テンメンジャンの代用品の作り方と代用に向かない調味料

中華料理に欠かせないテンメンジャンは、コクと旨みがたっぷりの中華用の甘味噌調味料です。その名前は知っていても、どんな調味料なのかわからない方も多いはず。料理にちょっとプラスするだけで、本格的な中華料理に仕上げることができるテンメンジャンを切らしてしまったときは、家にある身近な調味料で代用することができるのです。ぜひ日常の料理にテンメンジャンやテンメンジャンの代用品を取り入れておいしい中華料理を作ってみてくださいね。

テンメンジャンとは?

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャン(甜麺醤)の代用品をご紹介する前に、まずはテンメンジャンとは何かをご紹介いたします。

テンメンジャンとは、中華料理に欠かせない甘い味噌で、コクのある風味が特徴的な調味料です。「中華の甘みそ」ともよばれている、濃い茶褐色のドロリとした中華用の甘味噌なので辛くはありません。テンメンジャンの代用はこの甘味噌の味に近づけるのがポイントです。

テンメンジャンを使った代表料理としては、北京ダックを食べる時につける味噌として、また、豚肉とキャベツを甘辛く炒めた回鍋肉、他にもジャージャー麺やマーボー豆腐にも使われています。基本的にお肉と野菜、どちらとも相性がとてもいいので、炒め物などの身近な家庭料理に加えることによって、簡単にコクと旨みをプラスできるんです。それ以外にも、にんにくや生姜などの香味野菜との相性も抜群で、とても重宝する調味料なのです。

一般的な日本の味噌との違いは、「大豆」が使われている国内の味噌に対して、テンメンジャンは「小麦」と「塩」と「麹」が原材料として使われていることです。

テンメンジャンのフルーティーな香りは、とても上品な芳醇であり、より本格的な味に仕上げてくれますので、料理の幅がグンと広がります。そんなテンメンジャンをご家庭の料理に取り入れるだけで、本格的なコクを出すことができる魔法の調味料と言えるでしょう。

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャンがないときは、自宅にある身近な調味料で代用できるので、心配する必要はありません。味噌・醤油・砂糖・ごま油の4つを準備するだけで、作り方はとても簡単です。

テンメンジャンの代用として一番よく使われているのが、辛口の赤味噌で、中でも原料が大豆だけで作られている豆味噌の八丁味噌が適しています。辛口の八丁味噌を使うことで、よりテンメンジャンっぽく仕上がります。

テンメンジャンの代用に「八丁味噌」または「辛口の赤味噌」を使用した場合の、大さじ約2杯分のレシピをご紹介しましょう。手元にどのような調味料があるかによって、代用できる内容が違いますので、1~3までのいずれかを試してみてください。

テンメンジャンの代用品の分量

代用その1

  • 八丁味噌:大さじ2(または、辛口の赤味噌)
  • 醤油:小さじ1/2
  • 砂糖:小さじ1/2

代用その2

  • 八丁味噌:大さじ2(または、辛口の赤味噌)
  • 醤油:小さじ1/2
  • 砂糖:小さじ1/4
  • ごま油:小さじ1/2
  • みりん:小さじ1/2

代用その3

  • 八丁味噌:大さじ2(または、辛口の赤味噌)
  • 醤油:小さじ1/2
  • 砂糖:小さじ1/2
  • 酒:小さじ1/2
  • ごま油:小さじ1/2

テンメンジャンの代用を作るポイント

基本は、味噌の他に醤油と砂糖各小さじ2分の1ずつ。それにみりんやお酒をプラスするとコクがアップします。最後にごま油を少量入れてよく混ぜることで、本格的なテンメンジャンにより近づけることが可能です。

砂糖をみりんや甘酒、ハチミツに置き換えると、一味違うコクが楽しめます。八丁味噌または辛口の赤味噌が身近にない場合は、自宅で使っている普通の味噌使ってもかまいません。

テンメンジャンの代用としてコチュジャンを使う場合

コチュジャン

テンメンジャン(甜麺醤)とコチュジャン(蕃椒醤)の違いは何でしょう?テンメンジャンとコチュジャン。このふたつは名前が似ているので紛らわしいのですが、どちらも同じ発酵調味料です。

違いは原材料です。テンメンジャンの材料は「小麦」「塩」「麹」ですが、まろやかな辛みとコクが特徴的なコチュジャンは、「もち米の麹」と「唐辛子の粉」から作られています。唐辛子が入っていないテンメンジャンに対し、コチュジャンはすっきりとした辛みのある唐辛子が入っているのが一番の違いです。

コチュジャンの辛みの強弱を上手に調整することで、テンメンジャンの代用として使うことはできるものの、テンメンジャンが甘い味噌なのに対し、コチュジャンは辛みを持ち合わせているので、テンメンジャンの代用として使うのは難しいかもしれません。

テンメンジャンの代用で「豆板醤」を使う場合

テンメンジャンの代用品の作り方

豆板醤とは、ソラマメと唐辛子を主原料にした中国の発酵調味料です。中国の四川省が発祥の地で、今でも四川省は豆板醤の一大産地となっています。

唐辛子の風味や辛さがあるピリ辛な味が一番の特徴なので、豆板醤を使う代表的な料理としては回鍋肉、麻婆豆腐、担担麺、エビのチリソースなど、料理にピリピリとした辛さを出す四川料理によく使われています。

テンメンジャンの代用品として豆板醤を使う場合は、辛みが強い為、八丁味噌を使う時の分量より少なめにします。豆板醤大さじ1、醤油小さじ1、ごま油小さじ1、砂糖小さじ1を混ぜ合わせたものを使ってみましょう。

甘さは白砂糖よりもコクのあるてんさい糖や三温糖をおすすめします。そのほかハチミツや水飴などで甘さを加減したり、辛味をまろやかにしてみるのもよいでしょう。

テンメンジャンの代用の注意点

テンメンジャンの代用品の作り方

先に、コチュジャンとトウバンジャンについての特徴と、テンメンジャンの代用に用いる場合のレシピを紹介いたしました。

ですが、中華料理の甘味噌調味料であるテンメンジャンに比べ、同じ味噌でも、コチュジャンは別名「唐辛子味噌」であり、豆板醤もソラマメの他に唐辛子を主原料にして作った発酵調味料です。特に豆板醤は辛みが強く、豆板醤を調理中に湯気が目に入ると涙が出るという人もいるくらいです。

よって、お子様がいるご家庭や辛さが苦手な方には、テンメンジャンの代わりとして豆板醤は向いていないと言ってよいでしょう。

テンメンジャンの代用で使う味噌の種類と特徴

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャンの代用に「八丁味噌」と「辛口の赤味噌」を使用しますが、この2つの味噌の違いや特徴をご紹介いたします。

八丁味噌は辛口の赤味噌の一つで、大豆だけを原材料に作られている豆味噌になります。色が濃い目の茶褐色をしていて、独特の渋さと旨みがあるのが特徴です。中京地方、特に愛知県を中心とした地域で使われており、食材に溶かして使う煮込み料理用として利用されることが多いようです。

一般的に味噌と言えば辛口の赤味噌のことを指しますが、これは米麹と大豆から作られている米味噌のことです。北海道から東北、関東甲信越まで、ほぼ全国各地で使われていて、味噌汁だけに限らず、様々なお料理に使われています。皆さんがご存知の辛口の赤味噌で有名なのは、宮城の仙台味噌、青森の津軽味噌、越後地方の越後味噌があげられます。

テンメンジャンの代用を使った料理おすすめ3選!

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャンの代用で違和感なく作れる料理をご紹介いたします。

麻婆豆腐

テンメンジャンの代用品の作り方

ピリッとした辛みと、ひき肉の旨みとコクがおいしい麻婆豆腐ですが、テンメンジャンを加えることで、とても簡単に出来、なおかつ本格的な味に仕上げることができます。

小さなお子さまがいるご家庭では、あえて豆板醤を使用せず、ご家庭にある味噌を代用してみるのもいいでしょう。そうすることで、子育て世代のご家庭でも、ご家族全員で美味しく食べることができます。

ピリ辛中華スープ

テンメンジャンの代用品の作り方

鶏の肉汁がたっぷりのスープにテンメンジャンと豆板醤、そしてチーマージャンなどの中華調味料を合わせたスープです。お鍋やスープとしてはもちろん、ご飯や麺類との相性もぴったりですし、味付けが濃いめなので、お酒のおつまみにもうってつけです。

こちらの料理以外でも、テンメンジャンとコチュジャンとトウバンジャン、それぞれ3種類を組み合わせて、味に深みを与える料理はたくさんあります。

ピリ辛コク旨チキン

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャンとコチュジャンを使って味付けし、コクと旨みをたっぷり味わえる辛さのきいたチキンです。ジューシーなもも肉に、甘辛いタレをしっかり染み込ませて、絡めながら焼きます。甘辛味噌の絶妙な味わいのチキンは、野外のバーベキュー料理にぴったりです。

最後に

テンメンジャンの代用品の作り方

テンメンジャン(甜麺醤)は、八丁味噌や辛口の赤味噌に醤油や砂糖などの調味料を加えて、上手に代用できることがおわかりいただけましたでしょうか?テンメンジャンの特徴は甘い味噌味なので、代用する辛口の味噌に甘みをつけるために、砂糖やみりん、ハチミツで甘味とコクを出すことで、より美味しくなります。

ご紹介したテンメンジャンの代用品は、あくまでも代わりにすぎないものなので、テンメンジャンを使用した時と全く同じ味を出すことはできませんが、ごま油や酒精などの調味料をご自身のさじ加減で調整しながら、どこまで本物の味に近づけられるのか、楽しみがてら試してみてくださいね。

テンメンジャンの代用品の作り方

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