目次
アース線のつなぎ方と外し方
アース線はねじ式と差し込み式があります。どちらも女性でも簡単に設置することができるので工夫して取り付けてみてくださいね。
また、引っ越しなどのときにアース線は取り外さなければいけません。その時のためにも外し方も同時にご紹介するので、覚えておいていざというときには外すことができるようにしましょう。
ネジ式のつなぎ方
- コンセントのカバーを外す
- ネジが見えるのでプラスドライバーを使って緩める
- 最後まで緩めずに途中まで緩めたらアース線を挟む
- 挟んだらアース線を固定しながらネジを締める
- 締まったら、カバーを取り付けて完成
まずはコンセントのカバーを外します。コンセントのカバーは手で外れる場合もありますが、ネジでしっかり留まっていることもあります。よく確認して無理に引っ張って取らないようにしましょう。カバーを開けるとネジが出てくるのでドライバーで緩めていきます。
ドライバーで緩める際には最後まで緩めないようにしてください。緩めすぎるとまた締め直さなければならなくなり面倒になってしまいます。アース線が挟まる程度までネジを緩めたらアース線を片手で固定しながら、しっかりと締めていきます。
最初の方だけぶれてしまい少しだけドライバーを扱うのが難しいと思いますが、締めていくうちにぶれなくなるので片手でも締められるようになりますよ。ネジは緩まないように固く締めておきましょう。締め切ったら最後にカバーを取り付けて完了です。
差し込み式のつなぎ方
- カバーを取り外す
- 差し込み口にアース線を差し込む
- カバーを取り付けて完了
まずはカバーを取り外しましょう。差し込み口は内側にあるのでカバーを外す必要があります。取り外すと差し込み口があるのでそこにスッと差し込むだけです。女性でも簡単に取り付けることができます。差し込んだらカバーを元に戻して完了です。
アース線の外し方
- カバーを取り外す
- ネジをプラスドライバーで緩める
- アース線を取り外す
- ネジを締める
- カバーを戻して完了
アース線を取り付けたあとに電化製品を移動させなければならなかったり、引っ越しなどでアース線を取り外さなければいけないことってありますよね。そんなときは慌てずに取り付け方法の逆から手順を追っていくとうまく取り外すことができます。
1つ注意していただきたいのがカバーを戻し忘れないようにすることです。カバーを戻し忘れてしまうとホコリが溜まってしまい、通電した時に発火してしまう可能性があります。ホコリを中に入れないためにもカバーはしっかり閉じるようにしましょう。
アース線を使う理由
アース線を使うべき理由は以下の4つです。
- 漏電した電気が人体に伝わるのを防ぐ
- 電磁波を防止する
- 静電気が起きるのを防止する
- 落雷による被害を軽減する
アース線を使うことが多い家電は基本的には水場に近いところに設置します。電子レンジやエアコンなどが設置対象です。
アース線を取り付けることによって万が一漏電した際も地面に電流を流してくれるので感電することがありません。安全に地面に逃がすことができるので取り付けるべきなのです。また、アース線には電磁波を防止する役割もあります。
電磁波とは家電から常に出ているものになっています。その電磁波を長時間浴びてしまうと「電磁波過敏症」といった症状を発症する可能性があります。
電磁波過敏症とは頭痛や目眩を引き起こしてしまう病気です。アース線を取り付けてしまえば、その電磁波が出ることはなくなるので健康的に過ごすことができますね。
冬場なんかは特にそうですが、家電を触って静電気で痛い思いをした方は多いのではないでしょうか?実はその静電気もアース線で防ぐことができます。アース線は無駄な電気を地面に流してくれるものです。
触れた瞬間に地面に電流が流れてくれるので痛い思いをせずに家電に触れることが可能です。落雷のときもアース線は活躍してくれます。
アース線は落雷の時に地面の電気を入れてしまうと言われていますが、その確率は非常に低くなっています。雷が落ちても電気はアース線を伝って地面に流れてくれるので大丈夫です。
アース線の接続口が無い時の対処法
アース線の接続口が無いコンセントもありますよね。接続ができないコンセントしかない場合は専門業者に依頼するしかありません。アース線の取り付け口を設置する場合は「電気工事士」という資格が必要になります。
素人では改装することができないので、必ず専門業者に依頼するようにしてください。感電してしまうと命に関わることなので絶対に自分でやるのはやめましょう。取り付け口が設置できたらあとは自分でアース線をつければOKです。ちなみに費用の相場としては10,000〜30,000円程度です。
アース線を接続したほうが良い所
ここからはアース線を接続したほうがいい場所をご紹介します。「アース線が大切なのはわかったけど、どこから手をつけていいかわからない…」という方は、これからお伝えするところから確認してみてください。
- 湿気の多い場所
- 水そのものを利用するもの
- インフラが整っていない国
アース線は基本的に水にまつわるところに接続します。湿気が多い場所は主にキッチンやエアコン周りです。水に濡れると漏電して、感電してしまう可能性があります。
アース線を取り付けていれば万が一濡れてしまって漏電したとしても、アース線が電流を逃してくれるので家電が壊れるだけで済みます。
湿気の多い場所だけでなく、水そのものを利用する家電もアース線を接続したほうが良いでしょう。水そのものを使う家電と言ったら洗濯機や食器洗い機などですね。
使い始めは水が漏れるといった故障は少ないと思いますが、長年使っていると内部が劣化してしまい水漏れしてしまったということもあります。そのときに漏れ出た水が家電の電気部分にかかり、漏電させてしまいます。
そんなときもアース線を設置しておけばこれもまた故障程度で済ませることができます。人の命に関わることなのでできるだけ設置することをおすすめします。
また、日本ではほとんどありませんが、インフラが整っていない国では多くの電化製品にアース線が付いています。インフラが整っていない国は漏電しやすい環境が整っています。感電事故を防ぐためにもどの家電にも接続できるようになっています。
最後に
今回はアース線についてご紹介しました。最後にもう1度おさらいしましょう。アース線は自分で取り付けることができます。
取り付け方法は「ねじ式」と「差し込み式」の2パターンあるので自分の家のコンセントがどちらのものかよく確認してから取り付けるようにしてください。取り外し方は取り付け方法の手順を反対にやっていけば大丈夫です。また、アース線を使う理由は以下のとおりです。
- 漏電した電気が人体に伝わるのを防ぐ
- 電磁波を防止する
- 静電気が起きるのを防止する
- 落雷による被害を軽減する
命に関わることなのでできるだけ取り付けておくようにしましょう。また、接続口がない場合は専門業者に依頼しましょう。自分で行うと思わぬ事故に繋がります。必ず業者に依頼するようにしてください。アース線を接続したほうがいい場所は以下のとおりです。
- 湿気の多い場所
- 水そのものを利用するもの
- インフラが整っていない国
基本的に水まわりで漏電が起きやすいので、水場に近い家電は取り付けることをおすすめします。この記事を参考にして自分でアース線を取り付けてみましょう!