が奥まで流れにくくなります。吹き出し口や吸い込み口を食品や保存容器でふさがず、食品の間に冷気が通る余裕を残しましょう。

一方、冷凍室は凍った食品同士の隙間を減らすと、互いの冷たさを保ちやすくなります。ただし、引き出しが閉まりにくいほど詰めるのは避けてください。

冷蔵室は詰めすぎず、冷凍室は隙間を減らすと覚えておくと、収納方法を使い分けやすくなります。

ドアを開ける回数と時間を減らす

ドアを開けると庫内へ暖かい空気が入り、再び冷やすための運転が必要になります。取り出す食品を先に決め、必要なものをまとめて出すと、開閉回数や開けている時間を減らせます。

よく使う食品は見つけやすい位置へ置きましょう。カーテンで庫内が見えにくくなっていた場合は、外すことで食品を探す時間も短くできます。

設定温度は季節や室温に合わせる

必要以上に強い設定を続けると、消費電力が増えやすくなります。季節や室温、食品の冷え方を確認しながら、設定を見直しましょう。

ただし、一律に「強」から「中」や「弱」へ変えればよいわけではありません。夏場や室温が高い環境では十分に冷えないこともあるため、機種ごとの設定方法や使用条件を取扱説明書で確認してください。

冷蔵庫の周囲に放熱スペースを取る

冷蔵庫は、庫内から取り出した熱を本体の周囲へ逃がしながら食品を冷やしています。上部や側面が壁や家具に近すぎたり、周囲に物を置きすぎたりすると、熱がこもりやすくなります。

必要な間隔は機種や放熱方式によって異なります。一律に「壁から何cm」と判断せず、放熱スペースは取扱説明書の指定を優先しましょう。背面や通気部分にほこりがたまっている場合も、説明書で手順を確認して掃除します。

使用中ならカーテンを外して基本の節電へ切り替える

すでに冷蔵庫カーテンを使っている場合は、いったん外し、ドアポケットの冷え方やカーテン周辺の結露を確認しましょう。カーテンが吹き出し口や吸い込み口を覆っていた場合も、外した状態で庫内の様子を見ます。

収納・開閉時間・設定温度・放熱スペースを見直すことが、カーテンに頼らない節電の基本です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る