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動物の命を何だと思っているのか 里山を復活させるべきだ 北海道ヒグマ対策室に寄せられた意見が話題に
北海道福島町で2025年7月12日、新聞配達中の男性がヒグマに襲われ死亡した事件を受けて、道内外から北海道庁ヒグマ対策室に寄せられた苦情や意見が注目を集めています。
その内容には、命をめぐる深い問いかけや、共存のあり方を訴える声が多く含まれており、SNSなどでも話題となっています。
事件発生直後から、対策室には電話やメールで意見が相次ぎ、7月末までに確認された件数はおよそ120件にのぼりました。中でも注目されたのは、「動物の命を何だと思っているのか」「なんでもかんでもクマを殺すな」といった、駆除政策に対する強い疑問の声です。
ある7月25日の電話では、「クマを殺すのはかわいそう。動物の命を何だと思っているのか。殺すのではなく山へかえせば良い」と訴える声が寄せられました。また、別の通話では「クマは意味があって生きている。麻酔で眠らせて動物園に送り、その姿に癒やされるべきだ」と、命を奪わない方法を提案する意見もありました。
「里山を復活させるべきだ」と主張する声も見られ、クマが人里に下りてくる背景に対する構造的な改善を求める意見も出ています。
これらの一連の意見に対し、福島町の住民からは「クマは可愛いペットではない」「クマの近くに住んでから言ってほしい」と、現実とのズレに憤る声もあがっており、都市部と地方の温度差が浮き彫りとなっています。
クマの命、人の命、そして自然との向き合い方。ヒグマとの共存をめぐる議論は、今後も社会全体で丁寧に考えていくべき課題となりそうです。
この話題に寄せられたネットの声
「そこまで言うなら現地行ってクマさんとお話しして、説得してくれ。」
「ナビダイヤル経由での直接の電話を防止する仕組みを作ってくれ」
「熊を殺すなという人達は自分の家族や友人が襲われて亡くなっても同じことを言うのかな。」
「自分の思い通りにならないからと言って周りに迷惑をかけるのは違うと思う」
「50年後、少子高齢化が進展した日本は北海道を維持できているだろうか?」
「切電を提案した方がいらっしゃいましたが、それでいいと思います」
この話題には多数の意見が寄せられていました。