ゴーヤをすぐにダメにするNG保存法5つ…日持ちさせるにはどうすればいい?

ゴーヤは家庭菜園でも人気ですが、間違った保存方法ではすぐに傷んでしまいます。この記事では、ゴーヤのNGな保存法と正しい保存方法、さらに鮮度の高いゴーヤの選び方を紹介します。

新鮮なゴーヤを見分けるコツ

ゴーヤを長くおいしく保存するためには、まず鮮度の良いゴーヤを選ぶことが大切です。スーパーや市場でゴーヤを選ぶ際は、以下のポイントをチェックして鮮度を見極めましょう。

  • 色は濃い緑色で、ツヤがある
  • 表面のイボは大きさが揃って密集し、硬くしっかりしている
  • 傷や変色がない
  • 手に持ったときにずっしりと重みを感じる

また、ゴーヤの苦味は色やイボの状態と関係しています。苦味が苦手な方は、黄緑色でイボが大きめのゴーヤを選ぶと苦味が少なく食べやすいでしょう。

ゴーヤにやってはいけないNGな保存方法

ゴーヤは正しく保存すれば1週間以上鮮度を保てますが、間違った方法だと2日程度で傷んでしまいます。なぜNGなのか、その理由を理解しておきましょう。

① 暑い場所での常温放置

ゴーヤをキッチンのテーブルなど高温になる場所に置いておくと、2日ほどで黄色く変色し、実が柔らかくなってしまいます。これはゴーヤが暑さで追熟(熟しすぎてしまうこと)するためです。

ゴーヤは温度が28℃を超えると急激に熟し始め、苦味も薄れてしまいます。ゴーヤ本来のシャキシャキ感を楽しむためにも、高温での常温放置は避けましょう。

② 種やワタをつけたまま保存

ゴーヤの種やワタには水分が多く含まれているため、取り除かずに保存すると傷みやすくなります。特に種やワタがあるとカビやぬめりが発生しやすく、ゴーヤ全体を傷める原因になります。

種やワタはゴーヤを手に入れたらすぐに取り除くことで、鮮度を保ち、保存期間を伸ばすことができます。

③ 水で濡れたまま冷蔵庫で保存

ゴーヤは水分に弱く、濡れたまま冷蔵庫に入れると表面がぬるぬるして傷んでしまいます。これは水分がカビや雑菌の繁殖を促進するためです。

特に洗った後に水分を拭き取らないまま保存すると、鮮度が一気に落ちてしまいます。ゴーヤを保存する際は、必ずキッチンペーパーなどで水分をしっかり拭き取りましょう。

④ そのままむき出しで冷蔵庫に入れる

ゴーヤをラップや袋に入れず、そのまま冷蔵庫に入れると水分が蒸発して乾燥します。乾燥すると表面がしわしわになり、鮮度が落ちて味も悪くなります。

ゴーヤは乾燥を防ぐため、キッチンペーパーや新聞紙で包んでからラップでくるむなど、ひと手間かけて保存しましょう。

⑤ 冷蔵庫の冷えすぎる場所で保存する

ゴーヤを冷蔵庫の冷気が強い場所(冷蔵室の奥やチルド室など)に入れると、低温障害を起こしてしまいます。低温障害になるとゴーヤの種が黒ずみ、果肉が水っぽくなって食感が損なわれます。

ゴーヤの適切な保存温度は約10〜15℃なので、冷蔵庫の野菜室を利用するのがおすすめです。温度が下がりすぎないよう、冷蔵庫の設定温度にも注意してください。

ゴーヤの正しい保存方法

ゴーヤは間違った保存をするとすぐに傷んでしまいますが、正しく保存すれば1週間〜10日は鮮度をキープできます。正しい保存方法を覚えて、ゴーヤをおいしく食べましょう。

野菜室での保存方法

ゴーヤは温度変化や乾燥に敏感な野菜なので、以下の手順で保存すると長持ちします。

  1. ゴーヤを縦半分に切り、スプーンで種とワタを取り除く
  2. 表面は水で洗わず、軽く汚れを拭き取る程度にする
    (水分が残ると傷みやすくなるため)
  3. 切り口をキッチンペーパーで包み、さらに全体をラップで包む
  4. 切り口を下にして、冷蔵庫の野菜室で立てて保存する

こうすると、ゴーヤの水分と鮮度を適度に保つことができます。

ゴーヤを長く保存できる冷凍方法

ゴーヤがたくさん手に入った時やすぐに食べきれない時は、冷凍保存もおすすめです。冷凍すると約1ヶ月保存でき、調理も便利になります。

  1. ゴーヤの種とワタを取り除き、薄切りにする
    (苦味が気になる場合は塩もみや下茹でをしてから冷凍すると良い)
  2. 切ったゴーヤの水気をしっかりキッチンペーパーで拭き取る
  3. 冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍庫で保存する

薄切りにしたゴーヤは凍ったまま調理できるので、料理の時短にもつながります。

ゴーヤを無駄にしない保存の工夫

ゴーヤを冷蔵や冷凍以外にも工夫次第で長く楽しむことができます。以下の方法で食品ロスを減らし、ゴーヤを無駄なく使い切りましょう。

ゴーヤの佃煮にして保存

ゴーヤは佃煮にすると冷蔵庫で1週間以上保存でき、ご飯のお供にもなります。醤油、砂糖、みりんなどで味付けし、しっかり煮詰めて瓶詰めにすると日持ちします。苦味も和らぎ、お子さんでも食べやすくなります。

干してゴーヤ茶にする

ゴーヤを薄切りにして日陰でしっかり乾燥させると、ゴーヤ茶として長期間保存できます。完全に乾燥させれば数ヶ月は保存可能で、苦味が穏やかな健康茶になります。飲む時はお湯を注ぐだけで簡単です。

来年も育てるための種の保存方法

家庭菜園でゴーヤを育てる方は、種の保存にも挑戦してみましょう。ゴーヤの種は適切に保存すれば翌年も発芽します。

  1. ゴーヤから種を取り出し、赤いゼリー状の部分をきれいに洗い落とす
  2. 種を風通しの良い日陰で完全に乾燥させる(約1週間)
  3. 完全に乾燥した種を、シリカゲルなどの乾燥剤と一緒に密閉容器に入れる
  4. 冷蔵庫(冷蔵室)または冷暗所で保存する

種は冷凍すると発芽率が下がるため、必ず冷蔵か冷暗所で保存しましょう。

まとめ

ゴーヤを長持ちさせるには適切な温度管理が重要ですが、それ以上にこまめな観察と早めの対応が肝心です。 黄色くなったゴーヤでも、腐敗がなければ食べられますが、変色が始まったら早急に調理を検討しましょう。

保存時に表面に小さな傷を見つけたら、その部分だけを取り除き、傷が広がる前に早めに使うと食品ロスを防げます。最後までおいしく使い切るためにも、ゴーヤの細かな状態変化に気を配ってみてください。

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