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一度は悩みがちな「私って、子育てに向いていないかも…」
子育てをしている中で困難に直面したり、つい感情的になってしまったとき、「私って、子育てに向いていないのかも……」と悩んだり不安に思ったりしたことはありませんか。
こんな気持ちが湧き出てくると、とても不安に感じてしまうことでしょう。しかし、実際はほとんどの親が不安に感じたことのある悩みです。自分が思い描く理想との間でギャップが生まれ、自己否定に陥ってしまっているのでしょう。
中には、性格や人間力の未熟さゆえ、子育てに向いていない人もいます。しかし、そのような人でも、努力と意識改善で立派な親へと成長できるので、「今、子育てに向いていない」からと言って、悲観する必要はありません。
『子育てに向いていない人』の特徴5選
どのような特徴を持つ人は、現時点で親に向いていない傾向が強いのでしょうか。ここで特徴に当てはまったからといって悲観するのではなく、自分の短所と向き合い、うまく子育てと向き合うヒントにしましょう!
1.子どもより自分の欲求を優先しがち
独身時代、あるいは子どもがいなかった時期は、自分の生活リズムややりたいこと、行きたい場所を優先して生活していても問題はありませんでした。
しかし、子どもが生まれた途端、全てが子ども優先になるため、子どもより自分の欲求を優先したいという気持ちが強い人は、そのギャップに苦しむ傾向がみられます。
実際、子どもより自分の欲求を優先してしまうと、子どもと向き合う時間が減ったり、子育てや家事が疎かになってしまいます。これでは子どもを悲しませてしまう恐れがありますし、自分でも「子育てに向いていないかも」とひどく自己肯定感を下げる原因になりがちです。
2.完璧主義者
元々完璧主義な性格の人は、子育てをする中で「あれもこれも完璧にしなくちゃ」と理想を追い求めすぎてしまい、自分を追い込んでしまう傾向があります。
子育てに正解はなく、完璧にこなせる親は世界中を見てもいないと頭ではわかっていても、「これができない」「今日もこれができなかった」と自分を減点し続け、徐々に精神を病んでしまう恐れもあるでしょう。
子育てをする上では、ある程度の妥協や自分を許す気持ちを大切にすることが「ちょうど良い」のです。
3.ストレスに対する耐性が低い
ストレス耐性が低い人は、子育てで心も体も疲弊しやすく、いっぱいいっぱいになってしまった挙句、感情が爆発しがちです。
子育ては、さまざまなストレスが襲います。夜中の授乳、夜泣き、日中のお世話、発達の遅れ、自分の親としての振る舞い方……挙げればキリがありません。
こうしたストレスをその都度、うまく向き合い発散させたり解消させたりできない場合、ストレス耐性が下がり、育児ノイローゼなどに陥るリスクが高まります。
4.スタミナ(体力)がない
元々スタミナがない人は、子育てをする中ですぐに体力も精神力も削られてしまい、疲労困憊状態が続きます。
赤ちゃんの頃は睡眠不足の中、授乳や離乳食作り、おむつの交換、沐浴など、さまざまなことをこなさなければなりません。さらに成長すれば、体力お化けな子どもたちとの外遊びに付き添ったり、イヤイヤ期には駄々をこねる子どもと頻繁に向き合ったりと体力だけでなく、気力も必要になります。
スタミナがないと、こうした日課や突然のトラブルに対処できなかったり、子どもと向き合う気力すら無くなってしまう恐れがあるので改善したいところです。
5.感情コントロールが苦手
感情コントロールが苦手な人は、子育てで精神的にも体力的にも限界を迎えてしまうと、大きな声で怒鳴ったり、子どもに手を出してしまう恐れがあります。
虐待や子どもに恐怖というトラウマを与えてしまいかねない行為なので、感情コントロールが苦手な人は、現時点では子育てに向いていないと言えるでしょう。
ただし、最近ではアンガーマネージメントなど、感情をコントロールする術が注目を集めています。自分の意識次第では、大人になってからでも改善することは可能なので、早めに自分と向き合ってコントロール術を身につけましょう。
子育てとうまく向き合うための改善方法は?
子育てに向いていない人の特徴に当てはまっていたからといって、これからも子育てに向いていない親のまま……と決めつけるのは早いです。子育てにおける自分の短所と向き合い、どのように対処し、改善すべきか見直すことで、子育てとうまく向き合えるようになりますよ。
- 早寝早起きを心がける
- 配偶者と話し合って自分時間のつくり方を見直す
- 「できなかったこと」ではなく「できたこと」に目を向ける
- ストレスを感じたときにストレスを和らげる自分に合った方法を探す
- 感情を爆発させる前に深呼吸する、その場を離れるなど自分なりの対策を考える
- 自分のスタミナの限界値を把握して、子どもとの遊び方を工夫する
- 定期的に子どもの気持ちや親への要望を尋ねてみる
- 子育てカウンセリングを受けてみる
まずは生活習慣から見直してみましょう。精神的にも体力的にも回復するためには、早寝早起きが大切です。しっかり良質な睡眠をとることで、子育てに必要な基盤を整えましょう。
その上で、自分の短所を理解し、どのように意識を持ち直すことで子育てとうまく付き合っていけるのかを考えます。自分ひとりでは最適解を見つけられないという場合は、パートナーや子育ての先輩である両親、あるいは子育てカウンセラーに相談してみるとよいでしょう。
また、すでに会話ができる年齢に到達している子どもなら、子ども自身に「ママ(パパ)にこうしてほしいって思うことはある?」「どんなふうに接してもらいたい?」などと尋ねてみるのも1つの方法です。
子どもの数だけ考え方も最適解も異なります。実際に自分の子どもに聞いてみて、世間一般の意見ではなく、自分の子どもと向き合って“自分たちらしい現時点での最適解”を探ってみましょう。
子育てに正解なし!子どもと向き合いながら最適解を見つけて
いかがでしたか。子育てには正解はありません。子どもの数だけ、親の数だけ最適解は違うのです。まずは子育てにおける自分の短所を理解しつつ、子どもと会話を通して自分たちなりの最適解を探していきましょう。時には自分の良い部分を褒めてあげることも大切ですよ!