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最近、不倫のトラブルや相談が増えている理由とは?
近頃、不倫に関する相談が弁護士事務所に増えていると言われています。その理由として、SNSの普及やスマートフォンの利用によって、昔よりも簡単に他人とつながりやすくなったことが挙げられます。また、女性が働く機会が増え経済的に自立したため、夫婦関係が冷え込んだ時に離婚という選択肢が選びやすくなったことも影響しています。
一方で、こうした環境の変化から、「少しくらいなら…」と軽い気持ちで不倫をする人が増えています。しかし、不倫がバレると、その後には想像以上に多くの問題が待ち受けています。
不倫がバレると起こる7つのこと
不倫がバレると、多くの人が精神的にも社会的にもダメージを受けます。ここでは、その中でも特に共感されやすく深刻なリスクを紹介し、なぜそのような状況になるのかを詳しく解説します。
①家族からの信頼を失う
不倫がバレた場合、まず最初に家族からの信頼を失います。家族は人生で最も近い存在であり、お互いの信頼が土台となっています。その信頼を壊す行為が不倫だからです。
特に子どもがいる場合、親が裏切ったという事実は子どもの心に深く傷を残します。子どもが思春期であればあるほど、「親が信じられない」「自分が大切にされていない」と強く感じ、親子関係に亀裂が入ることがあります。一度壊れた信頼を取り戻すには長い時間がかかり、場合によっては完全に元には戻らないこともあります。
②離婚を切り出される可能性がある
不倫は法律的にも「夫婦の信頼関係を破壊する行為」とみなされます。そのため、バレてしまった場合、多くのケースで離婚を切り出されます。
最近の調査では、日本の夫婦の約28%が離婚を経験するとされています。不倫によって夫婦関係が破綻すると、配偶者から離婚を求められるのは当然と言えます。
さらに、離婚協議や調停が長引けば、その間のストレスは非常に大きなものになります。また、離婚となれば、家族だけでなく親戚や周囲の人間関係にも大きく影響します。
③慰謝料を支払うことになる
不倫がバレた場合、不倫された配偶者は精神的なダメージを受けます。そのため、精神的苦痛を与えた側は慰謝料を支払う義務があります。
慰謝料の金額は、不倫関係の期間や深刻さ、夫婦関係への影響によって決定されますが、実際の相場として離婚に至る場合はおよそ100~200万円、離婚しない場合でも50~150万円ほどが一般的です。
また、慰謝料を請求されるのは不倫した本人だけではありません。不倫相手も慰謝料請求の対象となり、両者とも経済的負担を負うことになります。慰謝料の交渉や裁判には時間と労力がかかり、そのプロセス自体も大きなストレスを伴います。
④職場での信用が落ちる
不倫がバレると、その影響は職場にも及びます。特に社内不倫の場合、バレた時点で職場全体に噂が広がることは避けられません。「あの人は信用できない」と見られたり、昇進や評価が止まってしまったりすることがあります。
また、不倫行為が企業の倫理規定に違反していると判断されれば、異動や降格、最悪の場合は懲戒解雇されるケースもあります。社会人にとって職場は重要な生活基盤のひとつであり、そこでの信用を失うことは経済的にも精神的にも非常に大きな打撃となります。
⑤精神的に大きなダメージを受ける
不倫がバレた直後、多くの人が精神的なショックやストレスを感じます。配偶者や家族から非難されたり、職場や友人関係にまで悪影響が及ぶと、罪悪感や後悔が強まります。また、一度バレた不倫はなかったことにはできず、常に周囲の視線や噂を気にしなければならない状況が続きます。
このようなストレスが長期間続くことで、不眠や食欲不振などの体調不良、ひどい場合にはうつ病や不安障害など精神的疾患を引き起こす可能性もあります。精神的なダメージは簡単に回復するものではなく、長期的な影響を及ぼします。
⑥友人や周囲から孤立する
不倫がバレると、家族や職場だけでなく友人関係にも深刻な影響を及ぼします。不倫をする人に対しては社会的に厳しい目が向けられるため、「道徳的に信用できない人」と見なされてしまいます。
今まで親しくしていた友人が距離を置くようになったり、共通の友人たちが噂話をするようになったりすることで、孤立することがあります。特に地域社会や親戚関係など、狭いコミュニティにおいては噂が広がりやすく、その影響が長く続いてしまうことがあります。
⑦不倫相手とのトラブルが起きる
不倫関係がバレると、不倫相手との間にも深刻なトラブルが生じる場合があります。不倫中は互いに好意を持っていても、バレたことで状況が一変します。
例えば、相手から「離婚すると言っていたのに嘘だった」と責められたり、不倫関係の解消を巡って金銭的なトラブルや精神的苦痛を伴うトラブルに発展することがあります。
社内不倫の場合は、相手がセクハラやパワハラとして訴えるケースもあり、その結果として会社から処分を受ける可能性もあります。不倫相手との関係が泥沼化すると、より深刻な状況に追い込まれてしまうのです。
パートナーの不倫を防ぐためにできること
不倫がバレると非常に多くの問題が生じます。そのため、不倫を事前に防ぐことが何より大切です。不倫を防ぐためには、パートナーとの信頼関係を築き、それを維持していくことが重要になります。
日頃から感謝や愛情を伝える
パートナーへの感謝や愛情は、日常の些細なことであっても意識的に伝えることが大切です。例えば、「ありがとう」「大好き」などの言葉を口にするだけでも、相手は自分が大切にされていると感じます。愛情や感謝の表現が欠けてしまうと、パートナーは孤独感を抱きやすく、他の人に心が傾きやすくなります。
共通の趣味や楽しみを持つ
夫婦で共通の趣味や楽しみを見つけることで、一緒に過ごす時間が増え、関係性がより深まります。また、一緒に新しい体験をすることは、マンネリ化を防ぎ、いつまでも新鮮な気持ちを保つことにつながります。夫婦関係が良好であれば、外部に気持ちが向かいにくくなり、不倫のリスクは低くなります。
適度な距離感を保つ
パートナーを過度に束縛したり監視したりすると、相手は逆に反発してしまうことがあります。実際に過剰な束縛や監視が原因で、相手が自由を求めて不倫に走るケースもあります。適度な距離感を保ち、相手のプライバシーや自由を尊重することで、信頼関係を深めることができます。
定期的に夫婦で話し合う
夫婦間での定期的な話し合いの時間を設けることも不倫防止に役立ちます。お互いが日頃から感じている不満や希望を言葉にして共有することで、早期に問題を発見し解決できます。コミュニケーションがスムーズな夫婦は、お互いの不安や不満を解消しやすく、不倫に走る動機を抑えることができます。
まとめ
不倫は、どんな理由があっても周囲に深刻な影響を与える行為です。軽い気持ちで始めても、バレた場合には精神的・経済的に長期間苦しむことになります。不倫を防ぐためには、まず自分自身の気持ちを大切にし、満たされているかどうかを確認することが必要です。
また、夫婦間で定期的に未来について話し合い、共通の目標を持つことも関係維持に役立ちます。パートナーシップの質を高めることが、結果的に不倫というリスクを最も効果的に予防する方法です。