直射日光がなくても元気に育つ観葉植物8選!人気の種類から個性派まで紹介

室内の日当たりが悪くても観葉植物を諦める必要はありません。この記事では、直射日光がなくても育つ観葉植物を定番と個性派に分けて紹介します。初心者でも失敗しない育て方のポイントを理解して、理想の室内グリーンを楽しみましょう。

日光が少ない室内でも観葉植物は育つ?

観葉植物は、明るい日差しが差し込む窓辺でしか育てられないと思い込んでいませんか?実は、直射日光が届かない室内でも元気に育つ植物がたくさんあります。

観葉植物には、元々ジャングルの木陰で育った種類もあり、そうした植物は「耐陰性(たいんせい)」が高いのが特徴です。ただし、「耐陰性が高い」からといって、真っ暗な場所でも良いというわけではありません。蛍光灯やLED照明のある明るい部屋であれば、十分に育てることができます。

植物を選ぶときには、自分の家の日当たり環境をよく考えて選ぶことが大切です。光の少ない部屋でも美しく育つ観葉植物はたくさんあるので、自宅に合ったものを見つけましょう。

直射日光がなくても育つ定番の観葉植物8選

ガジュマルと観葉植物多数

室内で育てやすく、耐陰性も高い人気の観葉植物を紹介します。それぞれの植物の特徴や育て方のポイントを理解して、自宅にぴったりの植物を見つけましょう。

1. ポトス

ポトスの鉢

ポトスは育てやすく、初心者に最適な観葉植物です。つる性の植物で、吊り鉢などにすると美しい葉が垂れ下がり、インテリアとしても楽しめます。日陰でも比較的よく育ちますが、明るい日陰の方が葉の色が鮮やかになります。

土が完全に乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりをしましょう。冬は水を控えめにし、乾燥が気になるときは葉に霧吹きをして湿度を保ちます。5℃以下になると元気がなくなるため、冬場は暖かい場所に置くとよいでしょう。

2. サンセベリア

サンセベリアは丈夫で枯れにくい植物として知られています。細長く尖った葉がスタイリッシュな印象で、どんな部屋にもよく合います。室内の明るい日陰で元気に育ちますが、暗い場所では成長が止まりやすく、新しい葉が出にくくなります。

置き場所を変えるときは、急に光の当たらない場所に移さず、徐々に慣らしましょう。水やりは控えめにして、土が完全に乾いてから行うのがポイントです。夏は月に2回程度、冬は月に1回程度でも十分です。

3. モンステラ

モンステラ

大きな切れ込みの入った特徴的な葉が人気のモンステラ。ジャングルの木陰で育った植物なので、明るい日陰が大好きです。室内では風通しの良い場所を選び、土が乾いてからたっぷり水を与えましょう。

夏場は週に1〜2回、冬は2週間に1回程度が目安です。モンステラは大きく育つので、小さな部屋やデスクの上で育てたい場合は、小型の「ヒメモンステラ」を選ぶと管理が楽です。

4. ゴムの木(フィカス・エラスティカ)

ゴムの木は光沢のある厚い葉が魅力的な観葉植物です。直射日光がなくても丈夫に育ちますが、明るい場所に置いた方が美しく育ちます。

水やりは、土が完全に乾いてから鉢底から流れるまでたっぷり与え、受け皿の水は必ず捨てます。剪定(せんてい)する際には、ゴムのような樹液で皮膚がかぶれることがあるので、手袋をして作業しましょう。

5. パキラ

パキラは初心者にも育てやすく、見た目が涼しげなため室内のインテリアとしても人気があります。細長く広がった葉が特徴で、幹を三つ編みにしてある個性的な姿もよく見かけます。直射日光は苦手なので、明るい日陰に置き、カーテン越しの光を浴びさせると美しく成長します。

水やりは土が完全に乾いてから、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと与えましょう。寒さに弱いため、冬場はできるだけ10℃以上を保つよう注意すると安心です。パキラは成長が早いため、1~2年ごとに春に植え替えをして、新しい土で育てると元気に育ちます。

6. シェフレラ(カポック)

シェフレラ(カポック)は、手のひらのように丸く広がる可愛らしい葉が特徴の植物です。丈夫で育てやすく、耐陰性が高いため室内の少し暗めの場所でも元気に育ちます。

ただし、完全な暗闇では葉が落ちてしまうことがあるため、できるだけ明るい日陰を選ぶのがポイントです。水やりは、表面の土が乾いたらたっぷり与えますが、冬は控えめにします。風通しが悪いと害虫が付きやすいので、ときどき窓を開けて換気すると元気を保てます。

7. テーブルヤシ(パーラーパーム)

テーブルヤシは、小型でエキゾチックな印象のヤシ科の植物です。暗めの場所でも枯れにくく、明るい室内なら元気に育ちます。葉は細長く美しい緑色で、リビングや玄関のアクセントになります。直射日光に弱いため、必ずレースカーテン越しや蛍光灯の光が届く場所に置きましょう。

水やりは、表面の土が乾いたときに鉢底から流れるくらい与え、受け皿の水を捨てます。冬場は特に乾燥しやすいため、葉に霧吹きをして湿度を保つと美しい姿を維持できます。

8. ガジュマル

ガジュマルは、丸みを帯びた太い幹が個性的で、「幸福をもたらす木」としても知られています。耐陰性が高く、明るい室内であれば問題なく育ちますが、日当たりのよい場所の方が成長はよくなります。

水やりは、土が乾いたらたっぷり与えましょう。とくに春から秋の成長期には葉に霧吹きをすると害虫を予防できます。ガジュマルは寒さに強いですが、冬は室内の暖かい場所で育てたほうが安心です。

個性的で直射日光なしでも育つ観葉植物

ここからは、より個性的でおしゃれな観葉植物を紹介します。定番の植物とは違った魅力があるので、インテリアにこだわりたい人におすすめです。それぞれの特徴と育て方のコツを確認しましょう。

ZZプラント(ザミオクルカス)

ZZプラントは濃い緑色の光沢ある葉が美しく、多肉植物のような見た目が特徴です。光が少なくてもよく育つため、室内の奥まった場所でも問題ありません。水やりは土が完全に乾いてから月に1〜2回ほどで十分です。寒さにはやや弱く、10℃を下回らないよう注意しましょう。

アグラオネマ

アグラオネマは銀白色やピンクなどの斑入りの葉が魅力的な植物です。映画『レオン』にも登場し、インテリアとしての人気が高まっています。耐陰性はありますが、明るい日陰で育てると美しい葉の模様が際立ちます。高湿度を好むため、葉にこまめに霧吹きをしてあげると良いでしょう。

スパティフィラム(ピースリリー)

スパティフィラムは、白い花のような美しい仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴で、花も楽しめる珍しい観葉植物です。暗い場所でも育つ植物ですが、明るい日陰の方が花付きが良くなります。乾燥に弱いため、土が乾いたら十分に水を与え、こまめに葉水で湿度を高めましょう。冬場の暖房による乾燥にも注意が必要です。

フィロデンドロン・バーキン

フィロデンドロン・バーキンは、深緑色の葉に白いストライプが入ったモダンでおしゃれな植物です。弱い光の中でも育ちますが、明るい日陰の方が葉の模様が美しく鮮やかになります。

水やりは土の表面が乾いてきたら与え、根腐れしないように受け皿の水は必ず捨てましょう。比較的成長が早い植物で、挿し芽で簡単に増やすことも可能です。

カラテア・マコヤナ(クジャクシダ)

カラテア・マコヤナは、葉の模様が美しく、裏表で色が異なるため見る角度によって印象が変わる植物です。夜になると葉が閉じる特性があり、動きを楽しめるのも魅力です。

直射日光は避け、常に明るい日陰で育てると葉がきれいに保てます。湿度が低いと葉が傷みやすいため、霧吹きや加湿器を使って高い湿度を保つことが大切です。

初心者でも観葉植物を育てるためのコツ

観葉植物に水やりをする女性

観葉植物を室内で元気に育てるためには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが重要です。まず置き場所は、直射日光が当たらない明るい日陰がベストです。

直射日光は葉焼けの原因となりますが、完全に暗い場所も植物にとっては良くありません。また、水やりは土の表面が完全に乾いたら、鉢底から水が流れるくらい十分に与えます。余分な水は必ず受け皿から捨てましょう。

さらに、室内の風通しを良くしておくことも大切で、週に何度か窓を開けると植物も元気になります。冬場は特に乾燥するため、葉に霧吹きで水をかけ、湿度を保つのも大切です。1〜2年に一度は春先に植え替えをして、根の詰まりや土の劣化を防ぎましょう。

まとめ

観葉植物を育てる魅力は、室内空間を美しく彩ることだけではありません。実際に室内に植物を置くことで、気持ちがリラックスしたり、ストレスが和らぐことが科学的にも証明されています。

また、観葉植物を定期的に観察することで、早めに植物の健康状態の変化に気づけるようになります。植物との暮らしを通して、観察力や日々の変化に敏感になる力も身に付けられるでしょう。初心者でも、適切なケア方法を続けることで植物との付き合いがより楽しくなり、長く大切に育てていくことができますよ。

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