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道路が通せる以上の車が集まると渋滞する

渋滞は、その場所を通過できる車の数よりも、入ってくる車の数が多くなると発生します。車が多いだけで必ず渋滞するのではなく、道路がどれだけの車を流せるかとのバランスが重要です。
例えば、休日に多くの車が一つの道路へ集中すると、合流地点や上り坂などで流れが追いつかなくなります。前方を通過する車よりも後方から加わる車の方が多ければ、待っている車の列は次第に長くなります。
事故や工事によって使える車線が減った場合も同じです。道路へ入る車の数が普段と変わらなくても、一度に通せる車が少なくなるため、規制箇所の手前から車が詰まります。
なお、渋滞と案内する速度や車列の長さなどの基準は道路管理者によって異なり、全国共通の一つの数値があるわけではありません。
事故や工事がなくても渋滞する仕組み

事故車や工事現場が見当たらないのに、車が止まることがあります。
事故や工事などの突発的な原因がなく、交通量が多い状態で小さな速度低下が後ろへ伝わって生じる渋滞は、一般に自然渋滞と呼ばれます。
小さな速度低下が渋滞のきっかけになる
車が多いときは、前方で小さな速度低下が起きただけでも、後続車が続けて減速します。
交通量が少なければ車間を使って速度を調整できますが、車が密集していると小さな減速を吸収しにくくなります。
そのため、事故や通行止めがなくても、道路の流れが少し遅くなったことをきっかけに渋滞が始まる場合があります。
前の車の減速が後ろへ伝わる
前の車が速度を落とすと、後続車も車間を保つために減速します。車が密集していると、その後ろの車も次々にブレーキを踏み、後方では減速がさらに大きくなることがあります。
この動きが何台も続くと、最初は小さかった速度低下が後方へ伝わり、やがて停止する車が現れます。少し進んでは止まる動きが繰り返されるのは、前方で起きた減速が後ろへ伝わっているためです。
車間を詰めすぎたり、混雑している中で頻繁に車線変更したりすると、新しい減速が生まれることもあります。車間に余裕を持ち、無理な車線変更を避けることで、余計なブレーキの連鎖を起こしにくくなります。
ただし、渋滞を特定の一人の運転技術だけで説明することはできません。交通量や道路の形、合流、信号など複数の条件が関係します。
車が入り続けると渋滞はすぐに消えない
前方の車が少しずつ抜けていても、後方から多くの車が加わる間は車列が短くなりません。その場所を通過する車よりも、新たに入ってくる車の方が多ければ、渋滞はさらに後ろへ伸びます。
交通量が減り、前方を通過する車の数が後方から加わる車の数を上回ると、車列は徐々に短くなります。そのため、原因となった場所を通り過ぎても、後方ではしばらく混雑が残ることがあります。
渋滞の先頭で起きていること

渋滞の先頭に、必ずしも極端に遅い車や止まった車がいるわけではありません。渋滞の先頭にあたるのは、事故や道路の形などによって車の流れが悪くなっている地点です。
事故や工事では通れる車線が減る
事故や工事による渋滞では、車線が規制されている場所で一度に通れる車が減ります。複数の車線を走っていた車が限られた車線へ集まるため、その手前から速度が落ち、車列が伸びていきます。
事故車や作業車の横を通る際に速度を落とす車が増えると、流れはさらに遅くなります。規制が解除されても、それまでに長い車列ができていれば、すぐに通常の流れへ戻るとは限りません。
高速道路では上り坂や合流部で速度が落ちる
高速道路では、上り坂やサグ部、トンネルの入口、インターチェンジやジャンクションの合流部などで流れが悪くなりやすくなります。
上り坂やサグ部では、勾配の変化に気づかないまま速度が落ちる車があります。合流部では、本線を走る車が流入する車に合わせて速度や車間を調整するため、交通量が多いと流れが滞りやすくなります。
こうした場所で始まった減速が後方へ伝わると、原因となった地点から離れた場所まで車列が伸びます。最初に速度を落とした車はすでに先へ進んでいることもあるため、渋滞を抜けても目立った原因が見つからない場合があります。
一般道では信号や交差点で車が待つ
一般道では、信号や交差点が道路の流れを区切ります。青信号の間に通過できる車よりも多くの車が集まると、次の青信号まで待つ車が残り、交差点の後ろへ車列が伸びます。
右折車が対向車や歩行者の通過を待つ場合や、左折車が横断歩道の手前で止まる場合も、一つの車線を通れる車が減ります。
路上駐車や荷物の積み下ろしで車線がふさがれると、後続車の車線変更が増え、流れが乱れやすくなります。
同じ道でも混み方が日によって変わる理由

同じ道路でも、毎日同じように渋滞するとは限りません。その日に道路へ入ってくる車の数と、道路が通せる車の数が変わるからです。
平日の通勤時間、休日の行楽時間、連休の初日や最終日などは、似た時間に同じ方向へ向かう車が増えます。一方、時間帯を外れたり目的地が分散したりすれば、同じ場所でも渋滞が発生しないことがあります。
事故・工事・故障車・悪天候などがある日は、車線規制や速度低下によって一度に通れる車の数が減ります。普段なら流せる交通量でも、道路状況が変わることで渋滞する場合があります。
事故渋滞が解消するまでの時間も、事故処理や規制の状況、その道路へ入ってくる車の数によって変わります。そのため、一律に何時間で解消するとは判断できません。
渋滞情報を見て出発時間やルートを選ぶ

渋滞を完全に避けられるとは限りませんが、予測情報と現在の交通情報を分けて確認すると、出発時間やルートを判断しやすくなります。
目の前の渋滞が事故・工事によるものか、交通集中によるものかは見た目だけでは判断しにくいため、現在の交通情報や道路情報板で事故・規制の有無を確認します。
- 出発前に渋滞予測を確認する
- 出発直前に事故・工事・通行止めなどの現在情報を確認する
- ルートを変える場合は、迂回路の混雑や所要時間も比べる
- 混雑が避けにくい場合は、出発時間を早めるか遅らせる
渋滞予測は、過去の交通状況などをもとにした見通しです。一方、現在の交通情報では、事故や工事、通行止めなど、その時点で起きている状況を確認します。
交通情報は、情報が集められてから画面へ表示されるまでに時間差が生じることがあります。事故や故障車によって状況が急に変わる場合もあるため、表示された所要時間だけで到着時刻を確定することはできません。
走行中に運転者がスマートフォンを操作するのは避け、同乗者に確認してもらうか、安全な場所へ停車してから情報を確認してください。
渋滞の仕組みを知っておくと、先頭の一台だけを原因と決めつけず、交通量・道路状況・事故や規制を分けて考えられます。
出発前は混雑予測、出発直前は現在の交通情報を確認し、必要に応じて出発時間やルートを見直しましょう。









