目次
正しい頭髪の洗い方
頭髪の洗い方、正しく行えていますか?
皮脂や汗や汚れを落とそうとして、頭皮をガシガシ力強く擦っていませんか?
間違った洗い方を続けていると、頭皮や頭髪を傷めてしまいます。そのダメージが蓄積されてしまった結果、潤いやツヤのない、パサついてゴワゴワした手触りの髪になってしまうのです。
頭皮や頭髪の正しい洗い方を詳しく解説しますので、ぜひ今日から試してみてください。日々の積み重ねが、必ず美髪へと導いてくれます。
①洗う前にブラッシングを行いましょう
短髪の方も、長髪の方も、髪の毛をしっかりブラッシングしてから、シャンプーをするようにしましょう。とくに、長髪の方は、髪の毛の絡まりをほぐしておく必要があります。髪の毛の絡まりをそのままにしてしまうと、シャンプーのときに、引き抜かれてしまったり、切れてしまうことがあります。
②しっかり湯洗いをしましょう
実は、頭髪の汚れの9割は、湯洗いで落とすことができるとされています。1分ほどかけて、頭皮と頭髪をしっかり湯洗いしましょう。お湯の温度は、熱すぎると乾燥の原因になってしまいますので、ぬるま湯にしましょう。温度は、38℃から40℃くらいまでが良いです。ただ洗い流すのではなく、頭皮に水分を含ませるようなイメージで行うとGOODです。
③シャンプーは手のひらで泡立ててから頭皮につけましょう
手のひらに適量のシャンプーを取ります。そのまま頭髪や頭皮につけてはいけません。
まずは、少し湯を含ませ、手のひらで泡立てます。洗顔をするときのことを思い出してみてください。洗顔料をそのまま顔にゴシゴシしませんよね?頭髪を洗うときも同じように、手のひらでシャンプーを泡立ててから、頭皮や頭髪につけるようにします。
泡立てたシャンプーは、前頭部・側頭部・後頭部というように、数カ所に分けてつけると良いです。そうすることで、頭皮全体に馴染ませやすくなります。
④髪の毛とは逆方向に頭皮を洗いましょう
髪の毛は、上から下に向かって生えています。頭皮を洗うときは、その逆方向に向かって洗います。そうすることで、余分な皮脂や汚れが落としやすくなります。
つい、ガシガシ擦ってしまいたくなりますが、指の腹を使って、頭皮を優しくマッサージするようなイメージで洗いましょう。とくに、頭頂部は皮脂が詰まりやすい部分です。指の腹を小刻みに動かしながら、細かく洗うと良いです。
⑤すすぎ残しに注意して洗い流しましょう
頭皮を洗うときはガシガシ力強く時間をかけて洗うのに、洗い流すときはササっと適当に、という人がとても多いです。そのため、シャンプーやコンディショナーやトリートメントのすすぎ残しの原因になっています。シャンプーで頭皮や頭髪を洗った時間と同じくらいの時間をかけ、しっかりすすぎ洗いをしましょう。
すすぎ残しが心配なのであれば、倍の時間をかけて洗い流すと良いです。すすぎ残しは、頭皮の痒みや赤みなど、炎症の原因にもなってしまいます。髪の毛をかき分けながら、丁寧に洗い流し、すすぎ残しがないように注意しましょう。
お湯の温度は38℃から40℃くらいまで
お湯の温度は37℃から38℃がちょうど良いです。お湯がぬるいと洗った気がしない、という方もいらっしゃるかと思いますが、どんなに高くても、40℃くらいまでにしておきたいです。
とくに、頭皮の乾燥による痒みやフケがあるという方は、お湯の温度を下げるようにしてみてください。そうすることで、頭皮の悩みが改善されるはずです。
正しい頭髪の乾かし方
洗った後の頭髪は、キューティクルが開いた状態のままです。とても傷つきやすい状態ですので、シャンプー後は、まず、優しくタオルドライをしましょう。
タオルドライをするときは、髪の毛をゴシゴシ擦ってしまわないように注意しましょう。タオルで髪の毛を挟むようにし、手でパンパンと叩きながら、水分を吸い取るイメージで行うと良いです。
つい、ゴシゴシ擦って拭いてしまいたくなると思いますが、美髪のために、丁寧なタオルドライを意識して行ってみましょう。完全に水分を拭き取る必要はありません。水滴が落ちてこない程度でOKです。
襟足を乾かすとき
襟足って、傷つきやすいですよね。ブラッシングをするときに引っかかってしまったり、切れ毛や枝毛ができやすい部分でもあります。
襟足は、髪の毛が重なっていて、乾かしにくい部分ですので、しっかりと手ぐしで髪の毛をほぐしながら乾かすと良いです。手ぐしをしながら、ドライヤーの風を下から当てることで、風の通り道ができ、乾きやすくなります。
前髪を乾かすとき
前髪は、すぐに乾いてしまう部分です。はじめに乾かしてしまっても良いですし、他の部分を乾かしている間に、余熱や風で自然と乾いてしまう部分でもあります。前髪が長い場合には、手ぐしで風を通すようにし、根本までしっかり乾かすイメージでドライヤーを当てましょう。
後頭部を乾かすとき
後頭部って乾かしにくいですよね。ドライヤーの風を当てにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ロングヘアの方の場合、後頭部を乾かしているうちに、腕がつりそうになってしまったり、疲れてしまいやすいですよね。
手で髪の毛の根本を起こすようにし、斜め45度上から風を当てるように乾かすと良いです。根本を早く乾かしたいため、風を下から当ててしまっていませんか?そうすると、キューティクルが開いたまま乾燥させてしまうのだそうです。パサつきやゴワつきの原因になってしまいます。「斜め45度上から風を当てる」のが、美髪のための乾かし方の大きなポイントになります。
洗い流さないトリートメント
乾かす前にも、乾かした後にも、洗い流さないトリートメントを使うと、手触りの良いツヤのある髪の毛に仕上げることができます。乾かす前につけるのであれば、ドライヤーの熱から髪の毛を守ってくれる効果のあるものがおすすめです。
乾かした後につけるのであれば、髪の毛の中間から毛先に向かって馴染ませるようにします。根本につけてしまうと、べたついた印象になってしまったり、ボリュームがなく、ペタンとした印象になってしまいやすいので注意しましょう。
頭皮に嫌な臭いを抑える洗い方とコツ
毎日しっかりシャンプーしているのに…と、頭皮の臭いで悩む方、女性にも増えています。主な原因は次のような4つです。
整髪剤をしっかり洗い落とせていない
整髪剤を使用される方は、シャンプーのときに、しっかり洗い落とすようにしましょう。とくに、頭皮についてしまった整髪剤は、嫌な臭いの原因になりやすいです。
シャンプーやコンディショナーやトリートメントのすすぎ残しがある
シャンプーやコンディショナーやトリートメントのすすぎ残しは、嫌な臭いだけではなく、痒み・赤み・腫れ・フケなど、頭皮の炎症の原因にもなります。たっぷり時間をかけて洗い流すようにしましょう。
自然乾燥によって、頭皮に雑菌が繁殖してしまっている
短髪の方は、タオルドライで済ませてしまうことがあるのではないでしょうか。髪の毛が傷むからドライヤーはしない、という方もいらっしゃるかもしれません。自然乾燥をしていると、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。
その雑菌によって嫌な臭いが発生してしまうのです。さらに、その雑菌と皮脂や汚れが混じってしまうと、悪臭の原因にもなってしまいます。女性の頭皮から男の皮脂の臭いがする…なんてこともあるくらいです。根本までしっかりドライヤーで乾かすようにし、嫌な臭いの発生を防ぎましょう。
頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まっている
間違った洗い方によって、頭皮の毛穴に皮脂や汚れが詰まったままになっていることがあります。嫌な臭いだけではなく、痒み・赤み・腫れ・フケなど、頭皮の炎症の原因にもなります。正しい洗い方を意識してみましょう。
頭皮のケアに!セルフマッサージ法
美容師さんが行ってくれる頭皮のマッサージって、とーっても気持ちが良いですよね。あのマッサージを自分でも普段からできたら良いなと思いませんか?
マッサージをすることで、頭皮の血行が良くなり、美髪のために必要な栄養素が行き渡りやすくなります。抜け毛や薄毛で悩まれている方にも、ぜひ頭皮のマッサージをおすすめしたいです。
おすすめのマッサージ法
1.揉捻法
指で円を描くようにし、頭皮をもみほぐす、マッサージ法です。実は、頭の筋肉もかたくなってしまいます。そうすると、頭皮も凝り固まってしまいます。血行が悪くなり、冷えやすく、毛穴も詰まりやすくなっているかもしれません。筋肉や頭皮をやわらかくもみほぐすようなイメージで行うと良いです。
2.圧迫法
頭皮を10本の指の腹で掴むようにし、指先に力を入れ、その弾みで指を放す、というマッサージ法です。頭皮を指の腹で弾くようにイメージです。ポイントは、リズミカルに行う、ということです。頭皮に痛みがないように、気持ち良い刺激を与えることができると良いです。
3.叩打法
かるくこぶしを握り、こぶしの側面を使って、頭皮をかるく叩く、というマッサージ法です。よく、美容師さんが行っているのを見たことがあるのではないでしょうか。自分で行うのはちょっと難しいかもしれませんが、耳の上辺りから後頭部に向かって行うと良いでしょう。
マッサージは難しいという方には市販の頭皮マッサージグッズで手軽にマッサージは如何ですか。
最後に
頭皮は、肌(顔)とも繋がっていますよね。頭皮や頭髪の間違った洗い方を続けていると、肌にも影響を及ぼすとされています。肌荒れなどの悩みは、実は、頭皮や頭髪の間違った洗い方に原因があるかもしれません。
枝毛・切れ毛・フケ・臭い・べたつき・パサつき・ゴワつき・エイジングなど、美しくない頭髪の原因は、間違った洗い方・乾かし方に主な原因があります。熱いお湯で洗っていたという方は、ぜひ今日からぬるま湯洗いにチャレンジしてみましょう。
サササッと洗い流してしまっていた方は、シャンプーやコンディショナーやトリートメント後、ぬるま湯で1分から2分、じっくり時間をかけてすすぎ洗いをしてみましょう。自然乾燥はやめて、ドライヤーで根本までしっかり乾かすことも忘れずに。