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ひったくりの発生件数は都市部を中心に多い傾向

昔から一向になくならないひったくり犯罪は、2003年のピーク時に年間約4万6000件ものひったくり犯罪が報告されているのを境に、徐々に減少傾向にあります。最新の調査では、年間約1万件と非常に数が減少していることが窺えます。
とはいえ、ひったくり犯罪が年間に1万件も発生していると考えると恐ろしいものです。特に、東京や大阪などの都市部でのひったくり件数が多く、現在でも十分に注意すべき街中犯罪の1つと言えるでしょう。
ひったくりに遭いやすい『5つの場所』

ひったくりに遭う場所には、ある共通した特徴がみられます。ここでは、ひったくりに遭いやすい注意すべき場所を確認していきましょう。
1.人通りの少ない場所
人通りの少ない場所は、周りに目撃者がいないことから、ひったくりに限らずさまざまな犯罪の現場になりやすい場所です。
特に、人通りの少ない場所を一人で歩いていると、犯人側は抵抗されたり反撃されたりするリスクも低いため、格好のターゲットになる可能性が高まります。
2.人が密集している場所
人がたくさんいる場所であればひったくりに遭わないかと言われると、そうとも限りません。人が密集している場所では、物をひったくられても追いかけることが困難ですし、人が多すぎることで相手の外見を特定することが難しいからです。
したがって、あえて人が密集しているような場所でひったくりを行ったり、バッグの中に入っているものをこっそり盗もうとする犯罪者が多い傾向にあります。
3.銀行付近
銀行付近でもひったくり犯罪の件数が多い傾向がみられます。これは、銀行でお金を下ろしたばかりの人が他の場所に比べると多くいるからです。
つまり、銀行付近に出没するひったくり犯は、銀行で下ろした大金を目当てに近づいてくるので、銀行を利用した後は特に周囲の警戒を怠ってはいけません。
4.夜間の街灯が少ない暗い場所
ひったくりの被害は、日が落ちて人通りが少なくなってくる20時〜22時までの時間帯が最も多いと調査で判明しています。これは、暗い時間帯であれば、昼間よりも外見が特定されづらく、人通りが少ないことで目撃者も少ないことが理由でしょう。
そのため、夜間の街灯が少ない暗い場所は、ひったくり犯にとって最適な犯罪スポットになりがちです。夜間、街灯が少ない暗い場所を通らなければいけない時は、イヤホンなどを外して周囲に警戒しながら足速に帰宅しましょう。
5.歩道と車道が分かれていない抜け道
ひったくり犯は必ずしも徒歩で犯行を働くとは限りません。中には、オートバイを使って歩行者の荷物をひったくり、そのまま立ち去るケースが非常に多く見受けられます。
したがって、歩道と車道が分かれていない抜け道のような場所は、こうしたひったくりに遭いやすいです。
オートバイに乗っているひったくり犯に荷物を奪われてしまうと、その拍子に転倒したり引き摺られたりと大怪我を負う危険もあるので、しっかり防犯対策しましょう。
今すぐにやりたい『ひったくり防犯対策』は?

日頃からひったくりに遭わないために、自分で防犯意識を強く持つことが大切です。具体的には、かのような行動や意識が防犯につながります。
- 人通りの多い明るい場所を選ぶ
- 人通りの少ない場所は特に注意して警戒する
- イヤホンをつけながら人通りの少ない場所を歩かない
- 車道と反対側にバッグを持つ
- 手持ちではなく正面で交差するように肩がけする
- 自転車のカゴには防犯ネットやカバーをつける
なるべく人通りの多い場所や明るい場所を選んだり、夜間はひとりで外を歩かないなど、少しでも犯罪に遭うリスクを下げる行動をとってください。
また、イヤホンで音楽を聴いていると、後ろから近づいてきても気づくことができず、ひったくりに遭いやすくなります。人通りの少ない場所を歩いているときは、特に気をつけましょう。
ひったくりに遭わないために通るルートを厳選して
ひったくりに遭ってしまうと、荷物を奪われるだけでなく、怪我を負う危険性も高まります。ひったくりに遭わないためにも日頃から防犯意識を強く持ち、少しでもリスクが下がるようなルートを選んで外出しましょう。









