電気をつけたままで寝ても大丈夫?ぐっすり眠るための理想的な寝室の明るさとは

就寝時、電気を消して真っ暗の状態で眠るほうがぐっすり寝た気がするものです。しかし一方で、寝室を真っ暗にしてしまわないほうがいいこともあります。電気をつけておいたほうがいい理由を把握し、今後どうすべきかを考えてみましょう。

電気をつけたまま寝るとどうなる?

寝室

「寝室を真っ暗にすると、かえって目が冴えてしまう」という経験はありませんか?

実は、暗闇で感覚が研ぎ澄まされて不安を感じやすいタイプの方は、無理に消灯しないほうがスムーズに眠りに入れる場合があります。

しかし、心はリラックスしていても、体は「光」を刺激として敏感に受け取っています。人間には暗くなると休息モードへ切り替わるリズムがあるため、照明がついたままだと脳が「まだ動く時間だ」と誤解し、深い眠りに入る準備が遅れてしまいます。

いわば、心は休んでいても体は「残業」をしているような状態になっているのです。

電気をつけっぱなしで寝るデメリット

「しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い」。そんな悩みがあるなら、一度寝室の明るさを見直してみる価値があります。

光を浴びながら眠ることで、無意識のうちに体に負担がかかっているかもしれません。

疲れが抜けきらず日中がだるくなる

強い光を浴びながら眠ると、脳が覚醒状態から抜け出せず、眠りの周期が乱れてしまいます。

本来、睡眠中には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が繰り返されますが、光の刺激によって脳が休まるはずの深い眠りの時間が削られてしまいます。

その結果、睡眠時間は十分なはずなのに、翌日まで倦怠感が残ったり、日中の集中力が低下したりする原因となります。

朝からシャキッと動けないのは、脳が夜間に十分なメンテナンスを行えていないサインかもしれません。

意外な「太りやすさ」につながることも

夜間に光を浴びることで、食欲をコントロールするホルモンのバランスが崩れるといわれています。

睡眠中に分泌されるはずの代謝を調整する機能が乱れると、体はエネルギーを蓄えようとするモードに切り替わってしまいます。さらに、眠りが浅いと翌日の食欲が増進し、「夜中にお腹が空く」「ついつい甘いものを食べてしまう」といった悪循環を招きやすくなります。

ダイエットを頑張っているのに結果が出にくいという方は、寝室の明るさが影響している可能性があります。

精神的な不調や美容への悪影響

睡眠環境が明るすぎると、リラックスを司る自律神経の切り替えがうまくいかず、気分の落ち込みやイライラなど、メンタル面に影響を及ぼすことがあります。

また、肌の生まれ変わりを助ける「成長ホルモン」も、深い睡眠の入り口で最も多く分泌されるため、光による眠りの浅さは肌荒れや顔色のくすみの直接的な原因にもなり得ます。

心身の健やかさを保つためには、脳をしっかり「暗闇」に浸らせて、メンテナンスの時間を確保してあげることが不可欠です。

「豆電球ならOK」は間違い?理想的な寝室の明るさとは

「大きな電気を消して、豆電球(常夜灯)にしているから大丈夫」と思われがちですが、実はここにも意外な落とし穴があります。

豆電球でも脳は「光」を感じている

まぶたを閉じていても、人間の脳は外の明るさを透過して感知しています。

豆電球程度のわずかな光(約5ルクス)であっても、一晩中浴び続けると脳は「完全に夜ではない」と判断し、睡眠を促すホルモンの分泌を抑制してしまいます。

理想は、物の形がうっすら見えるか見えないか程度の「0.3ルクス」といわれています。これはちょうど月明かり程度の穏やかな暗さであり、脳が「今は休息の時間だ」と安心して認識できる環境です。

光の「色」でリラックス度を変える

もしどうしても明かりを消さずに眠りたい場合は、光の「色」に注目してみましょう。

蛍光灯のような青白く明るい光には、脳を覚醒させるブルーライトが多く含まれていますが、オレンジ色の温かみのある光は脳への刺激を抑える効果があります。夕日のような優しい色は、副交感神経を優位にして自然な眠気を誘う手助けをしてくれます。

もし豆電球を使うなら、白っぽいタイプから赤みのある電球色に変えるだけでも、脳への負担をぐっと減らすことができます。

真っ暗だと眠れない…「暗闇への不安」を解消するヒント

寝室

「デメリットは分かったけれど、やっぱり真っ暗は怖い」。そう感じるのは、決して悪いことではありません。無理をしてストレスを感じては本末転倒です。

安心感を守りながら、体をしっかり休ませるための工夫を取り入れてみましょう。

  • 光源が直接目に入らないよう足元だけを照らす
  • 入眠時だけ明かりが灯るオフタイマーを利用する
  • アイマスクで安心感を得つつ光を遮断する
  • 廊下などの離れた場所の明かりを間接的に取り入れる
  • 枕元にすぐ点灯できる懐中電灯を常備する

目に入る光の量さえコントロールできれば、脳は十分に休息モードに入ることができます。

すべてを真っ暗にする必要はありません。「安心感」と「脳の休息」を両立できる、自分にとってのちょうどいい着地点を探してみましょう。

今日から実践!睡眠の質を劇的に上げる夜の過ごし方

寝室のスイッチを切る前後の「ちょっとした習慣」を変えるだけで、翌朝のスッキリ感は変わります。無理のない範囲で、夜のルーティンをアップデートしてみましょう。

寝る少し前から「おやすみモード」を作る

寝室に入る前の過ごし方が、その後の睡眠の質を左右します。寝る1時間ほど前からは、リビングの照明を半分にするなど、少し落として過ごしてみましょう。

これだけで脳の興奮が収まり、副交感神経が優位になって、布団に入った瞬間にスムーズに眠りへと落ちる準備が整い始めます。

家全体を段階的に暗くしていくことで、体内時計が自然に「眠りの時間」を刻むようになります。

スマホの強い光から距離を置く

スマートフォンの画面が発する光は、太陽光に近い強い刺激を脳に与えます。寝る直前までSNSやニュースをチェックしていると、脳は「今は昼間だ」と激しく覚醒してしまいます。

布団に入ってからのスマホチェックを控えるだけでも、眠りの深さは劇的に良くなります。スマホは枕元ではなく少し離れた場所に置き、物理的に触れない環境を作ることが、質の高い眠りへの一番の近道です。

朝の光で体内時計をリセットする

良い眠りは、実は朝の過ごし方から始まっています。起きてすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされます。

このリセットが行われると、約15時間後に自然な眠気が訪れるように体がプログラムされるため、夜に無理なく快眠のサイクルが出来上がります。

夜の照明にこだわるのと同じくらい、朝一番に「昼の光」を取り入れることは、安定した睡眠習慣を作るために重要です。

まとめ

リラックスする女性

電気をつけたまま眠ることは、心理的な安心感を得られる一方で、体の回復を少しだけ邪魔してしまう側面もあります。

大切なのは、完璧な暗闇を目指すことではなく、今の自分が一番リラックスできる「ちょうどいい暗さ」を見つけることです。

まずは足元灯を使ってみたり、タイマーを活用したりと、自分に優しい方法から試してみてください。照明のスイッチひとつで、明日のあなたの体調や気分はきっと変わるはずです。

今夜は少しだけ明かりを工夫して、自分へのご褒美のような心地よい眠りを楽しんでみませんか。

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