荒川が『日本一危険な川』とも言われている理由とは?氾濫するとどんな被害が想定される?

東京都を流れる荒川が「日本一危険な川」と言われている理由をご存知ですか。本記事では、荒川が『日本一危険な川』とも言われている理由や氾濫した場合の被害想定を解説します。どのような危険が及ぶのかを把握し、いざという時のために備えましょう。

「日本一危険」とも言われる“荒川”

日本は地震や水害など、過去に多くの災害によって大規模が被害を受けてきました。地震大国と言われるほど地震が多いことで知られる日本ですが、他にも大雨によって川が氾濫したり土砂崩れが起きたりといった恐ろしい災害にも見舞われています。

実は、日本でも最も危険な川と言われているのが『荒川』です。もしも荒川が氾濫した場合、恐ろしい被害が想定されると言われていることをご存知ですか。

本記事では、荒川が「日本一危険な川」と言われている理由や想定される被害を把握し、いざという時のために備えましょう。

荒川が『日本一危険な川』とも言われている理由

なぜ荒川が「日本一危険な川」と言われているのでしょうか。主な3つの理由を紹介します。

下流周辺に海抜ゼロメートル地帯が広がっている

荒川が「日本一危険な川」と言われる大きな理由は、荒川の下流に位置する足立区や江戸川区、葛飾区などが「海抜ゼロメートル地帯」であることが大きな要因です。

海抜ゼロメートル地帯とは、過去の地盤沈下や地形の特性によって、設置されている堤防よりも周囲の土地が低い地域を指します。この地域が広範囲に広がっているため、もしも荒川が氾濫した場合、下流域周辺をはじめとした23区の広範囲が浸水すると考えられているのです。

京成本線荒川橋梁の堤防が周囲より3.7m低い

荒川は氾濫しないようにと高く頑丈な堤防が設置されています。しかし、恐ろしいことに、京成関屋駅から堀切菖蒲園駅間の京成本線荒川橋梁周辺は、周囲よりも堤防の高さが3.7メートル低い箇所が存在するのです。

3.7メートルの差は非常に大きく、未曾有の大雨が降った場合、この堤防付近から川の水が堤防を越えてしまい、氾濫する可能性が極めて高いと指摘されています。

東京を流れているために想定される被害規模が大きい

荒川が日本でも最も危険と指摘されている理由は、上記で紹介した2つの要因に加え、東京という日本のインフラの多くを担っている首都を流れていることも大きな要因です。

日本は、インフラの中心が東京都に比重が傾いているため、もしも都内を流れる荒川が氾濫してしまった場合、想定される被害規模は東京のみならず、日本全国にさまざまな形で影響を及ぼすと懸念されています。

荒川氾濫によって想定される被害とは

荒川の下流域に海抜ゼロメートル地帯が広がっていること、京成本線荒川橋梁周辺の堤防の高さに懸念点があること、そして首都を流れていることにより大きな被害が想定されることが危険とされる理由でした。では、具体的にどのような被害が想定されるのでしょうか。

堤防決壊により都内23区の「3分の1」が浸水する可能性

もしも荒川の堤防が決壊したり、川の水が堤防を乗り越えて氾濫してしまった場合、荒川区の約半分が浸水すると言われています。しかし、氾濫のレベルによっては、都内23区の約3分の1が浸水する可能性も指定されているのです。

また、荒川の堤防が決壊すると、最大で地上7メートルの深さまで水が押し寄せる可能性も懸念されており、東京都内の広範囲が湖のように化してしまう恐れもあると言われています。

多くの家屋が倒壊する危険も

荒川が氾濫した場合、勢いよく川の水が流れ出し、都内の広範囲が浸水することが想定されます。それに伴い、多くの家屋が倒壊したり、車が流されるなど、さまざまな被害も懸念されるでしょう。

家屋倒壊や車などの大きなものが流されるといった状況では、負傷者が大勢出ることが想定されるだけでなく、最悪の場合、死者も少なからず出ることが想定されます。

特に、荒川の下流域である荒川区や江戸川区、葛飾区は、いまだに木造建築の家屋が多く残存しています。家屋倒壊などのリスクが高いと考えられるでしょう。

公共交通機関の麻痺やインフラの停止

荒川が氾濫した場合、都市全体の公共交通機関が麻痺することは避けられません。また、地下鉄に関しては、地下まで浸水する危険があり、地下鉄の利用者の命の危険も懸念されます。

都内の公共交通機関が麻痺すると、電車や地下鉄などが隣接する首都圏にもつながっているため、東京だけでなく、神奈川や千葉、埼玉、茨城といった首都圏全体に影響を及ぼします。さらに、新幹線なども運休することが予測されるため、他の地域へ帰宅できない人も溢れかえるでしょう。

他にも、日本のインフラの多くは東京に集中していることから、東京都が麻痺してしまった場合、日本全体のインフラが一時的に停止してしまう恐れもあります。

周辺にお住まいの方はハザードマップや避難所の確認を

今回解説したように、荒川は氾濫リスクを孕んでいる大きな川です。さらに、周辺に多くの住民が生活していることや、東京都内のインフラにも影響を与える可能性が懸念されています。

荒川周辺にお住まいの方や、東京都内にお住まいの方は、いざという時のためにハザードマップや避難所の確認をあらためて行い、家族とも話し合っておきましょう。

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