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掃除でやりがちな間違いとは?
毎日掃除をしているのに、思ったように部屋がきれいにならない経験はありませんか?実は、知らず知らずのうちに、やってはいけない掃除方法を続けている人が意外に多いのです。
ここでは、掃除の効率を落とし、部屋をかえって汚くしてしまうNG行為について詳しく解説します。
掃除をする時に避けたい8つのNG行為
毎日の掃除の中でついやってしまいがちな、よくある間違いを8つ紹介します。正しい方法もあわせて説明するので、普段の掃除を見直してみましょう。
1. 掃除機をかける時に最初から窓を開ける
掃除を始める時、空気を入れ替えようと最初から窓を開けてしまう人は多いです。しかし、最初から窓を開けて掃除機をかけると、外の風が入って室内のホコリや髪の毛が舞い上がります。
舞い上がったホコリは掃除機で吸い取ることが難しくなり、再び床や家具の上に積もってしまいます。そのため、掃除中は窓を閉めて、掃除機がけが終わったあとに短い時間を置いてから換気するのがベストです。
また、窓を開ける時は、対角線上にある2つの窓を少しずつ開けると、空気の通り道ができ効率よく換気ができます。全開にする必要はありませんが、室内の空気をしっかり入れ替えることが大切です。
2. いきなり水拭きをする
テーブルや棚をきれいにしようと、すぐに濡れた雑巾で拭いてしまうのはよくありません。ホコリや髪の毛がついたまま水拭きすると、水分と混ざって汚れが広がり、表面に汚れをこびりつかせてしまいます。
正しい順番は、まず乾いた布やモップで表面のホコリを取り除き、その後に固く絞った雑巾で拭くことです。こうすれば効率よく掃除ができ、汚れも残りにくくなります。
3. 掃除機を力強く速く動かす
掃除機を急いで終わらせようとして、ヘッドを床に押し付けて速く動かす人がいます。しかし、この方法はホコリや小さなゴミをうまく吸い取れないだけでなく、床に傷をつけたり掃除機を壊したりする原因になります。
掃除機は軽く床にあてて、ゆっくりと前後に動かすのが正しい方法です。特に引く時にゴミを吸い込む力が強くなるので、押す時より引く時を意識して動かしましょう。
4. 部屋の入口側から掃除を始める
掃除をするとき、部屋に入ってすぐの入口側から掃除機をかけ始めると、掃除したばかりのきれいな床を踏んでしまうことになります。すると靴下や足裏についたホコリや汚れが再び床につき、せっかく掃除をした意味がなくなります。
部屋を掃除するときは、一番奥の部屋の隅から入り口に向かって進めるのが正しい方法です。この順序なら、最後に部屋を出るときまで掃除した場所を踏まずに済みます。
5. 何にでもメラミンスポンジを使う
洗剤を使わずに汚れを落とせる便利なアイテムとして、メラミンスポンジは人気があります。しかし、このスポンジは表面を研磨する性質があるため、実は使ってはいけない場所も多いのです。
例えば、以下のような素材はメラミンスポンジを使ってはいけません。
- 鏡や窓ガラス
- 光沢のある家具やステンレス製品
- コーティングがされているフローリングや浴槽
これらの素材に使うと、表面が傷ついて光沢がなくなり、汚れが付きやすくなってしまいます。必ず使用可能な場所か確認してから使うようにしましょう。
6. 強い洗剤をいきなり使う
頑固な汚れを見ると、最初から強力な洗剤を使いたくなります。しかし、強い成分の洗剤は汚れだけでなく、素材そのものを傷める恐れがあります。また、塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使うと、有毒なガスが発生して大変危険です。
汚れを落とす際は、まず中性洗剤や重曹などの弱い洗剤から試し、汚れの落ち具合に応じて徐々に強い洗剤に切り替えるのが安全です。また、洗剤を使うときは必ず窓を開けて換気し、容器は元のまま使用するようにしましょう。
7. テレビや電子レンジに洗剤を直接かける
家電製品の掃除で、洗剤を直接スプレーすることはNGです。例えばテレビの画面に直接スプレーすると、液体が内部に入り故障の原因になります。また、画面に洗剤の跡が残り取れなくなることもあります。
電子レンジの場合も、飛び散った汚れをそのまま放置すると固まってしまい落ちにくくなります。正しい掃除方法は、家電製品の電源を切り、洗剤を布につけて拭き取ることです。電子レンジは汚れが軽いうちに、ラップをかけて加熱して蒸気を利用すると汚れが浮いて簡単に拭き取れます。
8. トイレの床に掃除機を使う
トイレの床を掃除機で掃除すると、トイレにいる細菌やウイルスが掃除機のヘッドに付着します。そのヘッドで他の部屋を掃除すると、病原菌を家中に広げるリスクがあります。
トイレの掃除は専用の掃除道具を使い、できれば使い捨てのクリーナーや専用モップを用いるのがおすすめです。これなら衛生的に掃除でき、他の場所への菌の拡散も防げます。
掃除を効率よく行うための正しい手順
ここまで掃除で避けるべきNG行為を紹介しましたが、正しい掃除方法の流れも覚えておきましょう。掃除を効率よく進めるには、「片付け → ホコリ取り → 掃除機 → 拭き掃除」の順番を守ることが基本です。
正しい手順で掃除すれば、短時間で部屋をすっきりきれいにできます。
まずは整理整頓から始める
掃除を始める前に、床や棚に置いてある物を片付けましょう。物が散らかっていると、掃除機や拭き掃除の邪魔になり、効率が悪くなります。
また、散らかったままだとホコリが溜まりやすい環境になるため、日頃から物を整理しておくと掃除も楽になります。
ホコリは上から下に落とす
ホコリ取りは高い場所から低い場所へ順番に進めることが基本です。棚の上やカーテンレール、照明器具のホコリを、ハタキや乾いた布を使って下に落とします。
このとき窓は閉めて、室内に風を起こさないようにします。こうするとホコリが舞い上がらず、効率よく掃除を進められます。
掃除機で床のホコリを取る
棚や家具から落としたホコリを掃除機で吸い取ります。掃除機をかける時は、ヘッドを床に軽く密着させて、ゆっくり前後に動かします。急ぐ必要はありません。
ホコリが目立つ場所はゆっくりと何度か繰り返して丁寧に吸い取りましょう。掃除機をかける時は窓を閉めておき、ホコリを再び舞い上がらせないようにしましょう。
最後に拭き掃除を行う
掃除機がけが終わったら、仕上げに拭き掃除をします。拭き掃除は必ず乾拭きの後に水拭きを行います。いきなり水拭きをすると、取りきれなかったホコリが濡れて取れにくくなるためです。乾拭きで表面の細かい汚れを取った後、水拭きでしっかり仕上げましょう。
また、床だけでなく手すりやドアノブ、家具の表面もこのタイミングで拭いて除菌をすると、さらに衛生的な環境になります。拭き掃除が完了したら、しばらく待ってから窓を2方向開けて換気し、部屋の空気をきれいに入れ替えましょう。
まとめ
掃除をする時は、間違った方法を無意識に続けてしまいがちです。しかし、掃除の目的は「ただきれいにすること」だけではありません。正しい掃除の仕方を身につけることで、効率が上がり、無駄な時間や労力を減らすことができます。さらに、普段から整理整頓を心がけておけば、掃除自体が楽になり、ストレスのない快適な生活を送れるでしょう。