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グラニュー糖の代用になるもの12選
グラニュー糖の代用品をご紹介したいと思いますが、グラニュー糖と砂糖の違いをご存知ですか?日本では砂糖というと普通の砂糖(上白糖)を指すのが一般的ですが、海外では砂糖というとグラニュー糖のことを意味し、上白糖より広く使われています。
グラニュー糖は普通の砂糖と比べると、サッパリとしたクセのない甘さが特徴的です。普通の砂糖よりも純度が高く、サラサラしているので液体にも溶けやすく、ホットコーヒーや紅茶などの飲み物によく合います
1.砂糖(上白糖)
上白糖とは、ご家庭で日常的に使用している砂糖のことで、国内では最も消費量が多い天然甘味料です。世界的には「砂糖」と言えばグラニュー糖のことを指すのですが、上白糖は、ほぼ日本のみで利用されていると考えてよいでしょう。
料理においては甘味付けに使う他に、和食では煮物などで味を染み込みやすくする目的で利用されています。1.3%程度の転化糖が含まれているので、グラニュー糖に比べ甘みが強くコクがあるのが特徴です。
砂糖はグラニュー糖と比べると溶けにくい性質なので、お菓子づくりの際にはハンドミキサーを利用するなどして、しっかりかき混ぜて溶かすようにしましょう。
2.粉砂糖
粉砂糖とは、グラニュー糖を粉状にしたものです。形状や用途は異なるものの、元々はグラニュー糖なので、当然代用することができます。
3.氷砂糖
溶け方が遅いのが特徴である氷砂糖は、果実酒や果実シロップ、梅干しを作る過程で味をゆっくりと引き出す為に使います。
非常に高純度で、まるで宝石のような氷砂糖も、ひと手間かけることでグラニュー糖の代用品とすることが可能です。氷砂糖はグラニュー糖よりはるかにビックサイズなので、代用品として使うときには、フードプロセッサーやミキサーで氷砂糖を細かく砕いてから使うようにしましょう。
4.コーヒーシュガー
コーヒーや紅茶などのホットドリンクを飲むときに使われる白いコーヒーシュガーは、使いやすいように1回分ずつ個別包装されていますよね?実はこれ、中味はグラニュー糖なんです。
ホットドリンクの味を邪魔しないクセのない甘みや、スッと溶けていく特徴は、グラニュー糖そのものです。お客様用に買い置きしてあるコーヒーシュガーがたくさん残っているご家庭では、グラニュー糖の代わりとしてそのまま使ってみてください。
5.黒砂糖
黒糖の糖度は80%~85%程度で、奥行きのある味と独特の風味を持ち甘さを強く感じるでしょう。上白糖と同様に料理で使ったりできるので、濃厚な風味を生かして、かりんとうや駄菓子作りに用いられます。
ミネラル分が豊富なので、健康志向の高まりによって利用する人が増えてきているようです。黒砂糖のような低精製の砂糖は、上白糖よりも原材料に近く、渋みや苦みなどの雑味も含まれているので、グラニュー糖の代用にするのには難しいかもしれません。
6.オリゴ糖
オリゴ糖は野菜・果物・牛乳等にわずかに含まれる成分で、カロリーは砂糖の半分以下です。人間の小腸では消化されずにそのまま大腸まで届くので、腸内の細菌のバランスを整えてお腹の調子を整えてくれます。
ビフィズス菌のエサにもなるオリゴ糖ですが、ほんのりとした優しい甘さ以外にはクセがないので使いやすく、グラニュー糖の代用品として使用することができます。オリゴ糖を代用品とするときには、グラニュー糖を使うときと同じ要領で大丈夫です。
7.三温糖
三温糖(さんおんとう)は日本特有の砂糖で、コクのある甘さと茶色い色味が特徴で、袋を空けると、香ばしい香りがします。普通の砂糖やグラニュー糖を作ったときに残った糖液を何回か加熱して作られている三温糖は、特に和食を作るときに使われています。
少しクセのある甘味や、多少茶色くなることがありますが、使い方次第ではグラニュー糖の代用品とすることができます。その場合は、そのままグラニュー糖と同じように使ってください。
8.きび砂糖
きび砂糖とは精製途中の砂糖液を、そのまま煮詰めて作る甘味料なので、さとうきびの風味とミネラルが豊富です。三温糖と同様に茶色い色味が若干つくので、ジャムなどの素材を活かすものには向いていません。
ですが、そんなきび砂糖も、色味が気にならなければ、グラニュー糖の代用品として使うことができます。精製度では、上白糖と黒糖の中間でミネラル分が残っているため、優しい口当たりと独特の風味が特徴的です。
9.てんさい糖
てんさい糖は砂糖やグラニュー糖とは違って、さとう大根という野菜から作られた甘味料です。さとう大根の蜜分を乾燥させ手固めたものがてんさい糖になります。ミネラルや天然のオリゴ糖などが含まれていますので、独特の風味やまろやかな甘みが特徴的です。
さとう大根は寒冷地で栽培されている根菜ですので、身体を温めてくれる作用があり、健康志向の方が愛用しているようです。茶色い色味があるのが特徴ですので、色味が気にならない料理やドリンクのときにグラニュー糖の代用として使うことができます。
10.フロストシュガー
フロストシュガーとは、400g前後のヨーグルトを買ったときに、甘み足しとして付いてくる甘味料です。グラニュー糖と同じように簡単に溶けるように工夫してあるので代用品とすることができます。
11.ザラメ
お祭りの夜店で綿あめを作るときに投入されているザラメを、目にしたことがあるかと思います。ザラメは高純度の砂糖で糖度が高く、グラニュー糖よりも結晶が大きいのが特徴です。クセか少なく上品な甘味があるので、工夫次第ではグラニュー糖の代用品とすることができます。
12.メープルシュガー
砂糖楓(カエデ)の樹液を煮詰めて濃縮させたものがメープルシロップですが、その純粋なメープルシロップを100%原料とし、無添加のまま水分だけを完全に取り除いたものがメープルシュガーです。
その逆に、顆粒状のメープルシュガーを2:1の割合で水に溶けばメープルシロップに戻ります。お菓子を作るときに生地に入れるグラニュー糖の代用品として、メープルシュガーを使うと、メープルの香りと豊かな風味で、仕上がりが一段アップするでしょう。使う分量は、グラニュー糖と同量で大丈夫です。
グラニュー糖と砂糖の違い
一般的にグラニュー糖は、お菓子づくりや飲み物に、砂糖は料理に使われるなど、味わいや性質に差がありますが代用は可能です。その違いを分かりやすくまとめてみましょう。
グラニュー糖 | 砂糖(上白糖) | |
質感 | 軽くてさらさら | 吸湿性がありしっとり |
仕上り | くどくならない | こってりとしたコク |
成分 | ショ糖99.95% | ショ糖97.8% |
結晶 | 大きい | 小さい |
味 | 純度の高い淡白な甘み | しっかりした強い甘み |
用途 | ビスケット・スポンジケーキ | カステラ・和菓子 |
特徴 | 液体に溶けやすい | 焦げやすい・焼き色をつけたい |
計量 | 大さじ1=12g | 大さじ1=9g |
グラニュー糖も砂糖も、主たる成分は同じで「ショ糖」という炭水化物の一種です。
グラニュー糖と代用品の分量とカロリーの違い
グラニュー糖の代用品の「砂糖(上白糖)」と「三温糖」の分量とカロリーの比較を見てみましょう。
種類 | グラム数 | カロリー |
グラニュー糖 | 大さじ1で13g | 46kcal |
砂糖(上白糖) | 大さじ1で9g | 35kcal |
三温糖 | 大さじ1で13g | 34kcal |
3つを比較すると、三温糖が一番低カロリーになりますが、グラニュー糖と砂糖のカロリーを比べてみると、100当たりでわずか3kcal、グラニュー糖が多いだけなのでほぼ同じといってよいでしょう。また、グラニュー糖は砂糖や三温糖と比べあっさりしているので、同じ甘みにするなら多めに入れるなど、若干の微調整が必要になります。
まとめ:グラニュー糖は様々なもので代用できる!
いかがでしたか? 砂糖の種類による甘さの特徴や、グラニュー糖の代用品にできるかどうかを紹介しました。
普段、何気なく使っているさまざまな種類の甘味料ですが、じつはとっても奥が深いということをおわかりいただけましたでしょうか?グラニュー糖の代用品として、その特徴を理解したうえで、自分のライフスタイルに合わせて使い分けてみてくださいね。