目次
油汚れを洗濯する方法
- 当て布をして食器用洗剤をかける
油汚れのシミをつけてしまったら、洗濯機で洗濯をする前にシミの部分の油をできる限り落としておきます。その際に使う洗剤は食器用洗剤です。食器用洗剤には食品に含まれた油を取り除く成分があり、肌にも優しく作られているため衣類のしみ抜きにも最適です。シミがついている部分を裏返しにして、汚れが他に部分に移らないよう古くなった布やタオルを置き、食器用洗剤を数滴シミの部分に落とします。 - 叩いてシミを落とす
食器用洗剤を垂らすと汚れがじわっとにじみ始めるので、歯ブラシでたたきシミを当て布やタオルに移していきます。力を入れてこすったりすると、逆にシミが広がります。トントンと歯ブラシでたたきながらシミ落としていきましょう。 - ぬるま湯ですすぎ洗濯機で洗う
シミが落ちたらぬるま湯ですすいで洗剤をよく洗い流します。そしてそのまま放置せずに、できるだけ早目に洗濯機で洗ってください。もしシミが完全に落ちていなくても、薄くなっていれば他の洗濯物と一緒に洗えます。
ついたばかりのシミにする応急処置
外出先で油汚れが付いてしまいすぐに洗濯できない場合は、応急処置をしておくとその後の汚れが落としやすくなります。まずは慌てずに、ハンカチやティッシュなどでシミを吸い取るイメージでシミ部分をポンポンとたたき、汚れが広がらないようにします。
次に油汚れの周りの部分から中心へ向けてトントンと叩いていきます。ポイントは油汚れの中心からトントン叩いてしまうと汚れがにじみ広がりやすくなるため、周りから中心へ向かってトントンとやってください。上着など脱いでも構わないものは脱いでから行いましょう。
ガンコな油汚れを効果的に洗濯する方法
- 洗面器で洗浄液を作る
時間が経ってしまった油汚れは食器用洗剤だけではなかなか落としきれません。そのような時は酸素系漂白剤と洗剤を混ぜた洗浄液での浸け置き洗いが有効です。まず最初に洗面器に50度くらいのお湯をいれます。ここでのポイントは50度くらいのお湯を使うことです。お湯のほうが油汚れは落ちやすく洗剤の洗浄力も高まります。ですが熱湯のような熱すぎるお湯は衣類を傷めてしまう可能性があるため避けて下さい。50度くらいのお湯を用意して、その中に酸素系漂白剤と洗濯洗剤を半量づつ入れてよく混ぜ合わせ洗浄液を作ってください。 - つけ置きする
洗浄液の洗面器にシミの付いた部分を浸して1~2時間つけ置きします。たまに撹拌しながらつけ置きをしていると油がだんだんと溶けだしてきます。 - 最後は洗濯機で洗う
油汚れがゆるみ、ふやけてきたら洗濯機でいつも通り洗濯をしてください。
クレンジングオイルを使う方法
つけ置き洗いをしても落としきれない油汚れはクレンジングオイルで落とせる場合もあります。ファンデーションや口紅などには油分が含まれていますが、このような化粧品を落とせるクレンジグオイルは油汚れにも効果的です。
汚れが他に部分に移らないよう古い布やタオルをシミのついた部分の下に置きます。この時、シミのついた部分は上になるように置きましょう。
そこへクレンジングオイルを少量垂らして、下に敷いてあるタオルに汚れを移していくようなイメージで歯ブラシを使いトントンとシミ部分をたたきます。その後ぬるま湯で揉み洗いをしたら洗濯機で洗濯をします。
いろいろ試して落ちない場合はクリーニングへ
自宅でいろいろ試してみても落とせない頑固な油汚れのシミは、クリーニング店へ頼みましょう。一般的なクリーニング店ではシミ抜きは行ってもらえない場合が多いため、シミ抜きを専門にしているクリーニング店を探してみてください。
油汚れを洗濯する時の注意点
時間を置かない
油汚れのシミは時間が経つほど繊維の奥に入り込んでしまうため落としにくくなります。外出先では応急処置をして、帰宅後は時間を置かずに洗うようにしましょう。
水で濡らしてはダメ
油汚れがついた時に大切なことは汚れを広げない事です。慌てて水で濡らしてゴシゴシとこすってしまうと、汚れがにじみ広がってしまいます。
また、外出先ではおしぼりやウェットティッシュを使う人もいますがこれもNGです。水分を含ませると繊維の奥まで浸み込んで逆に落としにくくなったり、汚れが別の部分にまで移ってしまうこともありますので気をつけましょう。
洗濯表示タグを確認
部分的な油汚れのしみ抜きをした後に洗濯機で洗濯していく方法のとき、必ず洗濯表示タグを確認するようにしましょう。素材によっては洗濯機で洗えないものやドライ表示になっているものもあります。そのような場合は、洗面器で浸け置きとすすぎを行うなどしてください。
機械油は熱いお湯を使う
油汚れでも機械などの油は食べ物の油と成分が違います。少しの汚れであれば大丈夫ですが、作業服などにベッタリと機械油が付いてしまった場合、なかなか油が落ちず洗濯槽に油臭が残ってしまうこともあります。
そのようなことを避けるためには、機械油は熱湯に近いくらいの熱いお湯で洗うと効果的なため、熱めのお湯でつけ置き洗いをしてから洗濯機で洗うとよいでしょう。
主な油汚れのシミとは
食品の油汚れ
油汚れの中でも最もシミをつけやすいのが食品の油です。食事の時の調味料類がはねて汚れることが多く、ケチャップやソースなどは色が濃いため頑固な汚れとなり、しみになりやすいです。
また、カレーやスパゲティなどを食べる時に洋服に付けてしまうこともあります。食品の油汚れの主な原因となるものは他に、肉料理、マヨネーズ、生クリーム、チョコレートなどもありますので気をつけましょう。
機械の油
機械油は機械装置などに利用される油全般のことをさし、自転車や車のオイルなどに使う潤滑油も含まれます。自転車や車の手入れをしている時に洋服につきやすく、お仕事で機械油が付きやすい環境の人もいます。
機械油は時間をおいてしまうと繊維に深く入り込み落ちにくい特徴がありますので早目に洗うようにして下さい。
その他の油
その他の油汚れとして身近なものは、油性マジックや朱肉などの油や、口紅やファンデーションなどの化粧品に含まれる油です。
小さなお子さんがいるご家庭ではクレヨンなどを使うことも多いと思いますがクレヨンにも油分が含まれていますので、汚れがついたままになっていると油のシミになってしまいますので気をつけましょう。
油汚れのシミ抜き剤おすすめ2選
ドクターベックマン ステインリムーバー
ドイツでは大人気のシミ取りブランドです。環境のことも考えた成分が厳選されていますが、他のシミ取り剤では落ちなかった油汚れのシしみを落ちる!という口コミもあります。油汚れだけでなくしみ全般に使えるしみ抜き剤なので常備しておくと何かと便利でしょう。
WORKERS 作業着専用洗い 液体洗剤
洗浄力が高く工場の機械油や油が付いている調理服、またエステサロンなどでアロマオイルを含んだタオルなどの洗濯に使えます。頑固な汚れに対応できるプロ仕様のため、なかなか落ちない機械油などに困っている時には便利です。
最後に
油汚れは食品だけでなく化粧品や油性ペンなどの日用品や、自転車・車などをメンテナンスするときにも気をつけなくてはいけません。
もし油汚れがついてしまったら、一番やってはいけないことはこすって汚れを落そうとすることです。ポイントは汚れを吸い取るように取り除き、上からトントンと叩きながら落としていくことですので覚えておいてくださいね。