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揚げ物を簡単にするにはフライパンで!
カラッと揚がったサクサクの揚げ物はお子様から大人まで、みんなが大好きな料理のひとつですね。でも、「揚げ物が簡単に作れない」「揚げ物は面倒…」だと思って作るのがおっくうになっていませんか?
そんな方にご紹介したいのは、フライパンを使って揚げ物を簡単に作る方法です。揚げ物専用の鍋やてんぷら鍋はいりません。フライパンとちょっとしたコツさえ抑えておけば簡単に揚げ物が作れちゃいます。
それに、揚げ物と言うとたくさん油を使うイメージですが、フライパンを使うと底から1.5cmくらいの少量の油で済むので、後片付けも簡単なうえにとっても経済的です。
簡単に揚げ物ができるフライパンの種類
簡単に揚げ物をするのに向いているフライパンの種類をご紹介します。
軽くて深型タイプ
簡単に揚げ物を作るのに向いているフライパンは深型タイプです。大半のフライパンは、天ぷら鍋より軽くて浅いつくりになっていますので、とっても洗いやすくてお手入れがラクです。ですが、揚げ物をするにはある程度の深さは必要です。
フライパンの中にも浅型、深型と種類がありますが、あまり浅すぎるのも調理中に油がハネたりするので、あまりおすすめできません。
揚げ物専用の鍋は油ハネ防止用のカバーや温度計など、細かいパーツが付いているものがあって、後片付けが面倒なのですが、その点でもフライパンはラクに扱えます。いつも使う物だからこそ、揚げ物の後片付けが簡単って、とても大事なことなのです。
揚げ物に向くフライパンは「深型」 と覚えておきましょう。
コーティングされた小型のもの
いろんな種類のフライパンがありますが、使いやすさで言えば、小型でコーティングされたものがおすすめです。油の量も少なくてすむので、2~3人家族の揚げ物用にはちょうど良い大きさです。
油の量が少ないと熱する時間も短くできるし、残った油の処理にも悩まさることなく、毎回気兼ねなく新しい油を使う事ができます。汚れもスルッと簡単に落とせます。
高温に弱い と言われている一般的なコーティング(フッ素樹脂加工)ですが、コーティングが劣化するのは260℃以上の温度が必要です。という事は、揚げ物でコーティングが劣化するほどの温度に達することはありません。
口径が広いもの
フライパンは口径が広いので、食材を入れやすいうえに、スペースがあるので食材同士がくっついてしまうのを防ぎます。揚げている状態もよく見えるので、油から引き上げるタイミングが分かりやすく、上手に仕上がります。
フライパンで揚げ物を簡単にするコツと裏ワザ
では、初めてフライパンで簡単に揚げ物をする方の為に、押さえておきたいポイントをご紹介します。
食材は小さめに切る
揚げる時間が長くなるとベチャッとした仕上がりになります。簡単に揚げ物をカラッと仕上げるコツとして、食材はできるだけ小さめに切ります。また、食材を薄く切ることによって、中までしっかり火が入り、加熱時間も短縮できます。
水気が残っていると油ハネの原因となりますので、食材の水気は調理前にしっかりとふき取っておきましょう。
フライパンの半分以下の油で揚げる
今までの鍋では、油をタップリ注いでいたかと思いますが、油ハネを防ぐためにも、フライパンに油をなみなみと注ぐ必要はありません。あくまでも油の量は 「フライパンの深さの半分以下」を目安にしてくださいね。
菜箸を使って油の温度を確認する
カラッとおいしく揚げるコツのひとつに、油の温度があります。その食材に適した温度で、短い時間でサッと揚げることで、カラッとおいしく仕上がります。
家に温度計がない方は、菜箸などの木製のツールで温度を確認することが出来ます。
低温:150~160℃
菜箸の先を油に入れたとき、箸先から細かい泡が出てくるぐらいが低温の目安です。さつまいもやレンコンなどは火が通りにくいので、根菜類を揚げるのに最適な温度です。
中温:170~180℃
箸全体から一定の感覚で泡が出続ける程度が中温の目安です。かき揚げ、とんかつなどの、一般的な揚げ物の適温です。
高温:180~200℃
油に菜箸を付けたときに、箸全体から大きな泡が勢いよく出続けると、それは高温の状態です。
魚介など水気を多く含む食材は、高温で揚げます。
必要以上に温度が高くなると、食材に火が通りすぎて固くなり、おいしさが失われてしまいますので注意しましょう。
食材を少しずつ油へ入れる
いよいよ食材を油へ入れますが、一度にたくさんの食材を入れるとせっかく適温に温められた油の温度が一気に下がってしまいます。簡単にカラッと揚げ物をするには、一番適した温度が一定に保たれているのかをこまめにチェックしながら、少量ずつ揚げていきます。食材の種類によって油の適温は変わるということを頭に入れておけば、上手に揚げ物が仕上がります。
フライパンで揚げ物を簡単にするときの注意点
薄いフライパンは温度が安定しにくい
先ほどもお伝えしたように、揚げ物は油の温度を一定に保つことがとても大切です。厚みのない薄いフライパンの場合は、食材を入れた瞬間に、油の温度が下がりやすいのが難点です。薄いフライパンを使用するときは、油の温度を常に確認しながら、適温を保つよう火加減を調節しながら調理してください。
浅いフライパンは油ハネに注意
浅いフライパンだと、ハネた油がフライパンの外へ飛んで火傷をする恐れがありますし、飛び散った油をふき取る掃除が大変です。深型を使うと油ハネを防止できますが、だからといって油をなみなみと入れると急激に温度が上がってしまうこともあるので注意が必要です。
深型のフライパンを使って、油の量をフライパンの深さの半分以下にすることを目安にしましょう。厚みと深さがあるフライパンを使うことで、温度変化も少なく少量の油で揚げられ、サクサクのおいしい揚げ物が食べられます。
揚げ物をより簡単にしてくれる便利グッズ
揚げ物が手軽にできるアイデアが詰まった便利な調理器具を紹介します。
ミネックスメタル「オイルスクリーン」
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B004D2G7JE
イカなど水分が多い食材を揚げたときに発生しがちな油はねですが、飛び散った油を掃除するのは面倒だし、火傷をおう恐れもあります。強烈な油はねで火傷しないように、フライパンのフタを盾のようにして防御しながら調理してる方もいるようですが、ミネックスメタルの「オイルスクリーン」は、鍋にかぶせるだけで、細かい網目が油の飛び散りを防いでくれる便利なグッズです。
こちらの「オイルスクリーン」は、他の似たような製品と比較しても網目が非常に細かく、小さな油はねも逃しません。揚げ物だけでなく、油を多く使う炒め物のときなど、幅広い料理で活躍してくれます。
ニトリ 揚げ物トング(アゲモノトング)
出典:https://www.nitori-net.jp/ec/product/8970548s/
https://www.nitori-net.jp/ec/product/8970548s/
お鍋に入れてカラッと揚がった食材を取り出すときに、菜箸に衣がくっついたり、揚がった食材の油を切るときに食材を落としてしまったりするのを防ぐのは、「揚げ物トング」でしょう。ニトリの「「揚げ物トング」は、片方が網、もう片方がトングになっていて、食材を確実につかむ、食材をすくう、天かすを取り除く、などがひとつでできるすぐれものです。
パール金属「オベ・フラ」
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00MVKGLKA
揚げ物をした後の油の処理をどうしていますか?オイルポットで保存している人もいるでしょうが、オイルポットを別に揃えるのはお金がかかるし、鍋とオイルポットの両方を収納するにはそれなりのスペースが必要です。
パール金属の「オベ・フラ」は、鍋がそのままオイルポットへと変化する調理器具で、鍋とオイルポットの両方を収納するのに比べれば省スペースですみます。ひとり暮らしやお弁当用などほんの少しだけ揚げ物をしたいときに重宝します。何より、コスパの高さが魅力的です。
アサヒ オールパンゼロクリア
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07DCMDCN1
油を使わず調理できる、ご飯を炊くと美味しいしおこげが作れる、少量の水で卵や野菜を茹でることができる、底が焦げ付いてきても再加工できるので安心、といいことずくめのオールパンです。取っ手が取れる「オールパンゼロ」は、重ねやすくなるので、収納するスペースが少なくてすみます。
最後に
「思うように上手く仕上がらない」「作った後の後片付けが大変」など、揚げ物が簡単につくれなくてストレスを抱えていらっしゃる方は、ぜひ一度、フライパンで揚げ物を作ってみてください。コツいらずで後片付けも簡単なので、どんどん揚げ物レシピにチャレンジして家族を笑顔にしてあげてくださいね。