部屋の暖房は何度に設定するべき？温度ごとにかかる電気代や適切な室温とは

2025/12/5 2025/12/5 気になる

寒い冬には欠かせない暖房

11月も半ばに入ると、少しずつ寒さを感じる日が増えてきます。地域によっては11月に入る頃には暖房をつけなければ耐えられない、というところもあるでしょう。

そんな寒い冬場の味方・暖房器具は、室内を暖めて冬の部屋を快適にしてくれる優れものです。ですが、意外に悩むのが『設定温度』ではないでしょうか。

暖房を使っているとき、設定温度は何度に設定するのがベストなのか迷う人は少なくないはずです。高すぎると暑くなったり電気代が高額になったり、低すぎると暖房の効き目を感じられないため、なかなか設定温度が定まらない人も多いでしょう。

では、部屋の暖房の設定温度は、何度に設定するのがよいのでしょうか。ここでは適切な室温や推奨されている設定温度、さらに設定温度ごとにかかる電気代を解説します。

冬場に最適な室温は、20〜23℃と言われています。この室温を維持することで、健康的で快適な生活を送れるそうです。

また、18℃を下回る室内で、寒さを感じつつも耐えながら過ごしていると、風邪をひいたり体調を崩してしまうリスクが高まります。したがって、室温が18℃を下回らないように暖房を活用して維持しましょう。

では、室内で暖房器具を使う場合、温度を何度に設定するのがよいのでしょうか。環境省から推奨されている暖房の設定温度は「20℃」です。20℃に設定することで、環境への配慮やエネルギーの無駄遣いを削減しつつ、健康的に過ごせる室温を維持できると言われています。

また、日中と就寝中では推奨されている設定温度は異なる点に注目しましょう。

日中は、快適に過ごせる室温をしっかり維持しながらも、無駄なエネルギーを使わないように配慮して、20〜22℃を目安に設定することが推奨されています。22℃設定にすることで、特に寒い日でも比較的快適に過ごせる地域が多いそうです。

就寝中の寒さに耐えられないという場合は、日中よりも設定温度を下げてつけることが推奨されています。これは、寝ている間は毛布をかけていることを考慮した上での設定温度です。

エアコンの暖房を活用して設定温度を20℃に設定した場合、どのくらいの電気代がかかるかご存知ですか。もちろん、お使いの製品によって消費電力量が異なりますが、大まかな電気代目安を計算してみましょう。

8畳用エアコンの場合、『0.7kWh（1時間にかかる消費電力量）×使用時間×31円（電気料金単価）=21.7円（1時間あたり）』が一般的な暖房にかかる金額目安になります。

3〜4人家族用の20畳エアコンの場合は『1.35kWh×使用時間×31円=41.85』となり、消費電力量が上がるため、電気代も上がっています。

暖房の設定温度を1℃上げると、消費電力量は10％増えると言われています。

このデータをもとに、先ほどの計算式に当てはめて計算すると、8畳用エアコンの場合は『0.7kWh×1.1×使用時間×31円=23.87円』となり、1℃上げた場合の1時間あたりにかかる電気代は「約2円」上昇することがわかりました。

20畳エアコンの場合は、元々の消費電力量が多いため、1℃上げると『1.35kWh×1.1×使用時間×31円=46.035円』です。1時間当たりの差額は、約4円となります。

さらに設定温度をあげると、1℃ごとに電気代が上がっていくため、1か月に換算すると1000円単位で電気代が上がってしまう可能性もあるでしょう。

「暖房の設定温度を20℃に設定したいけれど、20℃では寒さを感じる」という方も多いでしょう。その場合は、暖房効率を上げる対策を講じましょう。

上記のような方法を取り入れることで、体感温度を上げて寒さを感じにくい環境を整えることができます。最近では、電気ブランケットなども登場しているので、暖房器具以外にも暖かい寒さ対策グッズを併用してみてくださいね。

いかがでしたか。部屋の暖房は、18〜22℃に設定することが望ましいとされています。それでも寒さを感じるようであれば、サーキュレーターや加湿器、寒さ対策グッズを併用し、健康を維持しながら快適に過ごせるよう工夫してみましょう。