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『足立区は治安が悪い』という噂は本当?
昔から「足立区は治安が悪い」というイメージが根強く残っている印象です。特に首都圏では、東京23区内から家探しする際に「足立区は避けよう」と考える人も少なくありません。
では、なぜ足立区の治安が悪いと言われているのでしょうか。意外と「治安が悪いというイメージはあるけれど、具体的な理由はわからない」という人も多いと思います。
実際、現在の足立区は住みやすい区として紹介されることも多く、子育て世帯を中心に新たな層から人気が出始めています。足立区に住むことに不安を感じている方は、「治安が悪い」と言われている理由を知った上で判断してみてください。
『足立区は治安が悪い』と言われがちな理由5選
ここでは、「足立区は治安が悪い」と言われてしまう主な理由を紹介します。
1.過去の刑法犯認知件数がワースト1位
2001年ごろ、足立区は区内でも刑法犯罪認知件数がワースト1位でした。年間約1万7000件もの刑法犯罪が認知されていた時代もあったため、この頃のイメージが未だに払拭できていないことが大きな要因です。
しかし、現在はこの頃から刑法犯罪件数が8割減少していて、区としてもさまざまな防犯対策に力を注いでいます。防犯カメラの増設やパトロールの強化、防犯イベントなどでの抑止効果など、多くの活動により犯罪件数が大幅に減少しているのが実情です。
2.インパクトの強い凶悪犯罪のイメージ
足立区では、1988年に日本史上に残るほどの残虐な少年犯罪が発生しました。あまりにも強烈で非道、残酷な仕打ちの末、少女が殺害されたという悍ましい事件だったため、当時も連日大々的にメディアで取り上げられ、全国的に知られることとなったのです。
この事件が足立区内で起こったことは、現在も当時のニュースを見ていた世代にとって、忘れられない記憶として刻まれています。そのため、「足立区は治安が悪い」「怖い場所だ」という潜在的な印象がなかなか拭えないのでしょう。
3.歓楽街でないのに軽犯罪が多い
東京23区内では、歌舞伎町のある新宿や六本木のある港区などで軽犯罪が多いと報告されています。しかし、先ほども紹介した通り、足立区は一昔前にこれらの区を凌いで犯罪件数が上位に躍り出ていました。
足立区には、歌舞伎町や六本木といった歓楽街はありません。それにもかかわらず、軽犯罪が多いという事実があったために、「治安が悪い」という印象が強まったと考えられます。
4.嫌悪されやすい施設が多い
足立区には、昔の名残で風俗店やパチンコ店など、一般的には嫌悪されやすい施設が多くあります。現在もこれらの施設が残っている地域も多いため、こうした施設が多い一面を見て「治安が悪そう」という印象を抱く人が多いです。
5.暴力団施設の有無や外国人の多さ
足立区や荒川区には、いわゆる暴力団事務所がいくつか点在しています。実際は、事務所に近づくことがなければ、一般人に危害が及ぶことはほとんどありませんが、やはり暴力団施設があるという要素によって「怖い」「治安が悪い」という印象を持つ人は多いでしょう。
また、足立区は外国人が多く住んでいる点も特徴的です。外国人が多いからといって、犯罪件数が増えるとは限りません。しかし、ご年配の世代を中心に、日本人以外の人が多く住む街に不安を覚える人が一定数いるのも事実です。
現在の足立区は?足立区に住むメリットを紹介
では、現在の足立区はどのような状況なのでしょうか。ご紹介した通り、刑法犯罪件数もピーク時から8割も減少し、区全体で防犯意識が高まっています。さらに、以下のような魅力が詰まっているため、最近ではファミリー世帯を中心に人気が上昇中です。
- 商業施設が充実している
- 交通の便が良い
- 他の23区に比べて家賃や土地価が安い
- 子どもが遊べる自然や公園が多い
- 子育て支援策が充実している
利便性が良いのに家賃や土地価が安く、さらに子育て世帯には嬉しい魅力がたくさん詰まっているのが現在の足立区です。
住む場所を選べば軽犯罪も少なく、住みやすいエリアがたくさんあるので、先入観だけで印象を決めるのではなく、ぜひ自分で調べたり、実際に足立区を歩いてみてくださいね!
足立区の治安の悪さは大幅改善!今や人気上昇中の街に
いかがでしたか。一昔前は「治安が悪い」という印象が非常に強かった足立区ですが、現在は治安が改善され、ファミリー世帯を中心に人気が高まっています。ぜひ先入観は捨てて、実際に足立区を歩いてみてくださいね。