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エアコンの除湿をつけっぱなしにした電気代の目安

エアコンの除湿をつけっぱなしにした場合の電気代には、全機種に共通する固定額はありません。機種や除湿方式、部屋の広さ、外気温、湿度、設定内容などによって消費電力が変わるためです。
ただし、運転中の平均消費電力を仮定すれば、1時間・1日・1か月の電気代を試算できます。
ここでは、家電の電気代表示に使われる目安単価として31円/kWhを使用します。実際の料金は、契約している電力会社や料金プランの単価によって異なります。
1時間・1日・1か月の電気代を試算する
以下は除湿運転の一般的な相場ではなく、24時間を通した平均消費電力を100W、300W、500Wと仮定した換算例です。
1日は24時間、1か月は同じ条件で30日運転した場合として計算します。
- 平均100Wの場合:1時間約3.1円、1日約74円、1か月約2,232円
- 平均300Wの場合:1時間約9.3円、1日約223円、1か月約6,696円
- 平均500Wの場合:1時間約15.5円、1日約372円、1か月約11,160円
実際の消費電力は、運転開始時と安定後、外気温、湿度、設定内容などによって変わります。上記は、平均して同じ電力を消費した場合の単純換算です。
電気代の計算式
電気代は、消費電力と使用時間、電力料金単価を使って計算します。計算式は「消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)」です。
消費電力がWで表示されている場合は、1,000で割ってkWへ換算します。
たとえば、平均消費電力が300Wなら0.3kWです。8時間使用し、電力料金単価を31円/kWhとすると、0.3×8×31で電気代は約74円になります。
計算には、除湿運転中の平均消費電力が必要です。仕様表にある冷房時の定格・最小・最大消費電力を、除湿時の平均値としてそのまま使わないでください。
除湿時の消費電力を確認できない場合は、100W・300W・500Wのいずれかを自宅の実額として選ぶのではなく、消費電力によって料金がどの程度変わるかを見るために使いましょう。
つけっぱなしでも消費電力は一定ではない
エアコンは、運転中ずっと同じ電力を消費するわけではありません。運転開始時は室温や湿度を目標へ近づけるために出力が上がり、状態が安定すると出力を抑えて運転することがあります。
一方で、外気温や湿度が高い、日差しが強い、人の出入りが多い、部屋が広いといった条件では、運転負荷が高くなります。設定温度や設定湿度を変えた場合も、消費電力は変化します。
仕様表の消費電力に24時間を掛けた金額は、あくまで単純換算です。対応アプリなどでエアコン単体の使用実績を確認できる機種では、その記録も参考になります。
エアコンの除湿方式による電気代の違い

エアコンの除湿には複数の方式があり、仕組みによって電気代の傾向が異なります。
ただし、リモコンの「除湿」「ドライ」という表示だけでは、採用されている方式を判断できない場合があります。
取扱説明書に方式名が見当たらない場合は、型番でメーカー公式の製品情報やFAQを確認します。それでも分からないときは、除湿方式を推測しないことが大切です。
弱冷房除湿は室温も下がりやすい
弱冷房除湿は、室内の空気を冷やして水分を取り除き、冷えた空気をそのまま部屋へ戻す方式です。湿度とともに室温も下がりやすいため、蒸し暑い日に向いています。
冷房より電気代を抑えやすい傾向がありますが、機種や設定、室内外の温湿度によって運転状態は変わります。弱冷房除湿なら必ず冷房より安いとは限りません。
再熱除湿は電気代が高くなりやすい
再熱除湿は、空気を冷やして湿気を取り除いた後、冷えた空気を暖め直してから室内へ戻す方式です。室温を下げにくいため、気温がそれほど高くない日に湿度を下げたい場合に役立ちます。
空気を暖め直す工程が加わる分、弱冷房除湿や冷房より消費電力が増えやすいのが特徴です。肌寒さを抑えやすい一方、電気代を優先する場合は、使用時間や設定も確認する必要があります。
ハイブリッド型などは機種ごとに確認する
弱冷房除湿や再熱除湿とは異なる、メーカー独自の除湿制御を備えた機種もあります。名称や制御方法は機種によって異なるため、弱冷房除湿と再熱除湿だけで全機種を分類しません。
冷房と除湿は目的に合わせて使い分ける

冷房と除湿は、どちらも空気を冷やす過程で湿気を取り除きますが、優先する目的が異なります。電気代も除湿方式や設定、使用環境によって変わるため、どちらが安いかは一律に決められません。
室温を下げたいときは冷房を選ぶ
気温が高く、暑さを和らげることを優先したいときは冷房が向いています。除湿運転で湿度を下げても、室温が十分に下がらなければ蒸し暑さが残ることがあります。
電気代だけを理由に除湿へ切り替えるのではなく、まず室温を下げる必要があるかを判断しましょう。
湿度を優先して下げたいときは除湿を選ぶ
梅雨時など、室温はそれほど高くないものの、湿度の高さによる不快感が気になる場合は除湿が向いています。
弱冷房除湿では室温も下がるため、冷えすぎると感じた場合は設定を見直します。除湿運転でも暑さが残る場合は、冷房へ切り替えた方が過ごしやすいことがあります。
室温を下げたくないときは対応機能を確認する
気温が低めの日や就寝中など、室温を大きく下げずに湿度を下げたい場合は、再熱除湿などの対応機能が候補になります。ただし、すべてのエアコンが対応しているわけではありません。
方式名が分からない場合でも、冷えすぎていないか、湿度による不快感が軽くなったかを確認すれば、現在の運転が目的に合っているかは判断できます。
ただし、体感だけで除湿方式を特定することはできません。
つけっぱなしと停止を使い分ける考え方

除湿運転について、何分以内ならつけっぱなしの方が安いという全機種共通の基準はありません。
冷房運転の比較実験も、設定温度や外気温、外出時間などの条件によって結果が変わるため、除湿へそのまま当てはめないことが大切です。
続けて除湿が必要な時間は設定を調整し、長時間部屋を使わない場合や除湿が必要なくなった場合は停止するなど、運転の必要性で判断します。
続けて除湿が必要な間は設定で調整する
在室中に湿度の高さが気になる場合は、電源をこまめに切るのではなく、設定温度や風量、設定可能な機種では湿度設定を見直します。
つけっぱなしの時間だけで安さを判断しないことが大切です。冷えすぎる場合や除湿の必要がなくなった場合は、設定変更や停止で調整してください。
長時間使わない場合は停止する
外出や別室への移動などで長時間使用しない場合は、運転を続ける必要があるかを見直します。戻る時間、外気温、湿度、部屋の状態を踏まえて判断してください。
停止後に内部クリーンが始まる機種もあります。作動条件は機種によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
エアコン除湿の電気代を抑える使い方

電気代を抑えるには、料金が安いとされる運転モードを選ぶだけでなく、エアコンの負荷を増やしにくい状態を整えることも重要です。
サーキュレーターで空気を循環させる
サーキュレーターや扇風機を使うと、部屋の温度や風の偏りを減らしやすくなります。
サーキュレーター自体がエアコンの除湿能力を高めるわけではありませんが、設定を必要以上に下げずに済む場合があります。
部屋干しでは、洗濯物の間隔を空けて風を当てると乾燥を助けられます。乾燥時間や除湿運転の時間を短くできた場合は、結果として電気代を抑えやすくなります。
外の湿度が高い日に窓を開けたままにすると、湿った空気が入り続けて室内の湿度が下がりにくくなる場合があります。換気が必要な時間と、窓を閉めて除湿する時間を分けましょう。
フィルターと室外機周辺を手入れする
フィルターにほこりがたまると、空気を取り込みにくくなり、運転効率が下がる原因になります。掃除の頻度や方法は機種によって異なるため、取扱説明書の案内に従ってください。
室外機の吸込口や吹出口の周辺に物が置かれている場合も、空気の流れを妨げることがあります。植木鉢や荷物などでふさがれていないか確認しましょう。
型番と契約単価を確認して電気代を見積もる

除湿をつけっぱなしにした電気代を知るには、ネット上の固定的な料金例だけで判断せず、型番・除湿方式・消費電力・契約単価を順に確認することが大切です。
- 室内機や保証書で型番を確認する
- 取扱説明書やメーカー公式情報で除湿方式を確認する
- 除湿時の消費電力が個別表示されているか確認する
- 対応機種ではエアコン単体の使用実績を確認する
- 契約単価と使用時間を使って電気代を試算する
- 消費電力が分からない場合は、仮定値を料金幅として見る
除湿方式を確認できない場合は、弱冷房除湿や再熱除湿だと決めつけず、室温と湿度のどちらを優先するかで運転を選びましょう。
古いエアコンを使っている場合、期間消費電力量は年間を通した省エネ性の比較に使います。除湿運転だけの電気代を示す数値ではないため、1日・1か月の除湿料金を逆算しないでください。
買い替え候補との年間の省エネ性を比べる場合は、期間消費電力量だけでなく、本体価格や使用頻度も合わせて判断しましょう。









