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ブロッコリーを生で食べるべきでない3つの理由
ブロッコリーは生でも安全に食べられますが、生で食べるときには注意が必要です。ここでは、生で食べる際の注意点を詳しく紹介します。
1.農薬が残っている可能性がある
ブロッコリーはアブラナ科の野菜で、虫が付きやすいことから、栽培するときに農薬を使うことがあります。特に房の間や芯の部分に農薬が残ることがあります。生で食べる場合、これらの農薬を摂ってしまうかもしれません。
農薬を取り除くには、房を下に向けてたっぷりの水に浸け、優しく揺らして洗うことが効果的です。また、重曹や酢を水に少し入れて洗う方法もあります。これにより、残った農薬の量を大幅に減らすことができます。
2.虫が隠れている可能性がある
ブロッコリーは細かい房が密集しているため、小さな虫が入り込んでいることがあります。見た目では気づきにくく、気付かずに食べてしまうこともあります。健康には害が少ないですが、不快に感じる人も多いでしょう。
房を下に向けて水に10分ほど浸けておくと、虫やゴミが浮いてきて取り除きやすくなります。さらに、ブロッコリーを小さくカットして洗うと、よりしっかりと虫を除去できます。
3.生だと消化に負担がかかる
ブロッコリーは食物繊維が豊富で、生のまま食べると胃や腸に負担がかかることがあります。特に胃腸が弱い人や子ども、高齢者は消化不良や腹痛を起こすことがあります。また、一度に大量に食べると消化不良を引き起こしやすくなります。
生で食べる場合は、1回に100グラム程度を目安にし、よく噛んで食べることが大切です。体調が悪いときは、軽く蒸したり、電子レンジで短時間加熱すると消化が楽になります。
ブロッコリーを生で食べるメリット
ブロッコリーは生で食べる際に気をつけるべき点がありますが、加熱しないで食べることにもメリットがあります。生ならではの利点を詳しく紹介します。
栄養を逃さず摂れる
ブロッコリーにはビタミンCや葉酸、カリウムなどの水に溶けやすい栄養素が豊富に含まれています。生のまま食べることで、これらの栄養素をそのまま取り入れることができます。
特にビタミンCは熱に弱く、水にも溶けやすい性質があります。加熱するとビタミンCの約30〜40%が失われますが、生のままなら100%近くを摂取できます。また、抗酸化作用をもつ成分「スルフォラファン」は生または軽く蒸した場合に最も多く摂取できます。
食感を楽しめる
生のブロッコリーはシャキシャキとした歯ごたえがあり、サラダやスムージーに加えることで食感を楽しめます。他の野菜やフルーツと組み合わせることで、バリエーション豊かな料理に仕上げることが可能です。
海外では生のブロッコリーがサラダとして頻繁に食卓に並びます。小さくカットしてドレッシングで和えるだけで、手軽に食卓の彩りを豊かにすることができます。
ブロッコリーの安全で正しい洗い方
ブロッコリーを生で安全に食べるためには、洗い方がとても大切です。以下では家庭で簡単に実践できる方法を紹介します。
水に浸ける方法
ブロッコリーを房を下にして、たっぷりの水に10分から20分程度浸けておきます。この方法で房のすき間に隠れている虫やゴミが浮き上がってきて、きれいに洗うことができます。
揺らして洗う方法
水につけたブロッコリーを軽く持ち上げて揺らすことで、房の間に挟まっている汚れや小さな虫を落とすことができます。この方法は特に虫をしっかり除去したい場合におすすめです。
カットして洗う方法
ブロッコリーを小さく切り分けてから水に浸けると、細かなすき間まできれいに洗うことができます。食べやすい大きさにカットした後に洗うと、手間も省けて効果的です。
ブロッコリーの栄養を逃さない調理法
ブロッコリーは栄養価の高い野菜ですが、調理法によって栄養素の残り方が変わります。生以外にも栄養を逃さずに調理する方法を紹介します。
さっと蒸す
蒸し器で1〜2分さっと蒸すことで、栄養素の流出を最小限に抑えつつ、食感と甘みが引き立ちます。特にビタミンCやスルフォラファンなどの栄養素を効率よく摂取したい場合におすすめです。
電子レンジを使う
電子レンジで加熱する方法も、栄養を逃さない簡単な調理法です。600Wで約2分間加熱するだけで、ビタミンCやカリウムの約80%以上を保持できることが知られています。忙しい時でも手軽に栄養満点の料理ができます。
まとめ
ブロッコリーは生食でも安全に楽しめる野菜ですが、正しい洗い方や食べ方を守ることで、より安全に美味しく食べることができます。生の食感や栄養素を活かすには、サラダやスムージーとして少量ずつ楽しむのがおすすめです。
また、意外に知られていませんが、ブロッコリーの茎部分にもビタミンCが豊富に含まれています。茎を薄くスライスして生のままサラダにすると、栄養を無駄なく摂れる上に、シャキッとした歯ざわりが楽しめます。ぜひ試してみてください。