混雑する路線ランキング【満員電車ワースト10】一番混む区間はどこ?

国土交通省の最新調査から、2024年の混雑する電車の路線ランキングを紹介。朝の通勤ラッシュで最も混み合う時間帯や区間、混雑率の目安についてもわかりやすく解説します。都市部のリアルな混雑事情を最新データで確認できます。

混雑しやすい時間帯とは

朝の通勤ラッシュという言葉があるように、日本の多くの都市では朝7時〜9時の時間帯が最も電車内の混雑が激しくなります。

特に7時30分〜8時30分は、オフィスや学校の始業時間が集中するため、乗車率が一気にピークを迎えます。

また、夕方17時〜19時も帰宅ラッシュがありますが、一般的に朝の混雑に比べると乗客の分散が進んでおり、混雑率も朝より若干低めとなっています。

混雑率は「どのくらいの混み具合か」を数値で示した指標です。混雑率100%を基準として、混雑の体感度を簡単にまとめました。

混雑率の目安

  • 100%:座席がすべて埋まり、立っている人が少しだけいる状態
  • 150%:人の肩が触れ合い、つり革につかまって立つのがやっとの状態
  • 180%:車内で体の向きを自由に変えることが難しい
  • 200%:本やスマートフォンを広げて見る余裕がないほど窮屈な状態
  • 250%:電車が揺れると人の体重がかかり、身動きが全く取れないほどの状態

一般的に混雑率が180%を超えると、多くの人が「非常に不快」だと感じるレベルであり、社会問題としても注目されています。

混雑する路線ランキングワースト10

2024年の国土交通省の最新データをもとに、全国で最も混雑する鉄道路線ランキングを紹介します。各路線の混雑率や具体的な区間、そして混雑する理由についても分かりやすく説明します。

10位:JR埼京線(板橋~池袋)

埼京線は埼玉県と東京都心部を結ぶ重要な路線で、特に板橋駅から池袋駅間が混雑のピークとなります。この区間の混雑率は168%で、人の肩が触れ合うレベルの混み具合です。

埼京線の混雑は埼玉方面から都内への通勤・通学者が集中することに加え、池袋での乗降客が非常に多いことが原因です。短い区間で急激に乗客が増えることも特徴の一つです。

9位:小田急小田原線(世田谷代田~下北沢)

小田急小田原線は神奈川県と東京都心をつなぐ路線で、特に世田谷代田~下北沢間が混雑率171%と非常に高くなっています。

このエリアは世田谷区の住宅街が密集しているため、通勤時間帯は大量の乗客が集中します。また、小田急線が新宿方面への主要なアクセス手段であるため、多くの通勤客や学生が利用し、混雑に拍車をかけています。

8位:東急東横線(中目黒~渋谷)

東急東横線は横浜と渋谷を結ぶ人気の路線ですが、特に中目黒~渋谷間の混雑率が173%に達しています。

この区間は通勤客に加えて観光客も多く、終日混雑する傾向があります。渋谷駅の再開発が進み、さらに商業施設が増えたことで、今後も乗客数の増加が予想されます。

7位:JR中央線(中野~新宿)

東京西部と都心を結ぶ中央線は、日本を代表する混雑路線の一つです。特に中野から新宿間の混雑率は175%と高く、車内では立つのが精一杯という状況が常態化しています。

住宅街として人気のある三鷹や吉祥寺方面からの通勤客が集中し、新宿で大量の乗降が発生するため、この区間の混雑が顕著になります。

6位:JR総武線各駅停車(錦糸町~両国)

総武線各駅停車は千葉県と東京都心部を結ぶ重要路線で、錦糸町駅から両国駅までの区間が特に混雑します。この区間の混雑率は177%で、通勤ラッシュ時には本を開く余裕がないほど混雑しています。

総武線沿線はマンション建設が進み人口増加が著しく、通勤時間帯には乗車率が急激に跳ね上がります。

5位:東京メトロ東西線(木場~門前仲町)

東京メトロ東西線は東京と千葉を結ぶ重要路線ですが、特に木場から門前仲町間の混雑率が179%に達し、ピーク時には身体を動かすのも困難な状況になります。

この混雑の原因は千葉県西部のベッドタウンから都心への通勤者が集中することにあります。また、東西線は快速運転を行うため、停車駅では大量の乗降が一気に発生し、混雑に拍車をかけています。

4位:JR山手線(上野~御徒町)

東京の顔ともいえるJR山手線は一日中混雑していますが、特に混雑がひどいのが上野駅から御徒町駅の間で、混雑率は181%です。

東北新幹線や北関東からの通勤客が上野駅で大量に乗り換えるため、この短い区間が激しく混雑します。山手線は環状運転のため乗客の流れが途切れず、ピーク時間帯以外でも混雑が緩和されにくい特徴があります。

3位:都営地下鉄新宿線(西大島~住吉)

東京都東部と新宿を結ぶ都営新宿線は、特に西大島駅から住吉駅間が混雑率184%を記録しています。

新宿という日本有数のビジネス・商業地へ直結しているため、都内東部からの通勤客が集中し、連日激しい混雑が続いています。さらに、この区間は他路線との乗り換えが多く、大量の人の流れが常に発生している点も特徴です。

2位:JR京浜東北線(川口~赤羽)

埼玉県南部と東京都心を結ぶJR京浜東北線は、川口駅から赤羽駅間が特に混雑しており、その混雑率はなんと187%にも及びます。

このエリアは近年急激に人口が増えたことに加え、京浜東北線が東京都心部への主要な通勤経路となっていることから混雑が解消されにくくなっています。ラッシュ時には車内への乗り込みすら難しいことも珍しくありません。

1位:東急田園都市線(池尻大橋~渋谷)

2024年に最も混雑するとされるのは東急田園都市線で、池尻大橋駅から渋谷駅の区間が混雑率194%と全国トップです。

この区間は神奈川県や東京都西部の住宅地から渋谷へ向かう通勤客で溢れ、朝のラッシュ時には乗客同士が圧迫され、ドアの閉まりが遅れるほどです。田園都市線沿線は人気が高いため人口が増え続け、抜本的な混雑緩和策が求められています。

まとめ

2024年の混雑路線ランキングを見ると、上位には首都圏の主要路線がずらりと並びました。特に東急田園都市線やJR京浜東北線、東京メトロ東西線などは、通勤時間帯の混雑が依然として激しく、身動きが取れないほどの混雑率を記録しています。

こうしたランキングから分かるのは、日々の通勤電車がいかに多くの人で支えられているかという現実です。自分が利用する路線の混雑率を把握しておくだけでも、時間をずらす工夫やルートの選択に役立ちます。

混雑率の高さは、都市のエネルギーと人の動きの象徴でもあります。 2024年のデータを参考に、通勤や通学の時間をより快適に過ごすヒントにしてみてください。

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