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スタッドレスタイヤと通常タイヤの違い

冬が到来すると、テレビやカーショップでスタッドレスタイヤへの交換を促す文言を見かけるようになったり、地域によっては注意喚起されるところもあるでしょう。
スタッドレスタイヤは、低温の環境下でも硬くなりにくいように柔らかいゴムが使われているタイヤを指します。雪道や凍結した路面にも安全に対応できるよう、タイヤには深い溝や細かい切れ込みがたくさん入っている点も特徴的です。
上記のような工夫により、積雪面でも路面凍結時でもしっかりグリップが効きやすく、スリップして事故を起こすリスクを軽減することができます。
車の『スタッドレスタイヤ』履き替える適切な季節は?

冬場にノーマルタイヤから履き替えることの多い『スタッドレスタイヤ』。では、具体的にいつの時期に履き替えるべきなのでしょうか。また、雪が降り積もる可能性が低い地域でも、スタッドレスタイヤは必要なのでしょうか。
履き替えるのは雪が降り出す1ヶ月前が目安
スタッドレスタイヤの履き替え時期として、一般的には雪が降り出す1ヶ月前を目安に考える人が多いです。そのため、北海道や東北などでは、11月から雪が降り出すため、10月ごろにはスタッドレスタイヤに交換することが推奨されています。
一方、首都圏では、12月に入っても雪が降ることは滅多にありません。毎年、雪が降り出す可能性があるのは1月〜2月下旬なので、12月ごろにスタッドレスタイヤへ交換しても十分間に合うでしょう。
雪が降らない地域でもスタッドレスへの履き替えが推奨
地域によっては、毎年必ず雪が降るとは限らない、滅多に雪が降らない地域もあるでしょう。そこでは「スタッドレスタイヤに履き替える予定はない」という人も多いかもしれません。
しかし、冬場は雪が降らずとも寒さで路面が凍結する恐れがあります。凍結した路面は、ノーマルタイヤではスリップしてしまうリスクが高いので、雪が降らない地域でも適切なタイミングでスタッドレスタイヤへ履き替えましょう。
気温7℃を下回る前に交換するのが安全
雪が降らない地域でもは、気温7℃を下回ったら交換することを目安にすると安心です。7℃を下回ると一気に空気が冷え込むため、雪が降らなくても路面が凍結する恐れがあります。
例えば、関東平野では、12月に入ると気温7℃を下回る日が増えますし、1月に入ると年によっては雪が降り始めることもあるでしょう。したがって、12月に入ったタイミングでスタッドレスタイヤに履き替えることをおすすめします。
スタッドレスからノーマルへ戻す時期は?
では、冬場のスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ戻すのは、いつ頃が適切なのでしょうか。スタッドレスタイヤは積雪や路面凍結に対応するタイヤなので、雪が降らなくなった時期に交換するのが最善です。
地域によって、雪が最後に降る時期が大きく異なります。例えば、北海道では4月下旬になっても年によっては雪が降ることもありますし、東北でも4月上旬までは油断できません。
一方、関東平野や近畿地方、九州地方では遅くとも3月上旬には雪の秋日が訪れるので、3月中旬ごろを目安にスタッドレスタイヤを履き替えても問題ないでしょう。
冬以外の季節もスタッドレスタイヤを履くのはNG

グリップ力が高く、積雪や路面凍結に対応できるスタッドレスタイヤを1年中履いていてはいけないのか、という質問をたまに見かけます。結論から言うと、答えは「NO」です。
冬以外の季節にスタッドレスタイヤを履いていると、雨の日にハイドロプレーニング現象を引き起こし、かえってグリップ力が弱まる恐れがあります。
また、燃費が悪くなったり走行性能が劣ってしまったり、早めにスタッドレスタイヤが寿命を迎えたりとデメリットが非常に多いです。夏場の熱い地面によって、柔らかいゴムが溶けてしまうこともあるので、必ず適切な時期にノーマはかいタイヤへ戻しましょう。
早めにスタッドレスタイヤに交換するのも要注意
冬に備えて早めにスタッドレスタイヤに交換しよう、と考える人もいますが、あまりに早くスタッドレスタイヤに履き替えてしまうと、夏日が戻った時にスタッドレスタイヤに負担をかけてしまう恐れがあります。
走行性能も劣りますし、ノーマルタイヤより燃費も悪いので、必ず紹介した適切なタイミングでスタッドレスタイヤに履き替えるようにしてください。
車のスタッドレスタイヤは最適な時期に交換して
車のスタッドレスタイヤは、雪が降る1ヶ月前、あるいは気温が7℃を下回る前に履き替えるのが最適です。最適な時期にタイヤを交換し、冬場も安全にカーライフを楽しみましょう。









