お正月といえば?「鏡餅のみかん」の正体は?誰かに話したくなる新年の雑学

年末が迫ってくると、自然と年始の準備にも取り掛かることになります。お正月といえば、なにを連想しますか?今回は、お正月にイメージしやすい定番のものから、新年の会話が弾むちょっとした雑学までを集めました。準備に取り掛かるときの参考にしたり、同僚や家族との話の種にしたりして、ぜひ活用してみてください!

お正月の過ごし方は時代とともに変化中

年末が近づいてくると、お正月のものを買いそろえたりと準備を進めていきますよね。かつてのお正月といえば、お店がどこも閉まっているため家で静かに過ごすのが一般的でした。

しかし現代では、元日から営業する店舗が増えた一方で、オンラインサービスも普及し、過ごし方は多様化しています。

年賀状をSNSで代用したり、おせちをフルセットで用意する代わりに好きなものだけを少量ずつ購入したりと、無理のない範囲で伝統を楽しむ「自分らしいスタイル」が定着してきました。

形は少しずつ変わっても、一年の節目を大切にする日本人の心は、今のライフスタイルに合わせてより自由で豊かなものへと進化し続けています。

お正月を彩る「食・行事・文化」の定番8選

菓子の詰め合わせ

お正月と聞いてイメージされやすいものを集めました。みなさんは、どのようなものをイメージしましたか?チェックしていきましょう!

おせち料理

おせち料理は、一年の中でもお正月のみ食べる人が多いのではないでしょうか?

昨今ではローストビーフなどを織り交ぜた洋風や中華風など、バラエティ豊かなおせちが登場しています。100円おせちなど、ライフスタイルに合わせて無理なく好きなものを食べることが可能です。

最近では、好きなおかずだけを自分でお皿に盛り付ける「プレートおせち」も、手軽で見栄えが良いと人気を集めています。

初詣

お正月の三が日といえば、初詣に行く人も多いのではないでしょうか?

12月31日の夜から神社に向かい、1月1日になってすぐお参りをする人もいると思います。最近では混雑を避けるために時期をずらして参拝するスタイルも一般的になりました。

形式に縛られすぎず、清らかな気持ちで一年の感謝と願いを捧げることが、今の時代に合った参拝のあり方といえるでしょう。

お年玉

子どもの頃は楽しみで仕方なかった、お年玉。大人になると少し痛い出費になりますが、それでも子どもたちの笑顔を見ると渡してよかったと思えるものです。

年齢が上がるにつれて金額も上がるため、中学生以降になると渡す大人は戦々恐々になることもあります。最近では親戚間で事前に金額の目安を決めておくなど、大人側の負担を減らす工夫も見られるようになっています。

初日の出

初日の出といえば、1月1日にしか見ることができないご来光です。家族やカップルなどと一緒に見る人が多く、晴れやかな気持ちで新年を迎えることができます。

有名な展望スポットへ行くのも良いですが、自宅のベランダや近所の公園から静かに朝日を浴びるだけでも、心身のリフレッシュになります。

冷たい空気の中で朝日を浴びる体験は、新年の決意を新たにする絶好の機会です。

お雑煮

お雑煮は、地域や家庭によって出汁や中身の具に大きな違いがあるのが特徴です。一般的には以下のような具材が親しまれています。

  • 丸餅または角餅
  • 三つ葉やほうれん草
  • 鶏肉
  • かまぼこやなると
  • 里芋や大根などの根菜

東日本は「角餅×醤油」、西日本は「丸餅×味噌」が主流とされますが、出身地が異なる家族が集まると新しい味が生まれることもあります。

食卓で互いのルーツを語り合うきっかけにもなる料理です。

福袋

新年といえば、初売りの福袋。その年のトレンド商品や、大好きなお店の商品がお買い得な価格で手に入るため、お店に並んで入手する人もいるでしょう。

かつての「並んで買う」スタイルから、現在は「オンラインでの事前予約・抽選制」が主流になりました。中身が事前に公開されているものや、飲食店のクーポン付き福袋など、失敗の少ないタイプが特に高い人気を誇っています。

正月飾り

玄関に飾るしめ飾りや門松には、年神様が迷わず家に来るための目印としての役割があります。最近ではマンションのドアにも合うモダンなデザインも増えていますが、飾る「時期」には注意が必要です。

29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」として避けるのがマナーとされており、28日までに飾るのが理想的。処分の際は、地域のどんと焼きに持っていくのが一番ですが、塩でお清めをしてから処分しても失礼にはあたりません。

書き初め・事始め

古くは1月2日に仕事や習い事を始めるのが「事始め」とされ、この日に始めると上達が早まると言われてきました。その代表格である書き初めは、新年の抱負を言葉にして可視化する良い機会です。

筆を使わずとも、新しい手帳に一年の目標を書き記すだけで立派な書き初めになります。漫然と過ごしがちな三が日に、心地よい緊張感とワクワク感を与えてくれる習慣です。

新年の会話が弾む「お正月雑学」

知っているようで意外と知らない、お正月にまつわるちょっとした豆知識をまとめました。

初夢の続きがある?

初夢は、一般的に元日の夜から2日の朝にかけて見る夢を指します。「一富士二鷹三茄子」はあまりにも有名で、初夢に見ると縁起がよいものとされていますが、実はこれには続きがあります。

「四扇(しおうぎ)、五多波姑(ごたばこ)、六座頭(ろくざとう)」と続き、これらもすべて吉兆を意味しています。もし悪い夢を見てしまっても大丈夫。

獏(ばく)が悪い夢を食べて幸運に変えてくれるという言い伝えもあります。

年賀状の言葉選び

年賀状は年々減少しているとはいえ、はがきで届くメッセージを手に取ると新年が来たという気持ちになりやすいものです。

最近ではSNSでの挨拶も一般的ですが、目上の人に送る際には言葉選びに気をつけたいところ。「賀正」などの2文字は略語とされるため、上司などには「謹賀新年」という4文字の言葉や、「あけましておめでとうございます」という丁寧な文章を使うのが正解です。

鏡餅の上にのせるもの

鏡餅の上にのっているオレンジ色の果物。多くの家庭でみかんが代用されていますが、本来は「橙(ダイダイ)」です。

橙は実が熟しても数年は木から落ちずに残るため、「代々(だいだい)家が続くように」という子孫繁栄の願いが込められています。

見た目の可愛らしさだけでなく、家族の歴史を繋ぐという深い意味が隠されているのです。

お正月の正しい期間

「お正月」とは本来、1月1日だけを指すのではなく、年神様をお迎えしている「松の内」の期間を指します。関東では1月7日まで、関西では1月15日までとするのが一般的です。

正月飾りを片付けるタイミングもこれに合わせます。いつまでがお正月ムードなのかを知っておくと、日常への切り替えもスムーズになります。

自分らしいお正月を楽しもう

お正月とひとことに言っても、連想するものや過ごし方は人それぞれ異なっています。

伝統的な行事をすべて完璧にこなそうとすると大変ですが、今回紹介したようなエッセンスを自分なりに取り入れるだけで、新年はぐっと華やかになります。

大切なのは形にこだわりすぎず、自分や家族が心地よいと感じる時間を過ごすこと。紹介したもの以外にもたくさんの伝統や楽しみ方があるので、ぜひ家族や仲間との話の種にしてみてください。

この記事をヒントに、あなたらしい素敵なお正月を迎える準備を始めてみませんか。

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