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親の仲の良し悪しは子供に与える影響が大きい

子供にとって、親は無条件に愛を注いでくれる安心できる存在でいるべきです。親の仲が良い家庭では、そんな両親から愛情を注がれていることを子供が実感し、家の中が「絶対的に安心できる居場所」になります。
反対に、両親の仲が悪いと、子供はその空気感に不安や恐怖、緊張感などを覚えるようになり、「ここには自分の居場所がない」と感じるようになってしまうのです。
このような心理は、幼少期の性格や人格の形成に大きな影響を及ぼします。親の仲が悪い様子を間近で見ていた子供は、成長するにつれて悪影響が現れ始めるので注意しましょう。
『親の仲が悪い』と考えられる子供への6つのリスク

親の仲が悪いと、具体的にどのような影響が子供に及ぶのでしょうか。ここでは、親の仲が悪いと考えられる子供へのリスクをご紹介します。
1.自己肯定感が下がる
目の前で両親が喧嘩している姿を頻繁に見ていると、子供は機嫌の悪い両親の姿から「自分は愛されていない」「自分のせいで喧嘩している」と思うようになり、自己肯定感が下がってしまいます。
すると、何をするにも「自分なんて……」「どうせできないから……」とマイナス思考に陥ったり、挑戦する気持ちが失われる原因になることも。
2.緊張と不安で居場所がないと感じてしまう
親が目の前で喧嘩していたり、まったく会話せずに冷え切った態度で過ごしていると、子供はその空気感を敏感に感じとります。そして、その環境に緊張感や不安を感じるようになり、本来安心して過ごせるはずの家が自分の居場所ではなくなってしまうのです。
家が安全地帯だと認識できていれば、家の外(学校や友人関係など)で嫌なことがあった時も家に帰って気持ちをリセットしやすくなります。
しかし、家が自分の居場所ではないと認識している子供は、こうした不安や悲しみ、怒りを家でリセットすることができないため、ストレスを蓄積させてしまいます。
3.他人の目を気にして機嫌を伺うようになる
親が不仲な家庭で過ごしている子供は、常に親のご機嫌を伺っています。「今は機嫌悪くないかな?」「これを言ったら怒られるかな?」と子供なりに緊張感を持って考え、行動するようになってしまうのです。
これが常態化すると、成長するに従い、他人の目を気にして機嫌を伺うような大人になってしまいます。社会でも生きづらさを感じ、うつ病の発症リスクが高まるなどの悪影響も懸念されるでしょう。
4.感情表現やコントロールが苦手になる
親の仲が悪い家庭で育った子供は、自己肯定感が低く、自分の気持ちを素直に表現する機会が奪われています。そのため、成長してからも自分の感情表現が苦手で、素直に適切な方法で感情を相手に伝える方法を知りません。
それゆえに感情を抑え込みがちになり、感情のコントロールが苦手になる人も多くいます。後に感情が爆発してしまったり、抑え込みすぎて精神的な疾患を患ってしまう人もいるので注意が必要です。
5.対人関係の構築が困難になる
対人関係におけるスキルの土台は、家庭の中で培われる部分も多くあります。お母さんとの会話やお父さんとの会話、また両親が会話している姿を見て学ぶことも多いでしょう。
しかし、親の仲が悪いと、こうした機会が家庭内で非常に少ないため、対人関係におけるコミュニケーションスキルが養われません。
また、常に顔色を伺ったりビクビクと怯えながら過ごしているため、対人関係そのものに苦手意識を感じてしまう子供も多くいます。これが友人関係だけでなく、職場や恋愛関係にも悪影響を及ぼす恐れがあるので注意してください。
6.強いストレスから体調不良や睡眠不足に陥る
両親の不仲によって強いストレスを抱えている子供は、体調不良や睡眠不足などに陥る傾向もみられます。腹痛や頭痛といった症状が慢性的に起きたり、睡眠不足によって日中の集中力が続かない、感情のコントロールが難しいなどのリスクが懸念されます。
子供の前では不仲な様子を見せないように努めて

人生のステージによって、時に夫婦の間に溝ができたり、衝突することが増えたりする時期もあるでしょう。しかし、両親の仲が悪い様子は、子供に大きな悪影響を及ぼします。
したがって、子供が近くにいるときだけは、喧嘩する姿や冷え切った態度で対応するなどの間接的な仲の悪さを見せず、子供が安心して甘えられる姿をみせることを優先してください。
- 喧嘩になりそうな時は、その場では感情を抑え、子供が寝た後に夫婦で話し合う
- 間接的(冷え切った態度など)な態度も子供の前では改める
- パートナーの悪口を子供に聞かせない
- 夫婦仲の悪さはカウンセラーなどを交えて関係改善に努める
- 学校のことや不安なことなど、子供の話を正面から否定せずに聞き、受け止める
長い間、夫婦仲が改善されていない場合は、夫婦カウンセリングを受けて改善に努めることも、子供の心を救う1つの手段として有効です。
また、両親共に子供に対して穏やかに接することを意識し、学校のことや不安なことなど、今の素直な気持ちを正面から受け止め、共感してあげてください。「話を聞いてくれた」という体験は、「親が自分を愛している」「甘えていいんだ」という自己肯定感の向上につながります。
子供に緊張感を与えず心地よい居場所をつくって
親の仲が悪い姿は、子供にとって強いストレス源となります。性格や人格形成に大きな影響を与えてしまうので、子供が緊張や不安を感じるような状況は極力見せず、心地よく過ごせる雰囲気づくりに努めましょう。









