味噌の代用品は何がある?味噌が切れた場合の和食に合う汁物を作る方法

味噌汁を作るはずが肝心な味噌がない!そんなとき、何を味噌の代用にしていますか?「味噌」は、塩や砂糖、醤油と並ぶ基礎調味料の1つで、味噌汁だけに限らず、煮物やときには隠し味として活躍してくれるどのご家庭にも常備している食品です。冷蔵庫の中に当たり前のようにある味噌ですが、切らしていることに気付かないまま調理に取り掛かると慌てることになります。そんなときの為に味噌の代用になるとっておきの方法を教えちゃいます!

味噌の代用品の作り方

味噌の代用品は何がある

味噌汁を作っている最中、または今から作ろうと思ったときに「味噌がない!」というのは、致命的ですよね。味噌汁という名前のとおり味噌は必需品です。その味噌がないのですから、残念ながら完璧な味噌汁を作ることは難しいのが本当のところです。

ですが、極力味噌汁に近い汁物をどうしても作りたい時には、こんな方法があることをご存じでしょうか?

味噌の代用品のレシピ

用意するもの

  • きな粉:大さじ1
  • 醤油:大さじ1
  • みりん:大さじ1
  • 酒:大さじ1
  • 塩:少々

きな粉・醤油・みりん・酒をよく混ぜあわせ、それを味噌と同じような感覚で味噌汁に加え、後は塩を少量ずつ加えながら味を調えます。

きな粉も味噌も元をたどれば同じ原材料の「大豆」です。味噌特有の風味やコクとくらべると、もの足りないかもしれませんが、和風の汁物を用意したいときには十分な役割を果たしてくれることでしょう。うっかり味噌を切らしたときの簡単な代用術ですので、試してみてくださいね。

「意外と違和感がない」「ちゃんとした味噌汁ができあがった!」という声も多いようですよ。

味噌を切らしたときの代用案

味噌の代用品は何がある

味噌が必要なのに既に途中まで調理が進んでしまっている人や、どうしても和食に合った汁物を作りたい人にはうってつけの方法があります。味噌を切らしたうえに、きな粉のストックすら無い場合には、思い切って味噌を諦め、身近な調味料を味噌の代用にして味付けしましょう。汁物の材料によっては、味噌の代用品のほうが味噌より美味しいものが作れるかもしれませんよ。

醤油

醤油も元々は味噌と同じ大豆から出来ています。たまり汁と呼ばれる味噌からしみでるエキスを、素材の味を引き立てるあっさりとした風味の調味料にしたものが醤油というわけです。なので、和食に合う美味しい醤油ベースの汁物を作ることができます。

汁物で味噌の代わりに醤油を使うときは、出汁を入れた後に少しずつ醤油を加えて、味を確認しながら仕上げていきましょう。

おすすめのレシピとして、皆さんの大好きな具だくさんの豚汁があります。豚汁は、味噌味と醤油味、どちらをベースにしてもおいしいので、ご飯の量が増えてしまいますよね。余った醤油味の豚汁に、ご飯と卵を入れて煮込むと、これまた食が進むお雑炊になります。豚汁だけではなく、片栗粉でややとろみをつけた長ネギの焦がししょうゆ汁も絶品です。

めんつゆ

めんつゆとは、醤油にカツオや昆布などの出汁を加えて、それに砂糖やみりん、酒などを混ぜ入れ、名前の通り麺類に使用されることを目的に作られた調味料です。希釈してから使うものや、ストレートのままで使用するもの、また、出汁の種類もさまざまだったりと多種多様なめんつゆが店頭に並べられています。

近年ではだしの入った醤油という感覚で、食卓で日常的に使用する人が増えてきており、需要がより高まっているようです。そんなめんつゆを使用して、和食に合った美味しい汁物を作ることができます。

めんつゆで作った汁物は面倒な味付けをしなくてすみますので、簡単で時間もかかりません。但し、めんつゆには砂糖が含まれているため、使いすぎると甘味が強くなってしまいますので少しずつめんつゆを加えて味を確認しながら徐々に仕上げていきましょう。

おススメのレシピは、「めんつゆ」と「乾燥したわかめ」、そして「すりおろしたしょうが」をお椀に入れ、これにお湯を注ぐだけでおいしいお吸い物が完成します。しょうがが入っているので、冬の寒い時期や風邪気味の時など、体がぽかぽかしてきます。夜遅くまで仕事をしている人や、受験生の夜食として1度試してみてください。

白だし

昆布やかつお節などからとった出汁に、白醤油・薄口醤油・みりん・砂糖などを加えた調味料が白だしです。

一般的なめんつゆに比べ色が薄いので、素材の色を活かしただし巻き卵や茶碗蒸しなどの日本料理に適しています。透き通った色から薄味だと勘違いしてしまいますが、濃縮のめんつゆと同じくらいに、しっかりとした味をだしています。

上品な味わいの白だしは、お吸い物の他にも多種多様に使われており、和食に合うとても美味しい汁物を作ることができます。

昆布つゆ

昆布をベースとした出汁に醤油やみりん、砂糖で味付けされた昆布つゆは、一般的なめんつゆと似た味わいですが、昆布は上品な旨みを上手に出した仕上がりになります。

めんつゆの中に含まれている砂糖で、甘味が強くなってしまいますので、味見をしながら少しずつ仕上げていきましょう。

その他

和食の定番のお吸い物としておススメなのが、「ほんだし」「乾燥わかめ」「塩」の3点があれば、それにお湯を注いでいつでも簡単につくれる、万人に好かれる手軽な汁物です。

その他にも、どこまで調理が進行しているのか、中に入れてある具材にもよりますが、だしの素を入れる前であれば中華風スープやコンソメ風味の洋風スープなどに切り替える方法もあります。趣向をこらして、味噌汁以外の汁物にアレンジすることで楽しんでみましょう。

慌てないための常備品

絶対味噌汁!と言う方は、インスタントの味噌汁を常備しておきましょう。最近では春雨入りなど、食べごたえのある物が豊富に出回っています。具だけ煮こんで、あとは味噌を入れるだけの状態なのに、その肝心の味噌がなかった場合には、インスタントみそ汁をお椀に入れ、その中に味噌が入ってないお鍋の中味を入れてもいいですね。

味噌が少しだけ足りないという場合

味噌の代用品は何がある

味噌汁を作っている最中に、あとは味噌を溶かすだけの途中の段階で、味噌が足りなかった場合の対処方法として3つの方法があります。

塩を足す

味噌をあるだけ全部入れた後に「塩」で整えます。最初から多めに入れてしまうと塩辛くなってしまいますので、加減を見ながら少しずつ入れて下さい。

醤油を足す

味噌が少しだけ足りずに味が薄く感じる場合には、「醤油」を味見をしながら少しずつ加えます。

醤油とみりんを足す

「醤油」と「みりん」をカップに入れて混ぜ合わせます。その混ぜ合わせたものを、味加減をみながら少量ずつ味噌汁に加えていきます。

味噌の代用に向いていない調味料

味噌の代用品は何がある

味噌汁を作っているときに味噌がないと気づいた際の代用案をお伝えしてきました。味噌汁とは違う「お吸い物」のようになってしまうものの、代用品でも美味しいものを作ることができるということをおわかりいただけましたでしょうか?

反対に、味噌の代用に向いていない調味料もいくつかあります。これらを調味料として使うことで、和食とはずいぶんとかけ離れた汁物になってしまうので注意が必要です。

豆板醤(トウバンジャン)

韓国みそとも呼ばれている、とてもポピュラーな調味料の豆板醤ですが、中華の調味料でありながら、韓国料理で味噌の役割も果たしているので、味噌の代用品にできないものかと思ってしまいます。ですが、独特な香りがあるので和食の味噌汁からだいぶかけ離れた味噌汁になってしまいます。

甜麺醤(テンメンジャン)

中華料理で味噌の役割を果たす甜麺醤(テンメンジャン)は、中華甘みそとも呼ばれています。味噌と言われているものなら、味噌汁に代用出来ないかと思ってしまいますが、唐辛子が利いているので味噌汁にはない辛味が出てしまいます。それに独特な甘味があるので、和食の味噌汁の代用には向かないので、覚えておきましょう。

最後に

味噌の代用品は何がある

身近にあるいろんな種類の調味料の組み合わせで、味噌の代用になることがおわかりいただけましたね?いざと言う時のために覚えておくときっと役に立つでしょう。味噌が無くても意外と何とかなるもので、作っている人の心がこもっていれば、どんな汁物でもきっとおいしはずです。もしかして本来の味噌汁よりも、いける!と感じるかもしれませんね。

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