目次
網戸の戸車を交換する方法
網戸の戸車を取り換えるときの方法と、作業に必要な道具を紹介します。
用意するもの
戸車取り外しの一連の流れに必要なアイテムは以下の通りです。
- 脚立
- ドライバー
- 新しい戸車
脚立は始めに網戸のロックを解除するためだけに必要です。念のためにいうと、脚立である必要はなく、家にある腰掛でもOKです。
ドライバーは必需です。どんなサイズのネジにも対応できるようにサイズの種類は多い方がいいですよ。
戸車はタイプが2種類あります。「ネジで取り付けるタイプ」「はめ込んで取り付ける」ご自宅の網戸と同じタイプを選ぶのが無難だ思います。最も重要なのは「高さが同じ戸車を用意すること」です。高さが合わなければ上手く網戸がはまりません。
手順
網戸を外し、戸車を付けるまでの手順を見ていきましょう。
①網戸の前に「外れ止め」を解除する
網戸がはまったまま戸車は交換できませんよね。最初に網戸を窓のレールから外しましょう。「網戸を外すなんて簡単でしょ!」と考えている方、ちょっと待ってください!
最近の網戸は強風対策として「外れ止め」がついている事が多いです。外れ止めとは、網戸が簡単に外れないようレールに引っ掛けるプラスチックの道具のことです。網戸を外すよりも前に「外れ止め」のロック解除が先です。
外れ止めがロックになっている状態ではいくら網戸を引っ張っても取ることはできません。ドライバーを使って外れ止めのロックを解除しましょう。外れ止めは網戸上部の角と角についています。網戸のてっぺんで水平にドライバーを掛けるのはちょっと大変なので、腰掛や脚立を使って作業してください。
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②網戸を外す
外れ止めを外したら、ようやく網戸の取り外しです。っとその前に!「脱輪防止ロック」も解除しましょう!脱輪防止ロックは網戸の下部の角付近についているロックです。網戸からちょこっとつまみが出ていると思います。つまみを横に滑らせてロックを解除します。これでようやく網戸の取り外しに移れます。
網戸を外す時は、網戸の枠を掴んで持ち上げます。持ち上げたまま網戸の下部を外側に向かって動かしてください。どの網戸も内側には動かない構造になっています。
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③戸車を外す
網戸を外したら、次に戸車を外します。戸車は主に2つの方法で取り付けられており、外し方もそれぞれで変わります。
まず一つ目の戸車取り付けタイプは「ネジで止めて付けているタイプ」です。このタイプの外し方は、戸車についたネジをドライバーで緩めて取るだけです。
二つ目の戸車取り付けタイプは「はめ込んで付けているタイプ」。レール設置部分に戸車を直接はめ込んでいます。このタイプは商品によって取り方が違います。いずれも、戸車から突起物が出ているので、突起物をドライバーに引っ掛けて網戸から引っこ抜きましょう。
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④戸車を付ける
用意した戸車を網戸にはめ込みます。戸車は網戸の高さに合わせたものを装着してください。ネジで止めるタイプはドライバーを使ってネジを閉めてはめます。はめ込んで付けるタイプは指でグッと押して網戸にはめるだけでOKです。
⑤網戸を再度取り付ける
戸車の装着が完了したら、網戸をレールにはめましょう。新しい戸車がちゃんとスライドするか、数回開け閉めしてチェックしてください。滑らかに動くようなら無事に交換成功です。
網戸の戸車を調整する方法
「ドアが開閉しにくいな…」という時は、戸車のメンテナンスをしましょう。メンテナンスを行う時に必要な道具や手順を紹介します。
用意するもの
以下の物を準備しましょう!
- つまようじ(またはピンセット)
- 潤滑剤
- ドライバー
潤滑剤とは、機械や車輪などの動きが悪くなった時に滑りやすくするための「油」です。車輪が上手く回らなくなった戸車にさせばスムーズに動かすことができます。
油なので、食用油でも代用することはできますがあまりおおすすめしません。食用油は揮発性が強く、戸車にさしても効果が持続しないからです。一時は戸車の滑りが良くなりますがすぐに戸車の動きが悪くなってしまいます。
手順
次に戸車の動きを良くするための調整方法を順に見ていきましょう。
- 網戸を外す
「戸車の交換方法」と同じように、網戸を外します。 - ゴミをかきだす
つまようじ、またはピンセットを使って戸車の部品内部に入り込んだゴミやほこりを取り出しましょう。ゴミが溜まると動きが悪くなる原因になります。 - 潤滑剤をさす
潤滑剤を戸車にさすことでなめらかに動かすことができます。 - 戸車のネジを止めなおす
最後に、戸車に付いているネジ調整します。ネジが緩んでいるとレールに上手く乗っからず鈍い動きしかできなくなります。また、高さを調整する時もネジを締めなおすことで解決です。ネジを閉めなおした場合は、ドアを開閉してみて「ひっかかる場所はないか」「高さが均等か」をチェックしてください。
以上が、戸車を調整する時の方法でした。定期的にメンテナンスすることで常にスムーズな開閉をすることができます。でも、定期的に行うのって結構大変ですよね。潤滑剤を刺すだけなら頻繁にお手入れができ非常に効果的。レール部分のゴミを取ったりレール自体に油を塗り込むと更に動きやすくなります。
戸車を調整するコツや注意点
戸車を上手く調整するために、以下の2つのポイントに注意しましょう。
高さの調整に気を付ける
戸車の高さを調整する時に注意する点は2つ。「他の車輪と同じ高さ」を保っているかどうか。そして戸車の位置が高くなりすぎていないか?(もしくは低すぎていないか)の2点です。
戸車同士の高さのバランスが悪かったり、極端に高くしすぎるとレール部分に車輪が強く押し当てられてしまいます。そうすると、戸車の摩耗が早くなったり網戸が歪む原因になるでしょう。適切な高さ、そしてバランス良く戸車の高さを調整するよう心がけてください。
潤滑剤をさす前にゴミを取る
先の説明で戸車に潤滑剤をさす前にゴミをとると話しましたね。ゴミを取る前に潤滑剤をさしてしまうと、潤滑剤にゴミがくっついてしまって余計に戸車の動きが悪くなってしまいます。
潤滑剤を塗る前に、戸車周辺と戸車自体を掃き掃除しておきましょう。
網戸の歪みや戸車の故障を防ぐ対策
網戸の歪みや戸車の不調が深刻化してしまう前に、予防策をとりましょう。
網戸は優しく開けて静かに閉める
網戸は普段開け閉めするだけでも劣化します。開閉時の衝撃で戸車やレールに摩擦がかかる。それを何百回も繰り返せばネジが緩み、レールは歪んでいくのです。
では力強く網戸を開閉するとどうでしょう?網戸に大きな摩擦がかかり劣化のスピードはあがりますよね。網戸と戸車を長持ちさせたいのであれば、網戸はゆっくり開けてそっと占める様に意識しましょう。
清掃にアルコールを使用するのはNG
戸車やその周辺をキレイにするためにアルコールは使っていいのでしょうか?
答えはNOです。アルコールは何かを洗浄するために作られたものじゃありません。殺菌に優れた液体です。むしろアルコールをかけることで、戸車周辺や戸車自体を錆びさせてしまいます。
戸車が歪んで網戸が外れにくい場合は?
「戸車の調子が悪いので、調整しようと外そうとしたら歪みすぎて取れない!」調整の必要な戸車をいつまでも放っておくと、開閉時に戸車が何度も引っかかり歪んでしまいます。
戸車が歪んで窓枠から外せないときは、外す前に戸車の調整をしてみましょう。戸車を下部に降ろすことで窓枠から外しやすくなります。
まとめ
以上が戸車の調整・交換する方法とコツ、調整時にやってはいけない行動でした。
戸車を交換・調整する時に重要な事は「車輪同士の高さを合わせる事」「ちょうど良い高さに取り付ける事」の2点です。戸車にズレが生じていると摩耗のスピードが速くなる上にレールの歪みに繋がります。
また、戸車に問題がなくても網戸は開け閉めしているだけで劣化は進みます。普段の使い方や調整の仕方に気を配れば故障や歪みを減らすことが可能です。