目次
哺乳瓶の正しい洗い方
飲み終わったらすぐ洗う
飲み終わった哺乳瓶をそのままにしておくと、ミルクの成分に含まれる脂質の脂汚れが固まって落ちにくい汚れとなります。
それだけでなく洗わずに置いておくと雑菌が繁殖することもありますので、使い終わったらすぐに洗うようにします。その時しっかりと洗えない場合はせめて水に浸けておくようにしましょう。
専用のブラシやスポンジを使う
哺乳瓶を洗う時は、瓶の底まで届くスポンジで隅々までキレイに洗うようにします。乳首の部分は入り組んだ形になっているため汚れが落としにくくなっています。
普通のスポンジでは洗いにくいこともあるため、毛の細いブラシや専用のブラシを用意すると良いでしょう。ガラス製の哺乳瓶にはナイロン製のブラシ、プラスチック製の哺乳瓶にはスポンジを選ぶのがおすすめです。
哺乳瓶専用の洗剤を使う
洗剤のすすぎ残しが気になる場合は、哺乳瓶専用の洗剤を使うと安心です。哺乳瓶専用の洗剤は香料や保存料が入っていないものや植物由来成分が使われているので、もしすすぎ残しがあって赤ちゃんの口に入ってしまったとしても安全なように工夫されています。
ミルクの残りカス
ミルクは哺乳瓶の底や口部分、乳首付近に残りやすいため念入りに洗い、カスを残したままにしないよう気をつけましょう。
食洗機では細かな部分まで念入りに洗えない場合や、乳首は軽いため食洗機の中で飛ばされることも多いようです。食洗機を使う場合でも、専用のブラシやスポンジで細かい部分は丁寧に手洗いすることをおすすめします。
哺乳瓶の消毒方法
煮沸消毒
鍋や布巾など自宅にあるもので簡単に行える消毒方法です。ただし消毒中は鍋から離れられないため赤ちゃんが動き回る時期には注意が必要です。煮沸消毒をする前には、哺乳瓶を念入りに洗浄してしっかりと汚れを落としておくこともとても大切です。
消毒方法
- 大きめの鍋に哺乳瓶とその他のパーツをすべて入れて、かぶるくらいの水を入れます。
- 鍋を火にかけ沸騰させて煮沸を行います。煮沸する時間はパーツによって変わってきますので、事前に説明書で確認をしておきましょう。
- トングや哺乳瓶専用の「哺乳瓶バサミ」を使ってお湯から取り出します。除菌済の清潔な布巾やキッチンペーパーの上に置くか、哺乳瓶スタンドを使って乾燥させます。
指定時間以上煮沸すると、変形したり破損の危険もありますので気を付けて下さい。目安として、乳首やキャップ部分は3分程度、ガラス製哺乳瓶は7分程度、樹脂製タイプの哺乳瓶は商品によって幅があるようです。
薬液消毒
薬液消毒は専用のケースに薬剤を溶かしてつけ置きする消毒方法です。薬液を作るための薬剤は購入する必要がありますが、一度作れば24時間使うことができるため手間が少ない点が人気です。
消毒方法
- 説明書通りに薬液を作り、哺乳瓶やその他のパーツをすべて浸します。
- 指定された時間そのまま放置して浸しておきます。
- 指定の時間、薬液に浸したらすべて取り出します。薬液がついたまま保管できるためすずきは不要です。ふた付きの容器にいれて保管しておきましょう。
電子レンジ消毒
専用の容器を購入する必要はありますが、手軽に時短でできる方法です。薬剤が口に入ることが気にならないのと、容器のまま保管ができるため人気です。専用の容器を購入する際は自宅のレンジに入る大きさを確認してから購入しましょう。
消毒方法
- 哺乳瓶とパーツをすべて専用の容器にばらしてセットしたら、指定の量の水を入れます。
- 説明書の指示通りに電子レンジで加熱をします。加熱後は庫内にそのまま残して、ある程度温度が下がるまで置いておきます。
- 余った水は排出口から捨てます。水をすべて抜いたら専用の容器のまま保管します。
哺乳瓶の乾燥と保管方法
乾燥
水滴が残ったままだと雑菌が発生する原因にもなりますので、煮沸消毒の場合はしっかりと乾燥させましょう。またほかの洗い物の水滴が飛びちらないような場所で乾燥させることも重要です。
除菌した清潔な布巾やキッチンペーパで拭くと早く乾きますが、哺乳瓶の中に水がたまらないよう専用の哺乳瓶スタンドを使って乾燥させると隅々まで乾きます。哺乳瓶は少し斜めにすると傾くことで水滴も落ちやすくなります。
乳首部分は水が溜まりやすいので、下に向けて置き水が溜まらないようにしましょう。専用のスタンドは安定感のある据え置きタイプやコンパクトに折りたためるタイプもあります。場所を取りたくない場合や旅行や帰省などにも持っていくときは折りたたみ型のスタンドはとても便利です。
保管方法
せっかくキレイに洗浄した哺乳瓶のため、乾いた後はホコリのつかないよう保管しましょう。水切り後にそのまま置いておくと汚れてしまうのでフタ付の保管ケースがおすすめです。
特に乳首部分は直接口に触れる部分のためフタ付のケースに保管できない場合は専用キャップでカバーをするのが良いでしょう。保管ケースは専用の物が使いやすいですが、他の物でも代用はできます。
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哺乳瓶の雑菌がつきやすい場所
哺乳瓶の底や乳首の溝
哺乳瓶は底の部分は汚れが残りやすく、残ったミルクがカスとなってたまりやすいですので気をつけましょう。
瓶のカタチが四角の哺乳瓶は特に四隅の部分が洗いにくいため、しっかりと洗浄した後も流水で充分に洗剤を流すようにします。また乳首の溝部分はシンプルな形の瓶と違い多く汚れも残りやすくなっていますので念入りに洗いましょう。
スポンジやブラシ
台所のスポンジはキレイなものに見えても、雑菌の温床と言ってもいいくらい湿気が多く菌が繁殖しやすいものです。赤ちゃんは免疫力が弱く細菌に感染しやすいため、哺乳瓶を洗うスポンジやブラシにも配慮が必要です。
細かな部分は通常のスポンジでは落としきれないため哺乳瓶専用のブラシを用意しておくと良いでしょう。使わなくなった後は掃除の道具として再利用もできます。汚れをキレイに落とすだけでなく、使うスポンジやブラシも衛生的に保つようにして下さい。
布巾
洗浄した哺乳瓶の水滴を取る布巾もキレイな清潔な布巾を使うようにします。水分がのこったままの付近は雑菌が繁殖していて衛生的ではありません。
汚れがついていない布巾でも、こまめに洗濯をして風通しをよくするため、広げた状態で干してしっかりと乾かすようにして下さい。キッチンペーパーを使うのもおすすめです。
最後に
抵抗力の無い赤ちゃんが使う哺乳瓶はしっかり消毒をしても、保管方法や洗うスポンジや洗剤にも注意が必要なのですね。特に瓶の底や乳首周りの溝は念入りに洗浄しましょう。
熱湯消毒は家にあるものでおこなえますが、専用のケースを使った電子レンジ消毒や薬液消毒はそのまま保管できるので安心です。